BOM 492024年10月13日(日)東京・Spotify O-EAST※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント(第6試合)ムエタイvsクンクメール スーパーフライ級(52.16kg)3分3R〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)KO 3R 2分13秒 ※3ノックダウン×ボーン・ポンレック(カンボジア)
名高は昨年7月にラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を獲得し、外国人として史上初のラジャダムナンスタジアム2階級制覇王者に。その後も快進撃を続け、8月には、タイ・ラジャダムナンスタジアムにて開催された『ラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)』のメインイベントで同スタジアム認定フライ級タイトル初防衛戦を行い4R KO勝ち、12月のRWSではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦で勝利し3階級制覇。今年2月には正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファーとの統一戦にも勝利し、正規王者に。7月のジョムホートとのラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチでも圧倒的な差を付けて勝利、2度目の防衛に成功。
前戦となった9月のWBCムエタイ ダイヤモンド スーパーフライ級王者決定戦では、プレーオプラーオに勝利しているペットアヌワット・ノーアヌワットジムを2RKOで葬り、現在驚異の32連勝を誇る。
今回対戦するボーンは、超アグレッシブなファイトスタイルでここ数年勢いを付けているクンクメールからの刺客。80戦の戦績を誇る。名高はタフファイトを制し、連勝記録更新なるか。
1R、ボーンは意表を突く後ろ廻し蹴り、名高も左ハイを放つ。蹴りを多用するボーンだが、名高はその蹴り足をキャッチしての左ボディストレート、軸足払いと翻弄。左三日月も突き刺す。
2R、圧倒的なスピードで攻撃していく名高にボーンは次第に手詰まりに。終了間際にコーナーへ追いつめ、右フックからの左ストレートでダウンを奪う。再開後も左フックでなぎ倒す。
3R、ボーンは蹴りをかわされ、名高にコカされまくる。一方的な展開となり、名高の猛攻にボーンは背を向けてしまい、これにレフェリーがダウンをとる。最後も名高が一方的に連打し、ボーンの心を完全にへし折ったところでレフェリーがストップした。
圧倒KO勝ち、そして対抗戦の勝ち越しを決めた名高は「1試合目の朝陽がいい試合だったんですけどドローで、クンクメールが本気で勝ちに来てるなと感じたし、僕も試合中に何回か危ない攻撃があって。クンクメールの選手たちが覚悟を思ってこのリングに立ったなと思いました。ムエタイとクンクメールがどちらが発祥かと論争が起きていますが、どっちも素晴らしい競技だと思っているので、クンクメールの皆さんに拍手をお願いします。
試合内容自体は普段のムエタイのリズムとは全く違うので戸惑いがあったんですけれど、フィニッシュにつなげられてよかったです。これも会長、ジムの皆さん、応援してくれる皆さん全てのおかげだと思っています。そして、10月の試合が終わって次12月に大きな試合が決まりそうなので、その試合にも注目してもらえると嬉しいです」と語った。
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▼第5試合 ムエタイvsクンクメール フライ級(50.8kg)3分3R〇竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)KO 1R 1分36秒 ※3ノックダウン×プロエウン・ソチェット(カンボジア)
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。
2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。現在はRWSを主戦場に活躍し、7月のRWS JAPANではゲオナーカーに判定勝ち。9月のBOMではシヴァラットに初回KO勝ちでWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得した。
1R、右ローの蹴り合い、右ミドルの蹴り合いからスタート。竜哉の右ローが鋭く決まると、プロエウンはたまらずダウン。
何とか立ち上がるも竜哉の右ローからの左フックで2度目のダウン。最後も右ローで竜哉がダウンを奪い、KO圧勝を遂げた。
