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インタビュー

【RIZIN】新王者シェイドゥラエフがクレベルとのリマッチに「正直どうでもいい。もしクレベルが望んでいるなら明日にでもやる」、鈴木千裕vs.朝倉未来は「ちょっとつまんない試合」

2025/05/04 23:05
 2025年5月4日(日)東京ドームにて、『RIZIN男祭り』が開催された。メインイベントの「RIZINフェザー級タイトルマッチ」(5分3R)では、王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に、プロMMA13勝無敗のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が挑戦。初回、シェイドゥラエフが右オーバーハンドをヒットさせて62秒 KO勝ち。14連勝でRIZINフェザー級王座を戴冠した。  クレベルに初のKO負けをつけた24歳のシェイドゥラエフは、RIZIN4連勝。全試合フィニュシュでベルトを巻いた。  試合後、シェイドゥラエフは、ダイレクトリマッチを望むクレベルに「もう1回するかしないか、私には正直どうでもいい。もし彼が望んでいるなら、明日にでもやる」と豪語し、前王者の鈴木千裕と朝倉未来の試合については「ちょっとつまんない試合だった」と斬り捨てた。 キルギスですべてオーガニック食で高地トレーニングをしていることで強くなっている ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「皆さん、どうもありがとうございます。新王者になってすごく嬉しい気持ちです私にとって早かったし、軽い運動みたいな感じでした」 ──対戦相手のクレベル選手と実際に戦った印象を教えてください。 「クレベル選手に対しては結構経験豊富な選手と知っていますので、この試合を3R戦えるよう準備してきましたが、1Rが始まったところで早期フィニッシュができました」 ──それはプラン通りでしたか。 「全体的に言えば、予定通りでしたけど、1Rでストライキングをやってからレスリングに入ろうかと思っていたのですけど、1R始めでストライキングでこういうフィニッシュになりました」 ──東京ドームでチャンピオンになりました。大観衆がどう見えたか教えてください 「東京ドームみたいなこういう大きな会場で初めて試合したので、本当にこの雰囲気は言葉で説明できないくらい素晴らしい雰囲気でした。大きい会場だったので、入場したときにすごく大勢の人たちのなかで、私が思ったより、日本でたくさんのファンに応援してもらっていることを入った瞬間に感じました」 ──声援がたくさんありました。ファンの声を聞いて嬉しかったですか。またチャンピオンになって、さらに嬉しくなりましたか? 「それぞれ、ファンの皆さんが応援しているのを感じてモチベーションになりました。外国から来ているにも関わらず、外国の選手をこんなに日本で応援してくれることはすごく嬉しい気持ちです」 ──新チャンピオンとして、今後の展望・目標を教えてください。 「RIZINの正規王者になりました。これからは来月でも、次の大会でも、ふさわしい対戦相手を見つけてもらえれば戦いますよ、来月でも。誰でもいいですけど、私が最強のチャンピオンであると証明し続けますよ」 ──さきほどクレベル選手のインタビューで、ダイレクトリマッチを望んでいましたが、妥当だと思いますか。 「もう1回するかしないか、私には正直どうでもいい。もし彼が望んでいるなら、明日でもやりますよ、彼に任せます。私は気にしないです」 ──前王者の鈴木千裕選手と朝倉未来選手の試合は見ましたか? 「試合を見ましたけど、ちょっとつまんない試合でした」 ──誰とでも対戦すると。鈴木選手にカザフスタンのダウトベック選手が勝利して挑戦者の位置に近いところにいますが、対戦したいと思いますか。 「そうですね、ダウトベック選手と私は兄弟みたいな、結構仲良い友達なので、おそらくこの試合は実現しないと思います。最終的な判断はRIZINに任せますが。そういう試合が組まれたら対応するしかないですけど、それはあまり望ましくないです。