（C）ONE Championship
2024年9月20日（金）タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 80』（U-NEXT配信）が開催されている。
第1試合のフライ級サブミッショングラップリングでは、石黒翔也（カルペディエム三田）と丹羽飛龍（AOJ）の日本人対決が行われる。
石黒は柔術衣を着た柔術も、道衣無しのノーギグラップリングも戦う柔術家。2023年12月のIBJJFシドニーオープンでは、ギ＆ノーギともにメダルを獲得。
ギはフェザーで優勝、無差別では3位、ノーギはフェザーで優勝し無差別で準優勝という好戦績を挙げている。また、2022年のIREでは今成正和と掌底ありルールで戦い、勝利するなど柔術家の枠を超えた戦いを見せている。
ONEには3月の『ONE Friday Fights 55』で初参戦。寒河江寿泰とサブミッショングラップリングで珍しい日本人対決を行い、判定3-0で勝利している。
5月にはブルーノ・アセベド（ブラジル）から9分19秒、内ヒールフックで勝利を収め35万バーツ（約150万円）のボーナスを獲得した。
丹羽は7歳からアクシス柔術アカデミー横浜支部にて柔術を始め、カリフォルニア州コスタメサにある"Art of Jiu Jitsu Academy"にて黒帯世界王者のメンデス兄弟の下で練習し、アメリカを拠点に活動。
2022年のIBJJF ノーギ世界選手権（茶帯）では弟の怜音と揃って優勝し、表彰台にてメンデス兄弟の兄ギィ・メンデスより黒帯を授与された。今回がONE初出場。
両者は5年前、互いが茶帯の時に柔術で対戦。石黒が勝利している。今回はノーギでの再戦となった。
1R10分、巴投げの石黒。慌てず丹羽はベリンボロからバック狙い。ハーフからトラックポジション、バック狙いの丹羽はストレートフットロックへ。頭を引き寄せ足を抜いた石黒。足にからむ丹羽をはがし、石黒は潜らせず上半身を寝かせてパス狙い。
左右にパスのアタックを仕掛ける石黒。ニーシールドの丹羽に潜らせず、脇差しパス狙い。丹羽もボトムから足は越えさせず。立ち上がった丹羽にアームインギロチンで後方に回して上に。
ここは作らせない丹羽だが、石黒は内ヒール、外ヒールと仕掛けて攻勢の場面を作った。足関節で攻めた丹羽だが、キャッチは入らず。前半を凌ぎトップ攻めでアタックを仕掛けた石黒が判定勝利。これでONE3連勝となった。
