MMA
インタビュー

【RIZIN】因縁の対決を制したヒロヤ「1年前に練習でやった技が今日たまたま出た」フライ級GP優勝を目指して渡米、戦いたい相手は

2025/05/05 04:05
 2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り』の第5試合フライ級(-57.0kg契約)5分3Rで、篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)に1R2分11秒、TKO勝ちしたヒロヤ(JAPAN TOP TEAM)が試合後インタビューに答えた。 「長い戦いだったなって感じですね。ホッとしています。年末から4カ月、ナメてなかったので。あれからアイツのことをずっと考えてvs.ストライカー対策をこの4カ月ずっとやってきたので、長かったなって感じですね」と、篠塚を想定した対策を入念にやってきたことが勝因だと振り返る。  テイクダウンを決めたポイントについては「あの中で駆け引きはありました。打撃のプレッシャーと、彼がジャブで入ってきた時の外した後にすぐプレッシャーをかけたりとか。自分としては詰めてからじゃないと難しいだろうなと思っていたので。結果としてはすぐに取れましたけれど、自分としてはもうちょっと長い展開になると思っていました」と、もっと苦労すると考えていたという。  両腕を抑えてのパウンドは「あれは1年前にビリーとアメリカ修行に初めて行かせてもらった時に、メラブ(・ドバリシビリ)だったりが得意とするポジションの練習でやった技が今日たまたま出た感じです。いろいろな対策をしていたんですけれど、思ったよりもそこまで行かなかったこともありますけれど、やってきたことって1年後とかに出るんだって今日の試合で感じましたね」と明かす。  パウンドを打っている時は「途中で、カットしたいなとかずっとそういうことばかり考えていましたね。(ストップは)まだかとはそこまで思わなかったです。自分としては、ビリーもそうなんですけれど殺すのがファイターのゴールだっていうのがあるので、試合中に早く止めてあげろよみたいな気持ちは一切なかったです」と非情に徹した。  入場から試合中、試合後まで大歓声に包まれたことには「なんか歓声が凄かったですね。あまり覚えてないですけど。今回は喧嘩っぽい気持ちだったので、サッと行ってボコボコにして帰る、そういうマインドだったんですが、凄い広いからなのか自分が歩いて行く途中から歓声が凄いなとは思っていましたね」と感じていた。  戦いを終えて、篠塚に対しての感情の変化はあったかと聞かれると「MMAナメんなよって気持ちはありますけれど、それを言っていいのは俺だけだと思っていますね。雑魚じゃんとか、すぐにテイクダウン取られてやっぱりやられたねとか、いろいろな声があると思うんですけれど、そんなの気にしないでほしいなって思っていて。この結果になるのが当たり前なので。そうしないといけないと自分としても思っていましたし。  だからと言って、挑戦した人間にそういうことを言うのは俺は違うなって思う。そこは全然胸張ってほしいなって思います。キックのトップからMMAに挑戦するのは凄いリスクがあったし、こういう結果になったのは叩かれると思うんですよね。でも、そのリスクを背負ってきたから盛り上がった試合なので、そこに対して俺は感謝があります」と、篠塚にエールを送った。  トロフィーでバッティングのポーズをとったのは「東京ドームなので、しっかりフィニッシュして格闘技のホームランを打ってやろうと思ったので凄い気持ちいいですね」との気持ちの表れだったとする。ちなみに野球経験は「ないです(笑)」とのこと。  師匠である朝倉未来に勝利の報告をしたのかと聞かれると、「そうですね。つなぎましたって。僕としても勝ったからって喜んで控室に入ってきて押し付けるとか、そういうのがプレッシャーになったら嫌じゃないですか。だからそういうのも気を遣うので、ただ単に拳を合わせたくらいですね。自分としてはつなぎましょうっていう」と、勝利のバトンを渡したとする。  今後の目標・展望を聞かれると「フライ級GPがあるけれどそこでベルトを巻きたいと思っているので、今月ビリーがアメリカに変えるんですけれど、帰国して2日後くらいに僕もアメリカに行ってビリーにお願いして、UFCファイターのファイトキャンプを手伝う中で自分を強くして欲しいとお願いしているので。この1年しんどい年になるとは思いますが、チャンピオンになるためには、いろんな環境を捨てないと行けないと思うので、今年も怒涛の1年にしようと思っています」と、フライ級GP優勝を目指して渡米し、出場に備えたいとした。  それはジムを移籍するということか、と問われると「いや、しません。JTTのままでビリーの元で。JTTも堀さんとかが選手のことを凄く理解してくれているので、自分のジムでというよりはフリーなスタイルで海外に一時修行みたいな感じで行くだけで。自分としてはJTTでやっていきます」との答え。。  フライ級GPで戦いたい相手を聞かれると「1回戦は気にしてないですね。ゆくゆくはやったら盛り上がるのは伊藤裕樹とかですよね。いいところで出会いたいと思います」と話した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント