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【PANCRASE】内藤由良が初回TKO勝ち「自分が行くところはUFCしかありません」、大熱戦! 平田直樹が粘るRyoを振り切り「タイトルマッチお願いします」、西尾vs.神谷はノーコンテストに、大塚が山崎を右でKO!

2024/06/30 17:06
 2024年6月30日(日)東京・ニューピアホールにて、昼大会『PANCRASE344』に続き、夜大会『PANCRASE345』(ともにU-NEXT配信)が開催された。 PANCRASE 345 速報 2024年6月30日(日)ニューピアホール開場 17時 開始 17時20分 ▼ミドル級 5分3R〇内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)第15代同級王者 6勝 83.90kg[1R 1分52秒 TKO]×アリ・カラダギィ(パラエストラ東京)MMAデビュー戦 81.35kg※ディラン・オサリバン(米国/キルクリフFC)は入国問題で試合出来ず  内藤が、2022年3月のロッキー川村2との「ミドル級王者決定戦」(※内藤が1R TKO勝ち)以来の復帰戦に臨む。1996年4月生まれの28歳。パンクラスジュニア時代に川村亮からレスリングを学び、2011年全国中学生選手権フリースタイル73㎏級で準優勝。その後も、神奈川・磯子工高から国士舘大に進み、2016年JOC杯ジュニア84kg級優勝、2016年の全日本選手権86kg級5位、2018年全日本大学選手権97kg級準優勝など活躍。  2020年9月の「PANCRASE 318」でプロデビューすると、村元佑成に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2020年12月に荒井勇二を1R、右ストレートでKO。2021年9月に渡部拓馬を1R 71秒、腕十字で一本勝ち。2021年12月にブラジリアン柔術黒帯で松濤館空手出身のフェルナンド・マツキに判定勝ち。2022年3月の前戦で川村を破り、5連勝をマークした。  当初、内藤と対戦予定だったキルクリフFCのディラン・オサリバン(米国)が「入国時の問題」により試合不可能に。代わってアリ・カラダギィ(パラエストラ東京)がプロデビュー。第15代ミドル級王者の内藤由良と急遽対戦することになった。  カラダギィはクルド人の地を意味するクルディスタン出身、1991年1月26日生まれの33歳。ラウェイ、ムエタイなどの打撃系格闘技で36勝7敗、現在はパラエストラ東京で中井祐樹代表に「投極」を師事しているストライカー。  内藤のセコンドには伊藤盛一郎と岡見勇信がつく。  1R、ともにオーソドックス構え。右ハイキックのカラダギィは左フックで前に出るが、内藤はそこにダブルレッグテイクダウン。  カラダギィはハーフガードで下からヒジ、抱きつくがマウント奪う内藤はカラダギィを剥がしてパウンド連打! さらに左ヒジを落としたところでレフェリーが間に入った。  試合後、内藤は「カラダギィ選手、試合を受けてくださりありがとうございます。拍手をお願いします。自分が行くところはUFCしかありません。皆さんの声も力になります。ぜひバックアップしてもらえれば嬉しいです。ダナ(UFC代表)、ショーン(UFCスカウティング)、アイム・ナンバーワン・ジャニーズミドルウェイトファイター!」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼フェザー級次期王座挑戦者決定戦 5分3R〇平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)2位・7勝2敗 66.00kg[判定3-0] ※30-27×3×Ryo(グランドスラム/RINGS)3位・第3代THE OUTSIDER 70-65kg王者・5勝4敗 65.85kg  平田は、2023年4月のPANCRASE初参戦から4連勝中。渡辺謙明を初回肩固めに極めると、糸川義人を2R TKO。遠藤来生、亀井晨佑に判定勝ちでフェザー級戦線トップに躍り出た。 “ミラクル”Ryoは、2020年のPANCRASE初参戦から3連勝後、4連敗とどん底に落ちるが、2023年は7月に名田英平に判定勝ち後、12月に栁川唯人を最終回に逆転の腕十字に極め、2連勝中。  新居すぐるが持つPANCRASEフェザー級のベルトへの挑戦権を手にするのは平田かRyoか。ケージサイドには、7月28日の『超RIZIN.3』で摩嶋一整と対戦するPANCRASE王者・新居すぐるが見守る。平田直樹チームには妹の平田樹の姿も見えるなか、Ryoの応援には師匠の前田日明もケージサイドに駆け付けた。  1R、サウスポー構えのRyo。オーソの平田。Ryoは左ボディストレート。右関節蹴り。詰める平田に右ジャブ、左ストレートで押し戻すRyo。平田は右ミドルを当てて、右ハイからシングルレッグもRyoが差し上げると平田はヒザ蹴り。  右ボディストレートの平田にワンツーのRyo。右フックで飛び込む平田。Ryoはブロッキングして左前蹴り。ガード上にワンツー。平田のシングルレッグからのバックテイクに倒れずアームロック狙い。崩す平田にすぐに立ち上がる。3者10-9で平田支持。平田は左目下を腫らす。  2R、シングルレッグから右バックヒジを突くRyo。平田の入りにヒザ蹴りを当てる! そこにシングルレッグの平田。片足立ちのRyoは顔面にパンチ、しかしボディロックテイクダウンの平田はサイドに! スクランブルするRyo。  なおも追いバックについていく平田。立ち上がるRyoを崩して両足フックからシングルバックに。ここも首は絞めさせずに亀から立ち上がるRyo。      スクランブルで立つRyoだが正対際にスイッチは外され、平田は腰をクラッチしてコントロール。立つRyoの背後につく平田。そこにヒジを突くRyo。3者10-9で平田のラウンドに。しかし平田の左目は大きく腫れる。  3R、右ミドルの平田。左右で詰めるRyoだが、その前がかりになったところにダブルレッグテイクダウンは平田! すぐに立つRyo。  また崩す平田に立つRyoはついに正対して離れる。右アッパーで前に出るRyo! 平田のニータップを切ると平田も右ボディ! ワンツーのRyo。  前蹴りを腹に効かせる平田にRyoはくの字になるも右ローで前に。そこに組む平田。バッククリンチに正対するRyo。平田は小外がけテイクダウン! 立つRyoはバックヒジを入れるも組む平田が投げてホーン。  熱戦の判定は3-0(30-27×3)で平田が勝利。左目下を大きく腫らした平田はRyoと握手をかわした後でマイクを握り「しっかり勝てたんで次タイトルマッチお願いします」と語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3Rー西尾真輔(宇留野道場)10位 70.70kg[1R 1分16秒 ノーコンテスト]ー神谷大智(BRAVE GYM)11位 70.55kg  1R、サウスポー構えの神谷。オーソの西尾は右ハイ。神谷はシングルレッグから左ギロチンチョーク!  しかし神谷は詰めて対角にテイクダウン。首は抱えたままの西尾に両足を束ねてからサイドに。ハーフに戻す西尾に、神谷はヴォンフルーチョークも狙う。  首抱えたまま金網に上体立てて立ち上がる西尾。そこに反転して追いかける神谷と頭がぶつかり中断。神谷の左目が腫れる。  梅木審判部長から「立ち上がり際の西尾選手の頭が神谷選手の左目にぶつかり、故意ではなくアクシデントと判断します。骨折の疑いがあり試合はノーコンテストとします」とアナウンスされた。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇大塚智貴(CAVE)4位 57.05kg[2R 4分20秒 KO] ※右ストレート×山崎聖哉(BRAVE GYM)6位 56.80kg  1R、ともにオーソドックス構え。右ローの打ち合いから大塚は左インローも。