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【UFC】トプリアがホロウェイを3R TKOでフェザー級王座初防衛、チマエフがウィテカーの歯を破壊、アンカラエフ連勝でペレイラに「逃げるなよ」、マーフィーがイゲとの熱闘制し7連勝、マゴメドフがWバックフィストTKO! アスランがMMA14勝14KO勝ち! レベツキとオロルバイが大流血死闘

2024/10/26 23:10
 2024年10月26日(日本時間26日23時)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 308: Topuria vs. Holloway』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。  メインイベントは「UFC世界フェザー級選手権試合」。  2024年2月にアレクサンダー・ボルカノフスキーを2R KOに下し、15戦無敗でフェザー級新王座についたイリア・トプリアに、4月にジャスティン・ゲイジーを5R KOに下しBMF王者となったマックス・ホロウェイが挑戦する、5分5R戦。 ▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5R ※選手名から会見・インタビュー〇イリア・トプリア(ジョージア)16勝0敗(UFC8勝0敗)※UFC8連勝[3R 1分34秒 TKO] ※右ストレート→左フック→鉄槌×マックス・ホロウェイ(米国)26勝8敗(UFC22勝8敗)※トプリアが初防衛に成功  1R、向かい合うと身長差が際立つ両者。会見での予告通り、中央に立ちマットを指差して打ち合いを要求するトプリア。ホロウェイは、「こっちに来い」とマタドールのマントを掲げてみせる。  右ローのホロウェイ。そこにを詰めるトプリアをいなす。踏み込み速くジャブ、ワンツー。さらにダブルレッグからリフトしテイクダウンするトプリアだが、ホロウェイは立ち上がり。  右カーフを当てるトプリアに、左ジャブのホロウェイ。左右連打で詰めるが、右にサークリングするホロウェイ。右ストレートをかわして左ジャブの刺し込み。ホロウェイは縦ヒジから右、さらに左ミドルまで繋ぐ。  左、ワンツーが当たりトプリアが鼻を赤くする。左ハイも。ブロッキングのトプリア。バックスピンキックを見せて左! 崩れたトプリアに組みに行くが、トプリアがバックに回りホーン。1Rはトプリアか。  2R、ジャブ&ローのトプリア。フェイントから上下のレベルチェンジの動きも。ワンツーをかわしたホロウェイはガード。トプリアは右カーフを2発ヒット。ホロウェイは右ヒザで飛び込む。さばくトプリアはワンツーもかわすホロウェイ。トプリアは右カーフ。ホロウェイもジャブを返しガード上に右ハイ。  トプリアの入りにサークリングでケージを背にしない。手数で勝るホロウェイ。トプリアは右カーフをこつこつと打ち込むが、ホロウェイが右! トプリアも右を返す。  関節蹴りを突くホロウェイ。トプリアの右にホロウェイは右ミドルを打ち込む。右前蹴りのホロウェイに左ボディストレートのトプリア。ホロウェイはバックスピンキックから詰めてホーン。トプリアはカウンターも入れたがホロウェイが取り返したラウンドか(※ジャッジスコアはトプリアを支持)。  3R、右の関節蹴りのホロウェイ。ジャブのステップインのトプリアに、ホロウェイは左右の蹴り。右カーフを当てるトプリアに、ホロウェイは2度の関節蹴り。しかし詰めるトプリアはホロウェイの右を左手ではたいて右ストレートをヒット!  効かされて下がるホロウェイはトプリアの上下に打ち分ける連打をケージ背に凌ぎ、左に回るが、追うトプリアはホロウェイのヒザ蹴りに左から右を打ち込み、最後に左フックでアゴをとらえダウンを奪うと鉄槌連打! 動けないホロウェイを見て、レフェリーが間に入った。  右手に一凛の薔薇を手にして勝ち名乗りを受けたトプリア。ベルトを腰に巻き、「サンクス、ゴッド。レジェンドのホロウェイの後をずっと追いかけてきたんだ。