竜哉はマイクを持つと「リングに上がってくれたこと感謝します。僕たちは相手に敬意を持って戦っているのでいろいろな選手もそういう気持ちを持って戦ってほしいと思います」と語った。
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▼第4試合 ムエタイvsクンクメール フェザー級(57.15kg)3分3R△朝陽・PKセンチャイムエタイジム(=品川朝陽/PKセンチャイムエタイジム)ドロー 判定0-0 ※48-48×2、47-47△トゥン・パント(カンボジア)
朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座、IPCC世界フェザー級王座などのタイトルを次々と獲得。2021年から2023年はONEに参戦し、その後はBOMとRWSで活躍。7月にチャイヤコーンを得意の左ボディでKOして破竹の10連勝中。
1R、朝陽がいきなり思い切り右カーフを蹴り、トゥンがよろめいて場内から大きなどよめきが起こる。ローの蹴り合いかとみせかけて、朝陽はトゥンが右ローを蹴ってくると左フックを合わせてダウンを奪う。その後も左ボディと右ストレートで圧倒。
2Rも朝陽の強烈な左ボディ、右ストレート、左フック、右ローが決まるが、トゥンは首相撲に活路を求める。徹底的に首相撲に持ち込み、ヒジとヒザ。首相撲で朝陽は分が悪い。
3Rも徹底して前へ出て組みに来るトゥン。首相撲に持ち込んでヒザ蹴り。朝陽もヒザを蹴り返すがトゥンの方が数が多い。さらにヒジ。朝陽は組まれる前にミドルやローを蹴るが、すぐに組まれてしまう。
4R、トゥンは突進、突進、また突進で何が何でも朝陽を捕まえにかかり、捕まえるとヒザを蹴る。朝陽はほぼ何も出来ない状態で首相撲に捕まり続ける。
5R、朝陽は組んでくるところにミドルやヒジを見舞うが、組まれてヒザをもらう。朝陽はコカしにも行く。全くスタミナが衰えない。最後まで捕まえにいき、朝陽が突進をかわすという展開で試合終了。
ダウンを奪った朝陽だったが、トゥンの驚異的なスタミナでドローに終わった。
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▼第3試合 BOMスーパーフライ級(52.16kg)王座決定戦 3分5R〇ジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来/ウォーワンチャイプロモーション)KO 1R 2分04秒 ※右ボディブロー×ペットアヌワット・ノーアヌワットジム(タイ)※ジュライが新王座に就く。
ジュライは石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王者とスックワンキントーンフライ級王者の二冠を獲得。2023年7月、BOMであの吉成名高と好勝負を繰り広げたソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。今年4月には『ONE Friday Fights』でベテランの片島聡志にも勝利している。
1R、サウスポーのジュライに右ミドルを蹴っていくペットアヌワット。ロープ伝いに動いていたかと思うといきなりヒジを打って前へ。
ジュライは左三日月と右ボディで腹を狙い撃ち。面白いようにボディへの攻撃が入り、下がるペットアヌワットに右ボディブロー一閃。ジュライがKO圧勝で王座に就いた。
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▼第2試合 BOM 60.0kg契約 3分3R×パルコ・レンジャージム(レンジャージム)1R 1分13秒 ※3ノックダウン〇喧嘩十段(NORARHIN FAMILY)
1Rが始まると同時に喧嘩十段が突撃。左右のラッシュでパルコをロープ際に追いつめてダウンを奪う。
再開しても喧嘩十段は突進して左右の連打を浴びせ、パルコは防戦一方で2度面おダウン。
最後も怒涛のラッシュで喧嘩十段がインパクト大のKO勝ちを収めた。
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▼第1試合 エキシビジョンマッチ 70.0kg契約 3分2R×メガネ社長(フリー)判定0-3 ※18-20×3〇LEO SHOBUKAI(尚武会久喜支部)
まるでショッカーのような全身タイツで現れたメガネ社長に、LEOは1Rから右ローをバンバンと当て、メガネ社長は明らかに聞いている様子。2RはLEOの右ローと左ミドルにワンツーで対抗したメガネ社長だったが、エキシビションながら判定が付き、LEOの勝利となった。
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▼オープニングファイト 66kg契約 2分3R〇YUGA(エイワスポーツジム)判定3-0 ※29-28、29-29、30-29×ムラッシュ村松(TSK japan)