MMA
インタビュー

【UFC】37歳、バンタム級でサンドヘイゲンと戦うデイブソン・フィゲイレード「ピットブル兄弟が俺を別人にしてくれた」

2025/05/04 11:05
 2025年5月3日(日本時間4日朝8時~)米国アイオワ州デモインのウェルズ・ファーゴ・アリーナにて『UFC Fight Night: Sandhagen vs. Figueiredo』(U-NEXT配信)が開催されている。 ▼バンタム級 5分5Rコーリー・サンドヘイゲン(米国)17勝5敗(UFC10勝4敗)4位デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)24勝4敗(UFC13勝4敗)5位  メインはバンタム級4位のサンドヘイゲンと、5位のフィゲイレードの対戦。  サンドヘイゲンはソン・ヤドン、 マルロン・ヴェラ、ロブ・フォントを相手に3連勝後、2024年8月にウマル・ヌルマゴメドフに判定負け。  対するフィゲイレードは、フライ級からバンタム級に上げて、ロブ・フォント、コーディ・ガーブラント、マルロン・ヴェラを相手に3連勝後、2024年11月にピョートル・ヤンに判定負け。  王者メラブ・ドバリシビリが6月に1位ショーン・オマリーを相手に防衛戦が決定するなか、2位のヤンが昨年11月に5位のフィゲイレードに判定勝ち。3位のウマル・ヌルマゴメドフは1月にメラブに判定負け。4位サンドヘイゲンはヤンとウマルに敗れているという状況だ。  37歳、バンタム級で復活し、ピットブルブラザーズとも練習を再開したフィゲイレードに訊いた。 俺は田舎で育って自然なものを食べて、缶詰や加工食品はほとんど食べなかったから、健康的な生活ができた ──再会したピットブル兄弟とのトレーニング映像を見ましたが、彼らとの練習でどんな変化がありましたか? 「前の試合のあと、自分の弱点がキックボクシングにあるってことがわかったんだ。俺はもともとグラップラーだから、もっとアグレッシブに打撃を強化する必要があった。だから今はまたピットブル兄弟と一緒にやってるんだ」 ──11月のピョートル・ヤン戦は序盤はフィゲイレード選手のものでした。 「前回の試合から多くのことを学んだよ。俺はとてもアグレッシブな男だが、前回はスピードが足りなかった。あの試合で犯したいくつかのミスは、今回の試合に向けて修正しようとした。今回、何が起こるか見てみよう。前回の試合と同じものにはならない。その答えをさらに発展させたいんだ」 ──フリスビーを使ったトレーニングもその練習の一環ですね。 「ああ、俺のフィジカルトレーナーのメニューの一つだよ。コンディショニングの一環でよくやってるんだ」 ──動体視力と反応も見事でした。37歳でありながら大きな怪我を避け、素晴らしいフィジカルコンディションを維持されています。秘訣は何でしょうか? 「俺は田舎で育って、自然なものを食べてたんだ。自家製の牛乳とか、狩った肉とかね。缶詰や加工食品はほとんど食べなかったから、健康的な生活ができたんだと思うよ。それが今のコンディショニングに繋がってるんだ」 ──年齢とともにトレーニングの量は減っていますか? それとも今も同じくらいの強度や量をやっているのでしょうか? 「昔からハードにトレーニングしてきたし、今も変わらずやってるよ。大事なのは、常に進化していくこと、学び続けることだと思ってる。俺は常にアップデートしている。iPhoneが前進するようにね。ソフトウェアをアップデートした。確実に良くなっているはずだ。  いまのチームとはこれからも一緒にやっていくつもりだし、俺に多くのことを要求してくる。彼らとハードなトレーニングをして、帰ってきて、トレーニング中にボコボコにされたり、殴られたりしたとき、俺は家に帰って、より良くなるために何が起こったのかを反省する。トレーニングを振り返って、どこが悪かったかを考える。ピットブルブラザーズはとても強いからね。他のファイターもそうだけど、すべてのキャンプで彼らにはお世話になったし、今回の試合に向けて、とても助けられたよ。彼らは俺を別人にしてくれたし、試合でそれを見せたい ──ともに練習したパトリシオ・ピットブル選手のUFCでの試合についてはどう思いましたか? 「彼はあの試合ではちょっとアグレッシブさが足りなかったかな。でも次はきっと修正してくると思うよ」 ──次戦はサンドヘイゲンとの5R戦です。彼は前回の試合で4Rはコントロールしていましたが、5R目で流れが変わりました。今回の試合、あなたにとってどうなると思いますか? 「サンドヘイゲンは本当にタフで多才なファイターだよ。距離を取って戦うのが得意だけど、彼相手にはちょっと戦い方を変える必要があると思う」 ──サンドヘイゲンは距離の取り方を知っています。その中にどのように入るつもりですか。 「マイク・タイソンになりきって、彼の中に入っていくことかな。どうなるか、観てみよう。コーリーはサイドによく動く男だ。動くたびにペースを切り替えて攻撃してくる。攻撃がとても速いし、同時にフェイントとともに多用性を持っている。そのため、彼の試合から抜け出すには非常に近くにいなければならない。ペースチェンジの切り替えの瞬間に侵入しなければならない。その際にミスをよく見るからね。彼のミスを突くのは難しいが、俺たちは彼を捕まえるために努力する。俺はそこにいくつかの抜け穴を見る。彼がどのように移動するかを知っているので、我々はそれを行う」 ──もし今回の試合に勝てば、タイトルマッチが見えてくると思います。ショーンとメラブの試合はどうなると予想しますか? 「プレースタイルが合わない。ショーンは動きに精通し、ボクシングが得意なのに、メラベは彼を崩すことに成功し、彼の試合を弱体化させることに成功してる。ショーンにとっていい試合だとは思えない。ショーンは非常に多才だけどね。メラブはタフな相手だし、すでに一度ショーンに勝ってる。今回もまた勝つと思う。メラブのスタイルはショーンには相性が良くないと思うんだ」 ──ではあなたはどちらとのタイトルマッチを望みますか。 「どちらとでもタイトルマッチをする事が俺の人生の夢だよ。必ず掴み取りたいと思ってる。俺は37歳の男だし、チャンスを逃すわけにはいかないよ。俺はマルロン・ヴェラを倒した。今回も勝ってマイクを持って、UFCにこのセンターで戦わせてくれるようお願いするつもりだ」 ──最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。 「俺は“戦の神”なんだ! 日本の皆、大好きだよ。ぜひU-NEXTで俺の試合を観てくれ」
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