新しい世代のいいお手本だったんだ。最後はパンチをいくつか打ってホロウェイが下がったから攻撃に繋がった」と語り、ケージインしたボルカノフスキーとハグをかわし「タイトルマッチに相応しい男がいるとしたら、あの男だ。再戦に応じるよ」と語った。  キャリア初のKO負けとなったホロウェイは、「トプリアのパンチが効いた。それだけさ。ファイトキャンプもすべて順調だった。また頑張るよ」とコメント。  王者は最後に薔薇を妻に渡して手をつなぎ、関節蹴りのダメージか少し足をひきながらケージを後にした。 [nextpage] ▼ミドル級 5分5R〇ハムザット・チマエフ(スウェーデン/ロシア/アラブ首長国連邦)14勝0敗(UFC8勝0敗)※UFC8連勝[1R 3分34秒 フェイスクランク]×ロバート・ウィテカー(豪州)26勝8敗(UFC17勝6敗)  当初、6月のサウジアラビア大会で組まれていたこのカードは、チマエフが直前で体調不良により欠場。ウィテカーは代役のイクラム・アリスケロフを1R KOに下していた。今回、4カ月を経てアブダビで5分5R戦として、仕切り直しされる。  チマエフは、2023年10月のアブダビ大会以来の復帰戦。当初パウロ・コスタ戦が組まれていたが、コスタが直前で欠場し、ウェルター元王者カマル・ウスマンがミドル級で緊急参戦。チマエフが判定2-0で勝利している。  1R、サウスポー構えのチマエフ。オーソのウィテカーは先に右ロー。チマエフはオーソに戻すと遠間から飛び込み詰めてダブルレッグからケージに詰めてバックへ。左足をかけると、ウィテカーは片ヒザ立ちも、徐々に上から覆いかぶさり、右足かけに変えるが、ウィテカーはバックについたところで両足はかけさせずにスクランブルでバックを抜けるが、ここですぐについていくチマエフは左足をかかてバック引き込み。  正対際にマウントを奪いかけるがここもスクランブルで片ヒザ立ちまで戻すウィテカー。しかし、チマエフは右足をかけてバックに回り、一気にアゴ上からリアネイキドチョーク、フェイスクランク。アゴが折れたのか、すぐにウィテカーがタップした(※試合後、前歯が陥没している写真を公開。差し歯が全部外れたとのと)。  1R 3分34秒、チマエフが一本勝ち。試合後、チマエフは「ロブ、みんなが逃げるなか、試合を受けてくれてありがとう。ベルトが欲しいから頑張れた。サブミッションでウィテカーのアゴが壊れたのを感じた。デイナ、UFCはどうなんだ? 早くベルトを獲らせてくれ」とミドル級王座挑戦をアピールした。  ウィテカー陣営は試合後、前顎が陥没している写真を公開。背中を譲って脱出しようとしていた元王者を、無敗のチマエフは片足をかけて背後のアゴ上から絞ったことでウィテカーの歯が陥没したようだ。  剛力チョークによる信じ難い光景。  現在UFC世界ミドル級王者は、南アフリカのドリカス・ デュ・プレシ。そして1位にショーン・ ストリックランド、2位にイズラエル・アデサニヤ、3位にウィテカーがつけていたなかで、13位のチマエフは一気にタイトルコンテンダーの一人となったことは間違いなく、次戦でどんな試合が組まれるか。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇マゴメド・アンカラエフ(ロシア)20勝1敗(UFC12勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×アレクサンダル・ラキッチ(セルビア)14勝5敗(UFC6勝5敗)  1R、サウスポー構えのアンカラエフは左ストレート。かわすラキッチは右の蹴りを上下に突く。アンカラエフとの蹴り返し。  ラキッチは左右ローを右前足に突き、右ミドルハイ。圧力をかけてケージを背負わせようとするアンカラエフ。ラキッチは喧嘩四つの前手争いから右ハイ! ブロッキング上に当てる。  アンカラエフは左ストレート、左ミドル。右関節蹴りも。圧力かけるアンカラエフに大きくサークリングするラキッチに、レベルチェンジから右を突くアンカラエフは左ストレートも突っ込む。