2024年11月16日(土)東京・後楽園ホール『Krush.167』の前日計量&記者会見が、15日(金)都内にて正午より行われた。
セミファイナル(第8試合)のKrush女子アトム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・松谷綺(ALONZA ABLAZE)は計量をパスしたが、挑戦者ガブリエル・デ・ラモス(フィリピン/Muay U)は契約体重-45kgから150gオーバー。
これを受け、Krush実行委員会で松谷側、ラモス側と協議した結果、以下の形にて双方合意の上、試合を実施することとなった。
①タイトルマッチではなくワンマッチとして実施。②第1R、ガブリエルは減点1から試合開始。③グローブハンデとして、ガブリエル8オンス、松谷6オンスのグローブを使用(本来は双方とも6オンス)。④ガブリエルはファイトマネーから20%減額(松谷に入る)
記者会見には松谷のみ出席し、「明日はKrush王者として強さを見せつけて、圧倒的に勝ちたいと思います」と冷静に意気込みを語った。
当初ノンタイトルマッチだったこの試合だが、松谷が会見時に直訴してタイトルマッチに変更された経緯がある。そのため本人のタイトルマッチへの意気込みも相当なはずだったと思われるが、「特に何も変わらず。やることは変わらないので、そこは何も変わらないです。ただ試合を楽しむだけですね」と語るなど、モチベーションは乱されてはいないようだった。
松谷にとっては初防衛戦となる予定だったため、普段通りの練習をしていても、「やっぱりここでベルトを獲られてはこの先はないし、K-1のベルトとか言っていられないので、そこはちょっと気持ちの部分でも少しのプレッシャーというか感じる部分はあった」とのこと。
そんな松谷に対して、会見に同席した宮田プロデューサーも、かつて武尊が、やはり体重オーバーの相手との試合で、なおかつ試合中に反則を受けたものの、最後は怒りのKO劇を見せたというエピーソードを紹介。「だからこそ、それをパワーにして叩き潰して」と、発破をかける一幕もあった。
それを聞いたためか松谷も、ガブリエルが取材に応じた記事の中で、松谷のことを「日本で2番目に強い選手」と語っていたことを思い出したようで、「それもなんかイラッと来ているんで、明日は圧倒的な試合をしてわからせようと思います」と、闘志を新たにしていた。