兄弟だから」 ──寝技の展開だったらどうなっていたと思いますか。 「私はどういう展開でも対応できるような準備をしてきてましたので、私はもともとこのスポーツのベースがグラップリングなので、最初はストライキングして、自分からグラウンドに倒そうと思ったのですが、今回は早期フィニッシュになりました。もし彼がKOじゃなかった場合はどうなるか想定できないです」 ──試合前の国歌斉唱でキルギス国歌を歌っていました。新しい国歌にするというニュースもありますが、いまの国歌に愛着がありますか? 「まずキルギス国歌が流れた時、すごく嬉しい気持ちでした。こんな大勢の前で流れたとき誇りに思いました。国歌が変わることに対しては、どうかな? 変わるのかな? わからないです。変わらないんじゃないでしょうか」 ──今、MMAの世界で中央アジア勢が強いと話題になっていますが、ご自身で中央アジアの選手の強みを説明するとしたら、たとえば地域性であったりどういうものが挙げられますか。 「強い選手が増えていますし、増えている理由としては、個人的な考えでは、キルギスや中央アジアはほとんど田舎で、大自然のなかで高地トレーニングやっているから強くなっていると思います。食生活もノンケミカルで、化学的な添加物ゼロ、すべてオーガニックで、新鮮な空気での高地トレーニングをしていることで強くなっていると思います。中央アジアのなかでもキルギスは高地で、食べ物がノンケミカルで(電子レンジで)チンして食べるとかではなく、全部オーガニックなものを食べているから」 ──誘惑が少なくて練習に集中できるのでしょうか。 「そういう部分もあるし、そういうところだけじゃなくて、トレーニングできるだけの状況がしっかり整っています」 ──ジムが広いとか? 「私にとっては山奥は全部ジムですよ、際限なく」 ──自然がジム? 「そうですね。自然がジムになっています」 ──母国にベルトを持ち帰って、キルギスでもRIZINなどの大きな大会で自分のMMAを見せたいという希望がありますか? 「このベルトを持って帰ります。次の試合、キルギスで主催してくれたらとても嬉しいです」 [nextpage] クレベルが引いた瞬間に、こういうタイプだったらアタックしてすぐ倒せるんじゃないかという考えが頭に浮かんだ 【写真】凄まじい広背筋から繰り出されるシェイドゥラエフのパンチ。 ──久保選手との試合でも研究を重ねたと。今回のクレベル選手との試合で、彼の動きや癖をどれくらい研究し、実際の試合ではどれくらい想定したものでしたか。 「そうですね。前回の久保選手も研究したけど2Rまで続いて、久保選手の試合が今日よりすごく難しかった。この試合は思ったより早くて、試合からは研究さえできなかったです。彼の動きを感じることができなかった。クレベル選手との試合をこんなに早期決着できると想定していなかった。2R終盤に決まると思ったので、こんなに早いとは想定外でした」 ──ではあのカウンターの動きは、体が勝手に動いたのでしょうか。 「そうですね。私は毎回試合のときに自分からまず攻撃し、アタックしてみて相手選手の癖を感じるために研究してみますけど、今回クレベル選手はアタックして、ちょっと下がったんだけど、その引いた瞬間に、こういうタイプだったらアタックしてすぐ倒せるんじゃないかという考えが頭に浮かんだのでアタックしたら、すぐ落ちてしまった」 ──2024年の6月に初めてRIZINに参戦し、武田光司選手と対戦しました。1年経たずにチャンピオンになっている自分の姿を、想像していましたか。 「そうですね、1年未満でチャンピオンになることは予定していなかった。運よく今回1年未満で王者になれて嬉しく思います」 ──この1年で私生活はどう変わりましたか? 「いいほうに、変化がありました」 ──一番最初に対戦した武田選手が、「こんなすごいパワーの選手と戦ったことがない」と、「一気にトップに行くんじゃないか」と予言めいたことを発言していました。そのことを、どう思いますか。 「その予言は正しかったと思います」
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