右の関節蹴りを突くアンカラエフ!  2R、さらに右関節蹴り、左ストレートからの右バックヒジを突くアンカラエフ! ブロッキングのラキッチは左ハイはかわす。右前蹴りのラキッチは左ローも。  圧力をかけるサウスポー構えのアンカラエフは左ストレート。前蹴り。右足を外にラキッチを右に回らせて左から右、左ハイ。さらに左ストレート!  ワンツーからスイッチして前に出るアンカラエフに組んだラキッチだが、右差しでアンカラエフ。体を入れ替え離れるラキッチ。打ち終わりに右ストレートを打ち込むと右ハイ! ブロッキングのアンカラエフの右腕が赤く腫れるが、手数・足数・有効打でアンカラエフのラウンドに。  3R、左足を外にワンツーで踏み込むラキッチ。すぐに外足を取り返すアンカラエフは左ハイ! 下がりながら金網背に回るラキッチは、残り2分でシングルレッグへ。差し上げるラキッチに左小手に巻くアンカラエフ。右で差して体を入れ替えると崩しに。ここで体を入れ替えたラキッチだが再びケージ背にさせられ、アンカラエフが右差しでダーティボクシング、ヒザ。最後に左ヒジを突いてホーン。  判定3-0(29-28×3)でアンカラエフが勝利。「追いかけ続けて大変だった。相手を悪く言いたくないけど動きの意図が分からなかった。アレックス・ペレイラ、俺から逃げるなよ」と現ライトヘビー級王者に呼びかけた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇リローン・マーフィー(英国)15勝0敗1分(UFC7勝0敗1分)※UFC7連勝[判定3-0] ※29-28×3×ダン・イゲ(米国)18勝9敗(UFC10勝8敗)  元ボクサーのストライカーでテイクダウン&パウンドも強い無敗のマーフィーを相手に、前戦で試合4時間前に強豪ディエゴ・ロペスとの試合を受けて熱戦を繰り広げた漢気イゲは、アンダードッグの評価のなか、いかに戦うか。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に詰めるイゲ。左回りのマーフィーに右ローを当てる。右カーフを返すマーフィー。イゲの右から左、右ボディ! マーフィーの右の打ち下ろしでイゲは額をカット。  イゲは左を突いて金網に詰めてダブルレッグテイクダウン! 両足を束ねてバック狙いも、足を組ませず立ち上がるマーフィー!  右カーフを当てるマーフィー。イゲも右ロー。マーフィーは右バックスピンキック。右ハイ、さばくイゲに、サウスポー構えになるマーフィーは左ミドル。しかし、マーフィーの左をかわして左を当ててダウンを奪うイゲ! 組んできたマーフィーにヒジを落とすと、キムラ狙い。テイクダウンを奪うマーフィーにイゲはキムラクラッチで後方に回してホーン。  2R、いつものようにガードを固めて圧力をかけるイゲ。右から左。マーフィーも右を返す。右ボディストレートのイゲ。右カーフを打つマーフィーに左ジャブを合わせに行くイゲ。  右前蹴りのマーフィー。頭を振って前に出るイゲに右ストレートを額に当てる。しかしイゲは遠間から組んで金網に押し込み。体を入れ替えるマーフィーはダブルレッグで押し込み、右で差すが、体を入れ替えるイゲは右を振る。  左右の蹴り数が多くなるマーフィー。イゲは右ローを当てて前に。そこで体を入れ替えたマーフィーはバックに落として上になるイゲに、マーフィーは下から三角狙いから上体を立てたイゲにヒジを突く。  勝負の3R、左ジャブで先に前に出るイゲ。組むマーフィーに小手巻きで残す。離れる両者。右ハイのマーフィーはボディロックテイクダウンも、ここで残したのはイゲ! トップを奪うとハーフから肩固め狙い。脇を潜り上を取り返してアンクル狙いのマーフィーに、さらに上を取るイゲは鉄槌。マーフィーの下からの三角絞めは外してバックに。  立ち上がるマーフィーは体を入れ替え、トップに。シングルレッグのイゲのスイッチ狙いにがぶりヒジも後頭部注意。脇を潜り落としたイゲ。しかしここも立ち上がるマーフィーは跳びヒザ。イゲも左右フックを狙うがホーン。   