山崎も左前蹴り。さらに左ヒザに組む大塚は左で差して押し込みもアイポークで中断。大塚回復して再開。  右の蹴りからワンツーの大塚。山崎も左ボディから右ストレートで前に。そこにシングルレッグから押し込みボディロックテイクダウンは大塚! フルガードで背中を着く山崎に大塚は頭をアゴ下に着けて押さえ込み。頭を離してパウンド。蹴り上げも押さえつける。3者大塚支持。  2R、左ミドルの山崎。跳び込み大外刈から左ハイを狙うが、詰めてダブルレッグは大塚。立ち際に首も狙う。抜く山崎は右ストレートを振ると大塚も右を返す。山崎はその入りに右ヒザもそれを掴んでテイクダウンは大塚。  金網使い立ち上がる山崎は左右で前に。大塚は右目周辺から出血。金網に押し込む山崎を突き放した大塚はワンツーの右ストレート! 後方に失神ダウンした山崎に大塚はパウンドで飛び込むが、それをレフェリーが横から飛び込んで阻止した。  試合後、大塚は「こんなもんじゃないのでまだ武器があります。見捨てずに応援してくださった方々ありがとうございます。感謝しています」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R×渡邉ショーン(暁道場)77.50kg[判定0-3] ※28-29×2, 27-30〇武者孝大郎(マスタージャパン東京)77.25kg  1R、サウスポー構えの渡邉の左の蹴りを掴んでテイクダウンは武者。金網使い立つ渡邉になおもハイクロッチで崩す武者。ここもすぐに立つ渡邉は体を入れ替え、左右連打。さばく武者は組むも離れる渡邉。  左ハイの渡邉。ブロックする武者。さらに渡邉は左ハイを2発。シングルレッグの武者は金網に押し込むが切った渡邉は右ロー。2者が武者を支持。1者渡邉。  2R、右ローは渡邉。左ハイ、左前蹴りで前に出ると武者はシングルレッグも引き込み下に。右オーバーフックから外して脇潜りレッスルアップする武者。バッククリンチに渡邉はアームロックで正対すると外して押し込みも、そこで武者はシングルレッグで立ち上がりテイクダウン。  金網背に上体立てて背中見せてアームロック狙いで立ち上がる渡邉。背後からヒザを突く武者。ジャッジは2者武者。1者が渡邉を支持。  3R、渡邉のヒザ蹴りにシングルレッグを合わせてテイクダウンは武者。金網使い立つ渡邉は左ミドル、さらに左ミドルも武者がシングルレッグへ。ハイクロッチで持ち上げバックに。両足を入れて4の字ロックの武者。背後からパウンド。正対しようとする渡邉についていきリアネイキドチョークへ。アゴを引き凌ぐ渡邉に、武者は残り10秒で腕十字もホーン。  判定3-0(29-28×2, 30-27)で武者が勝利した。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇友寄龍太(パラエストラ西東京)60.70kg[判定3-0] ※30-27×3×さぶろう(今成柔術)61.15kg  1R、右跳びヒザの友寄にさぶろうは足関節狙い。潜らせない友寄はパウンド。外掛けで左足にからむさぶろうをはがすと友寄は首投げからツイスター狙いも作らせない。鈴木の頭をケージに押し付けて潰す。  2R、サウスポー構えのさぶろうは左ハイ。友寄は右アッパーから首投げテイクダウン。さぶろうは外がけから足関節狙いも抜いた友寄はさぶろうを寝かせて足を触させない。3者10-9で友寄を支持。  3R、イマナリロールから足にからみそこかれバックを狙うさぶろうだが、落とした友寄がトップからパウンド。さぶろうの横三角狙いも潰してサイド奪取。パウンドからバック狙い。  そこに潜りアンクル狙いのさぶろう。スクランブルからサイド狙う友寄にギロチン狙うさぶろうはネルソンからスイープもすぐに友寄も返してトップで首を抜く。最後は体を離した友寄が背中を向いてバック宙パス狙いでホーン。  判定は3-0(30-27×3)で友寄が勝利。
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