自分のペースで試合を進められるように
──そんななかで元Bellator/PFLのゴイチ・ヤマウチが対戦相手となりました。ウェルター級でスピードが上がって、相対的にパワフルに戦えるか、その試金石としては、かなりタフな相手です。
「たまたま相手がゴイチなだけであって、まずは自分との戦いかなと思っています。治療と試合のダメージを抜いて、いったん97kgぐらいまで行ったのを、トレーナーさんにもついてもらい徐々に落としてこれた。それでGENでは、さきほどの上田幹雄選手のようなヘビー級や重量級と練習し、同じウェルター級の菊入選手や岩﨑選手とも練習する」
──ウェルター級での手応えを感じていますか。
「あります。それに成功させないと今後が見えてこない。前回、ブライアン・オルテガの試合前に合流したことがあったのですが、どのように試合に向かうのかを見て、強い選手はそのプロセスを楽しんでいる。どういうマインドで試合前過ごしているのかも気付きになりました」
──内藤選手も初のウェルター級戦に向かうプロセスを楽しんでいると。そしていよいよゴイチ戦です。どんな印象を持っていますか。
「タフですね。ベーシックな柔術が上手くて、打撃もしっかり思い切り打てる。そういうタフな選手だと思っています」
──ベーシックな寝技、というのは興味深いです。
「もう基本通り基本がしっかりできてる。そんな難しい柔術充していないイメージがあります。その分、ベーシックの強さがある。もちろん寝技の対策はしていますし、そういう展開にさせないっていうのも大事だと思っていますが、相手どうこうで合わせるよりは、自分のペースで試合を進められるように。トプリアのようにアタックできるレスラーでありたいと思っています。ゴイチは寝技に自信を持っているから、あれだけ打撃が使えて気持ちも強い。メジャーで戦うトップ選手だなと思います」
──今日は昼にGENで練習し、これから午後も2部練習ですか?
「はい、国士館大学で後輩の原口伸と。月3回ほどやっています」
──ゴイチ選手と戦うことで、ご自身のウェルターでの世界の立ち位置も見えてきます。
「そうですね。ここを倒せれば世界に証明できる。自分を信じてトップに食い込まないといけないと思っています」