判定3-0(29-28×3)でマーフィーが勝利。クロスファイトを制したマーフィーは「ミスもあったけどパンチが少し多かったかな。ダウンはフラッシュダウンだった。ジョシュ・エメットと戦いたい」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇シャラ・マゴメドフ(ロシア)15勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝[2R 4分52秒 TKO]×アルメン・ペトロシアン(アルメニア)9勝4敗(UFC3勝3敗)  ミドル級のマゴメドフは、これまでの試合の負傷により右目を3年間で8回手術するも失明。隻眼で戦うため、北米コミッションのある場では試合できず、中東で戦う。ダゲスタン共和国マハチカラ出身。近年組みも強化されているがレスラーではなくストライカー。30歳。  ジョルジオ・ペトロシアンの弟、アルメン・ペトロシアンとは別人の同姓同名のペトロシアン。アマチュアムエタイのIFMA世界王者のストライカーで、MMA転向後4勝1敗でコンテンダーシリーズに出場して1R KO勝ち。UFC本戦ではカイオ・ボハーリョに判定負け。ホドウフォ・ヴィエラに肩固めを極められるなど、マゴメドフ同様に組みに難がある。33歳。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力かけるペトロシアンは右ローをこつこつ当て左ハイ、組んで首相撲ヒザ。マゴメドフも押し戻して左前手ジャブ、サイドキックも、掴んで払うペトロシアン。右ストレートを当てる。  マゴメドフは左を返すと、ペトロシアンは左ミドル、ローと上中下に打ち分ける。オーソに変えるマゴメドフはペトロシアンのローに右を合わせる。互いの蹴りが交錯し、マゴメドフの前蹴りでペトロシアンが尻餅もすぐに立つ。残り10秒でマゴメドフがバックフィスト。ブロッキングのペトロシアン。  2R、左インローのペトロシアン。そのローに右を合わせに行くマゴメドフ。ペトロシアンの左の蹴りがローブローとなり中断。再開。  オーソから左ミドルのマゴメドフ。左フックも組んだペトロシアンを突き放すマゴメドフ。左インローから右ローのペトロシアン。前足にローを当て、左ハイを打つペトロシアン。その蹴りに右を合わせたマゴメドフ! しかしペトロシアンもこつこつローを前足に。マゴメドフは左ハイ。ガードのペトロシアンだが、左サイドキックがローブローに。再開。互いに左インロー。  左サイドキックのマゴメドフに、左ストレートを合わせ、バックフィスト、さらに左ミドルを蹴るペトロシアンが前に。マゴメドフの右の飛び込みを避けるペトロシアン。  マゴメドフは右のバックフィスト。それをブロックしたペトロシアンは右を打ちに行くが、続けてマゴメドフは左のバックフィストの燕返し! 倒れたペトロシアンは手を着いて倒れ、頭を抱えた。  試合後、マゴメドフは「すごい嬉しい。みんな聞いてくれ、アデサニヤと戦いたい。ダブルバックスピンフィストはムエタイで学び、これまで一度も成功しなかったけど長い年月をかけて今日、成功した」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ライトヘビー級 5分3R〇イボ・アスラン(トルコ)14勝1敗(UFC2勝0敗)[1R 0分50秒 TKO]×ハファエル・セルケイラ(ブラジル)11勝1敗(UFC0勝1敗)  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるアスラン。右カーフのセルケイラにアスランは左を合わせると、一気にラッシュ! ケージ背にブロッキングのセルケイラのアゴにフックを当てて崩すと連打。防戦一方のセルケイラにレフェリーが間に入った。  試合後、アスランは「トルコのみんなやったぜ! 目が飛んだからラッシュした。俺が触ればみんなブッ倒れる」と咆哮。