キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】デンサヤームがヒジ&ヒザで良太郎に圧倒TKO勝ち、大谷が激闘TKO勝ちでリベンジ&悲願の王座獲得、クンタップが王座防衛

2024/12/01 20:12

▼セミファイナル(第8試合)第3代KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦 3分3R延長1R
×セーンダオレック・Y’ZDジム(タイ/Y`ZD GYM)
TKO 2R 1分47秒 ※レフェリーストップ
〇大谷翔司(スクランブル渋谷)
※大谷が新王座に就く。


 久井大夢が返上した王座の第3代王座決定戦が行われる。両者は6月の再戦。


 セーンダオレックは21歳にして161勝36敗5分と200戦以上の経験を持つサウスポー。現在は日本のY'ZDジムでトレーナーを務めながら、試合出場している。KNOCK OUTには2024年4月に初参戦すると重森陽太に判定で敗れたが、6月に大谷翔司から左ストレートでTKO勝利を奪った。


 大谷は陸上自衛隊徒手格闘部隊出身。2016年にデビューし、2020年8月にJAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級王者バズーカ巧樹に勝利も、2021年5月のタイトルマッチでの再戦では判定負け。2022年4月には『RIZIN TRIGGER 3rd』で初回KO勝ち。7月には梅野源治に3RでTKO負け。


 2023年6月はKrushに乗り込んで児玉兼慎から判定勝ちしたが、9月のKNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦で久井大夢に敗れた。12月には再びKrushで大沢文也に延長戦の末に勝利、2024年2月はキム・ウスンに初回TKO勝ちするも、2024年6月にセーンダオレックにTKO負けとなった。10月の再起戦では宮本雅大を得意の右ストレートでKO。戦績は21勝(12KO)10敗3分。


 1R、大谷は序盤からボディを狙っていくが、サウスポーのセーンダオレックは大谷の右に左を合わせに行く。セーンダオレックが左ミドルから速い左ストレートで大谷に尻もちをつかせる。好戦的なセーンダオレックは打ち合いに行き。大谷も足を止めて打ち合う。この打ち合いではセーンダオレックに分があったか。


 しかし2R、大谷がいきなり打ち合いに行き、セーンダオレックもこれに乗る。前に出る大谷が右ストレートからの左フック、セーンダオレックは左ストレート。大谷が右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。セーンダオレックは立ち上がるも、大谷がこのチャンスを逃さずセーンダオレックにロープを背負わせて右ストレートと左フックの乱れ打ち。セーンダオレックを防戦一方にし、レフェリーがストップ。


 大谷が見事にKOでリベンジ、悲願のKNOCK OUTのベルトを腰に巻いた。


 大谷はマイクを持つと「本気出したらこんなもんでしょう。というのは冗談で、セーンダオレック選手のおかげで6月からこんなに成長できたし、今までかかわってきてくれた全ての人に感謝します。今KNOCK OUTは鈴木千裕選手を筆頭にKNOCK OUTの強さを証明している選手がたくさんいますが、僕はこのベルトを持って自分とKNOCK OUTの強さを証明していく選手になりたいと思っています。KNOCK OUTのKO担当として頑張っていけたら。33なんですけれど、ここに人生を捧げるくらいの気持ちで頑張っていきます」と語った。

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