『ONE:A NEW ERA IN TOKYO』両国国技館大会(3月31日)の追加対戦カードを27日、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長がSNSで発表した。日本初上陸を果たすONEはすでに3つの王座戦(ライト級エドゥアルド・フォラヤンvs青木真也、ミドル級アングラ・ナンサンvs長谷川賢、女子ストロー級ション・ジンナンvsアンジェラ・リー)を発表していたが、これに加え、ONE世界バンタム級タイトルマッチとして、王者ケビン・ベリンゴン(フィリピン)vs挑戦者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)の3度目の対戦が発表された。かねてから、ONE日本大会出場を希望していたビビアーノにとって、5年3カ月振りの日本での試合が実現する。HERO'S、そしてDREAMで二階級王者として君臨して以降、ONEでは7度の王座防衛に成功。2016年6月にはベリンゴンを1R、キムラで退けている。
しかし、2018年11月の再戦ではスプリット判定でベリンゴンに敗れ、5年間の防衛&連勝記録がストップしていた。前戦では、4Rにベリンゴンが蹴り足を掴んでの右ストレートでダウンを奪うも、ビビアーノは2Rと4Rに腕十字で「ニアフィニッシュ」を見せていた。結果、判定は2-1でベリンゴンの勝利となったが、ONEの裁定基準をもってしても、ビビアーノが勝利していたという声も少なくない。
1勝1敗、両国でのダイレクトリマッチでは、両者どんな戦いを見せるか。挑戦者となるビビアーノは、かつて山本“KID”徳郁や高谷裕之らと死闘を繰り広げた地で原点回帰し、再びベルトを腰に巻きたいところ。王者ベリンゴンとしては、同門のジョシュア・パシオ、ジェヘ・ユースタキオが立て続けにONE王座から陥落していることもあり、名門チーム・ラカイとしてエドゥアルド・フォラヤンと共にアウェーでベルトを死守しにくるだろう。
また、那須川天心と激闘を繰り広げたロッタン・ジットムアンノン(タイ)の参戦も決定。当初は3月10日に開幕する「RISE WORLD SERIES -58kgトーナメント」出場が予定されていたが、ONE契約下にあるロッタンの3大会に渡るトーナメント出場は許可されず、ケージでオープンフィンガーグローブでのONE両国大会出場となった。ONEでロッタンは、2018年9月にセルジオ・ヴィールセン、2019年1月にファディ・カレッドと対戦し、いずれも怒涛の攻撃からダウンを奪って判定勝利を収めている。那須川戦を観ている日本のファンが期待するなか、ONEはどんな相手をロッタンに用意するか。