セコンドのグーカン・サキらとケージ中で記念撮影した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ジェフ・ニール(米国)16勝6敗(UFC8勝4敗)[1R 1分40秒 TKO]×ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル)32勝17敗(UFC21勝15敗)  1R、ともにサウスポー構え。左ローのドス・アンジョスに、前に出るジャブ、左にドスアンジョスがダウン!パウンドを入れるニール。離れた。スタンドに。四つに組むと踏ん張れないか、ドスアンジョスがすぐに下に。ニールの左にドスアンジョスが左ヒザを押さえてダウン。レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇マテウシュ・レベツキ(ポーランド)20勝2敗(UFC4勝1敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ムイクティベク・オロルバイ(キルギス)13勝2敗(UFC2勝1敗)  1R、サウスポー構えから前手で圧力をかけるレベツキ。先に前足に組むが、切るオロルバイ。ワンツーの左から左ロー、左フックを当てるレベツキ。オロルバイは左関節蹴り。右ストレートを突く。  右回りのレベツキ。左ボディを踏み込んで当てる。そこに右ハイを狙うオロルバイ、観客からコールを受ける。ワンツーの右。レベツキは左前手フックを下がりながらも振る。オロルバイのフックからの組み付きを剥がしてこかすレベツキ。左ローにオロルバイが右ストレートでバランスを崩す。  2R、ベツキは右目下を大きく腫らすがドクターチェックも再開。左を突くレベツキに、オロルバイは右ミドル、前蹴り。組んだレベツキは脇を潜りバッククリンチへ。そこに正対してダブルレッグはオロルバイ。足を抜くレベツキは、オロルバイの腫らした右目に左ストレート。左三日月蹴りを返すオロルバイ。左と右がクロス。前に出てダブルレッグのオロルバイは右の小外がけでテイクダウン! この際でオロルバイの頭が当たり大きく右瞼付近をカットするレベツキ! 立ち上がるレベツキにオロルバイは左ジャブ。ともに傷口にパンチ。  3R、左ジャブ、右が当たり始めたオロルバイ。レベツキも右を当てると左ストレート! ダウンを奪うとパウンドラッシュ! それでも立つオロルバイは大流血。追いながらパウンドし、ボディロックテイクダウンはレベツキ。声を挙げながらパウンドするレベツキに、立ち上がるオロルバイはダブルレッグからバッククリンチ。  右目が完全に塞がるなか、バック狙いも血で滑るオロルバイが下に。しかし、ここでもブリッジで上を取り返すオロルバイが上に。互いの血がオイルの滑るなか、押さえ込んでパウンドも立ち上がるレベツキ。オロルバイは右ストレート! レベツキもフラつくなか、オロルバイがレベツキをケージに詰めてホーン。両者はハグをかわした。  死闘を制したレベツキは「前回負けているから今回は絶対に勝たなきゃいけなかった。相手はとてもタフだった。勝てて良かった」と笑顔を見せた。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アブス・マゴメドフ(ドイツ)27勝6敗1分(UFC2勝3敗)[3R 3分14秒 肩固め]×ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)12勝2敗(UFC3勝2敗)※UFC2連勝2KO [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ケネディ・ンゼチュク(ナイジェリア)13勝5敗(UFC7勝5敗)[1R 4分27秒 TKO]×クリス・バーネット(米国)23勝9敗(UFC2勝3敗)  1R、サウスポー構え、オーソとスイッチするンゼチュクは三日月蹴り。バーネットは後ろ廻し蹴りを見せると、ンゼチュクも同じ動きを見せる。左右二段蹴り、後ろ廻し蹴りのバーネット。ンゼチュクは左前蹴り、左ハイをかすめる。  右ミドル、左ハイ、右ボディストレートでくの字になるバーネット。