モトヤスック（左）と髙木のミドル級対決
2025年5月31日（土）東京・後楽園ホール『RISE 188』の対戦カード発表記者会見が、4月16日（水）都内にて行われた。
ミドル級（-70kg）3分3R延長1Rで、同級3位モトヤスック（JKA）vs.初代Bigbangミドル級王者・髙木覚清（RIKIX）が決定。
モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月にはWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座も獲得。
2023年3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、10月にはRISEでT-98にも勝利と連勝街道を驀進していたが、2024年4月の『RWS』でサジャド・ヴェナムムエタイにTKO負けで連勝はストップ。さらに7月のジェット・ペッマニー戦、10月のサモ・ペティ戦と3連敗中。
髙木は2019年9月のRISEで宮城寛克と引き分け、2020年11月の『スーパービッグバン2020』では第3代RISEミドル級王者・森田崇文から判定勝ちの金星を奪っている。2021年2月のNO KICK NO LIFEでは緑川創に挑むも判定負け。その後、岡山ジムからRIKIXに移籍して2024年3月にBigbangウェルター級王者の大輝に挑戦、判定勝ちを収めて新王者となり、12月にはK-1グループの山崎陽一をTKOに破り初防衛に成功した。
伊藤隆RISE代表は「海人が王者ですが、ミドル級は活性化されていないのが現実。私としては適正な人材がいなければタイトル挑戦権利もないし、タイトルマッチも盛り上がらない。その先に進めるような試合にしてほしい」と、日本人ミドル級の活性化をこの試合に期待したいと挨拶。
髙木は「この階級で一番強い選手が集まっているのがRISEなので参戦しに来ました。王者と1位のサモ・ペティが強くて誰も倒せないみたいなので、俺が倒しに来ました」といきなりのビッグマウス。
モトヤスックは「いろいろあって僕のわがままで迷惑かけて、治政館からジャパンキック所属にさせていただいて一発目の試合なので、新しいチームを組んでめちゃくちゃよくなっているのでその成果を見せたいと思います」と、心機一転でこの試合に臨むと挨拶。
対戦相手の印象を聞かれ、髙木が「何でも全体的に出来る選手だなという印象。自分も他団体の王者なので格上とは思ってないです」と答えると、モトヤスックは「KO負けってどれくらいありますか？」と質問。髙木が「過去に1回」と答えると「1回しかないみたいなので、自分が格上だと思っているので絶対KOして試合を盛り上げます」と返した。
どんな試合にしたいかとの質問には、髙木は「普通にやれば勝つのは当然かなって印象です。打ち合いをしてくれれば倒します。逃げないでもらえたら」と言えば、モトヤスックは「今回は髙木選手より相手陣営の小野寺力さん、緑川創さん、石井宏樹さんの方が怖くて(笑)。どんな対策を組んでくるのか。そこだけプランを考えていかないといけないところ。自分の新しいチームのみんなとプランを考えています。全て上回っているので最終的に倒せたらと思っています」と、髙木本人よりセコンド人が怖いと言って笑いを誘った。
所属を変えた理由を聞かれたモトヤスックは、「次のステップとして、キックボクシングにアジャストしたルールで頑張っていきたいので、会長にもわがままを言って周りの人たちも巻き込んで、協会と契約させてもらいました。練習は元々いたフィジカルのジムでやっていて、いろいろな部分が強化できています。何も変なことなく巣立たせていただいたので、結果を出せたらと思います」と説明。
新チームは「フィットネスジムで、プロとか一人もいないジムです。高校3年の時からフィジカルを見てくれて、僕の動きとか全部分かってくれているトレーナー。あとは一緒に練習してくれたリカルド・ブラボ選手。それに、石井東吾先生のところにも練習へ行っています」という。
ワンインチパンチで一世を風靡した石井東吾の元で修行したことで「動きが違うんじゃないかなと。動きが違うので、これで小野寺さんに勝てるかなと(笑)。今まで通りの動きではないので」と、動き自体が変わったとする。
モトヤスックのセコンドを警戒した言葉の数々について感想を求められた髙木は、「何を言ってるのかなって感じですね(笑)。ちょっと（怒ってます）」と不満を口にした。