下がる際に足を引くバーネットの打ち返しを避けて左ヒザ! くの字になったバーネットの腹に前蹴り、左右と顔面、腹にまとめてダウンを奪い、鉄槌1発、左ヒザを押さえて倒れたバーネットに、すぐにレフェリーが間に入った。 「これはすべての始まり」と語ったンゼチュク。バーネットは試合前のジャンプの着地で左足を痛めていた様子が映し出されていた。 [nextpage] ▼バンタム級→フェザー級 5分3R〇ファリド・バシャラート(アフガニスタン)13勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝 137ポンド[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ヴィクトル・ウーゴ(ブラジル)25勝6敗(UFC1勝1敗)※体重超過 145.5ポンド  1R、詰めてテイクダウン狙うウーゴ。切るバシャラートにバックフィストもかわすバシャラート。ウーゴは詰めるが、体を入れ替えて離れるバシャラートはダブルレッグからシングルレッグも切るウーゴ。  互いに右カーフの蹴り合い。ウーゴは今成ロールで左足をすくうと足関節もヒザを抜いたバシャラート。トップを奪い、ニーシールドのウーゴにパウンド。すぐに足を伸ばして立つウーゴ。いきなりの右で飛び込むバシャラート! ウーゴの左に右をかぶせ、バシャラートの組みからの外ヒール狙いにヒザを抜く。  2R、詰めるウーゴだが、バシャラートは軽快な動きで、ウーゴの回転系の技をかわして手数・足数で上回る。ノーモーションの右と左ロー。しかし、ウーゴはノーガードで前に出て左ロー、ダブルレッグテイクダウン。尻を着いてもすぐに立つバシャラートは右を当てて右に抜ける。  ウーゴも左を返すは単発。額で受けるウーゴに右を打ち抜くバシャラートは最後にスタンドバックについてホーン。  3R、前に出るウーゴの前足にシングルレッグのバシャラートを切るウーゴ。バックスピンキックでバシャラートを金網まで飛ばして詰めるが、体を入れ替えるバシャラートはニータップでテイクダウン! 下のウーゴはラバーガードも、すぐに外したバシャラートはバック狙い。立とうとするウーゴのバック狙い。正対しガードを取るウーゴ。立ち際にバックにつきリアネイキドチョーク狙い。  ここは極めさせないウーゴは足関節狙いもここも作らせないバシャラートは、ウーゴのダブルレッグを潰してバック、両足をかけてリアネイキドチョーク狙いからトップに切り替え。ウーゴが足関節を狙ったところを後ろを向いて足を外して両者立ち上がりホーン。  判定3-0(30-27, 29-28×2)でバシャラートが勝利し、MMA13勝無敗、UFC6連勝をマークした。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇イスマイル・ナウルディエフ(オーストリア)24勝7敗(UFC3勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3×ブルーノ・シウバ(ブラジル)23勝12敗(UFC4勝6敗)   1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブのシウバに、左カーフ、右インローと前足を突くナウルディエフは右ミドルも。サウスポー構えにするシウバ。ナウルディエフは右カーフ。左ハイ。蹴り足を掴んで押し込むナウルディエフ。金網背にシウバはハイクロッチを凌ぐと、ナウルディエフは離れ際に右ヒジ、右ロー。さらにダブルレッグへ。  前に崩すが、長身のシウバは元に戻して右ヒジ。そこにナウルディエフも右ヒジを返し、押し戻したシウバにダブルレッグ。崩して今度は背中に跳びつきリアネイキドチョーク狙い。ここは足を外して着地しホーン。  2R、サウスポー構えのシウバ。ナウルディエフは左ボディストレート。ニータップで崩してバックに引き出すが、金網に座るシウバ。そこにヒジを突くナウルディエフはダブルレッグへ。  突き放したシウバは前に出てシングルレッグも、切ってがぶりギロチンチョークのナウルディエフ。金網に押し込むが、長身のシウバは頭を抜く。すぐに詰めるナウルディエフはダブルレッグテイクダウン! 座るシウバにバック狙い。背中を金網に着けて座ってから立ち上がり。  右ストレートを突くナウルディエフに、前蹴り、左ハイも単発のシウバ。残り10秒でダブルレッグからシングルレッグで詰めてホーン。  3R、前に出るシウバ。ナウルディエフは右前蹴り、シングルレッグで金網までドライブして押し込み、クリンチボクシング。組みにはがぶりのオーストリアレスリング王者のナウルディエフ。首を外したシウバだが右は単発。  左ハイに繋ごうとするが、それを途中で止めたところにナウルディエフは組んで押し込み。首相撲で剥がしたシウバに、ナウルディエフはワンツーの右! ケージを背に動けず。右を返してヒザを突くが、察知しているナウルディエフは右カーフ。サウスポー構えから左ストレートを伸ばすシウバだが、すぐに押し戻すナウルディエフは右、さらに左ミドルを突いてホーン。  判定は3者30-27のフルマークで、ナウルディエフが4年8カ月ぶりのオクタゴン復帰戦を勝利した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇リナト・ファフレディノフ(ロシア)24勝2敗1分(UFC5勝0敗1分)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×カルロス・レアル(ブラジル)21勝6敗(UFC0勝1敗)  1R、ともにオーソドックス構え。ファフレディノフがダブル。レアルは金網で小手に巻いて立ち上がり。左差しでボディロックして右ヒザを突くファフレディノフ。クラッチ切るレアルは突き放し、左ボディから右。ファフレディノフの組みをスプロール。しかし打ち合いのなかでファフレディノフがダブルレッグテイクダウン。  尻まで着きながらすぐに立つレアルに、ケージまで押し込むファフレディノフ。レアルは首相撲ヒザで剥がし、右カーフを効かせる。右から左アッパー、スイッチしての左。首相撲ヒザ。その足を掴もうとしたファフレディノフだが、切るレアル。しかしファフレディノフもワンツーで打ち返すと左ハイをガード上に。ファフレディノフはダブルレッグも切ったレアル。ホーン。  2R、右オーバーハンドで詰めるファフレディノフ。かわすレアルは右カーフを当てる。ファフレディノフは左フックをかすめるが、レアルは右を強振して首相撲からこかしに。戻したファフレディノフに右カーフ!  ファフレディノフは左ハイをガード上に突くが、ワンツーから右カーフを当てるレアル。ファフレディノフは一瞬前足を変える。  押し込むファフレディノフをいなして離れるレアル。しかしファフレディノフはワンツーの右。レアルも押し戻して、組みに来るファフレディノフにヒザ蹴り、右カーフ。サウスポー構えにするファフレディノフの左右をかわして、オーソになったファフレディノフに右カーフ!  効かされたファフレディノフだが、最後にダブルレッグテイクダウン。尻まで着かせる。  3R、ファフレディノフのダブルレッグを切ってボディ打ちのレアルは右カーフも。さらに組むファフレディノフに右ヒザ。しかし金網までドライブするファフレディノフ。突き放すレアルもサウスポー構えから左。オーソに戻してワンツー。ファフレディノフはダブルレッグでドライブ。これも切ったレアルにこかし狙い。  右を振ったファフレディノフにダブルレッグテイクダウン! 金網まで這って立つファフレディノフは首相撲でヒザを返すと、最後まで組みに。離れ際に右を当てる。  しかしノーガードで受けるレアルもワンツースリーを返すと、ファフレディノフのダブルレッグもスプロール。ヒザを突く。ファフレディノフは右を当て、ワンツー! レアルはノーガードで前に。  判定は3-0(29-28×2, 30-27)でアタックを続けたファフレディノフが打撃でも反撃して接戦をモノにした。
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