2024年6月28日(日本時間29日)米国サウスダコダ州スーフォールスのサンフォート・ペンタゴンにて『PFL 6: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催された。
各階級レギュラーシーズン最終戦となる今大会では、フェザー級とウェルター級の2階級の2戦目が行われた(※レギュラーシーズン1戦目リポート)。
フェザー級では、ブレンダン・ラフネイン(米国)がジャスティン・ゴンザレスのタックルにカウンターの右ヒザを当てて、額を縦に割る衝撃2R TKO勝ちで1位追加。
ペドロ・カルヴァーリョとの接戦を制した4位のカイ・カマカ2世(米国)とプレーオフ準決勝で対戦に。
もうひとつの準決勝は体重超過のガブリエル・ブラガ(ブラジル)が、右腕負傷のバッバ・ジェンキンスを下し2位通過。
Bellatorのグラップラー エンリケ・バルゾラに組み勝った3位のティムール・ヒズリエフ(ロシア)と対戦する。なお初戦で3P獲得で4位だったアダム・ボリッチは今大会を負傷欠場としている。
ウェルター級では、シャミル・ムサエフ(ロシア)が左フックでムラド・ラマザノフ(ロシア)を豪快KO。無敗対決を制して脅威のMMA18連勝でプレーオフ進出。準決勝でラマザノフとの再戦になった。
もうひとつの準決勝は、ネイマン・グレイシーに判定負けも初戦でブレナン・ワードに1R一本勝ちしていたドン・マッジ(南アフリカ)が、今大会でワードに同じ1R アナコンダチョークで一本勝ちしたマゴメド・ウマラトフ(ロシア)と対戦する。ワードは試合後、グローブを外し引退を表明した。またウェルター級ワンマッチで、Bellatorから参戦のロレンツ・ラーキンがアラン・ドミンゲスを初回TKOに下している。
ポイント制で争うレギュラーシーズンの勝ち点は、勝利=3P、ドロー=1P、敗北=0Pとなっており、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合にはさらに、1Rなら+3P、2Rなら+2P、3Rなら+1Pのボーナス点が加算される。そのため、1RでKO/一本勝利をした選手は合計6Pを獲得し、これを「Quick Six(クイック・シックス」と称し、合計5点は「Fab Five(ファビュラス・ファイブ)」、合計4点は「Fast Four(ファースト・フォー)」と呼ばれている(※ヒジ打ち禁止)。各階級2試合を終えた時点で、ポイント上位4名がプレーオフに進出。
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PFL 6: 2024 Regular Season 速報
2024年6月28日(日本時間29日)午前7時30分(U-NEXT配信)
▼フェザー級 5分3R〇ブレンダン・ラフネイン(英国)146lbs/66.22kg 11点[2R 3分34秒 TKO] ※右ヒザ×ジャスティン・ゴンザレス(米国)145.6lbs/66.04kg 0点
メインイベントでは、初戦を終えて6点獲得で1位のブランダン・ラフネーン(米国)と、初戦を落として0点で10位のジャスティン・ゴンザレスが対戦した。
英国のラフネーンは2022年のPFLフェザー級優勝者。日本の工藤諒司と熱戦を繰り広げたことでも知られる。2022年以降黒星は1戦のみで、2023年6月にヘスス・ペネドに首相撲からのヒザ蹴りでTKO負け。2024年の初戦ではBellator6位のペドロ・カルバーリョからダウンを奪ってのパウンド連打で1R TKO勝ちで6点。34歳。
対するゴンザレスはBellator8位。カイ・カマカ3世に勝利し、ティムール・ヒズリエフに判定負け。2024年の初戦は昨年準優勝のガブリエル・ブラガに1R KO負けを喫して0点となっている。33歳。
1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるラフネインは右前蹴り、後ろ蹴り。初回フィニュシュが欲しいゴンザレスもワンツースリーで押し戻すが、かわすラフネインは再びバックキック。ゴンザレスのワンツーにカウンターの右を当てる。
ゴンザレスの左の入りに右を合わせるラフネイン。ゴンザレスは右カーフ。スイッチを織り交ぜ、後ろ廻し蹴り。左右で前に。右回りで避けるゴンザレスに右カーフを当てるラフネインだがゴング。1Rフィニュシュならなかったゴンザレスはプレーオフ進出ならず。カマカのプレーオフ進出が決まった。
2R、先に中央を取るラフネイン。ニータップに行くゴンザレスを切るラフネインだが、ゴンザレスはシングルレッグから金網に詰めるが、突き放したラフネインは前に。
右前足を蹴られたくないゴンザレスはサウスポー構えに。オーソからニータップを狙うが、そこに右カーフを当てるラフネイン! バランスを崩すゴンザレス。サウスポー構えから頭を下げてダブルレッグに入るが、そこにカウンターの右ヒザはラフネイン!
額が縦にぱっくりと割れ、ラフネインはカットしたと指差す。流血にレフェリーがドクターチェック。その傷口の大きさ・深さにすぐに試合は止められた。
現地解説のジョン・マッカーシーは「このカットは縦に割れているからチェックが必要」と解説。その額がカメラにアップで映し出されると放送席からは「ああー」と声があがり、市川勝也実況は「月のように割れています」、解説の水垣偉弥は「すごい割れ方ですね…」と絶句。実況は「これは放送禁止ですね」と語るしかない傷口だった。
2023年シーズンでのヒザ蹴りでのTKO負けを経て、今シーズンの復活のためにタイ合宿も敢行してきたラフネインによる渾身のヒザ蹴りが、プレーオフ進出を決める一撃となった。
ケージのなかでラフネインは曲がったままの鼻で、「昨年はうまくいかなかった。ポイント稼ぎの戦いは嫌いなんだ。今日は落ち着いて試合が出来た。カーフキックも上手くいったし、いいヒザを入れたんだ。相手の脳ミソが出そうなヒザ蹴りだったよ。これで16KOだ、タイトルまで行く。カマカとの試合が楽しみだ」と語った。
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▼ウェルター級 5分3R〇ローガン・ストーリー(米国)170.4lbs/77.29kg 3点[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ルカ・ポクリ(モルドヴァ)170lbs/77.11kg 0点
1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるストーリーは低いダブルレッグテイクダウン。左枕で肩固めを狙うが、首に巻いて足を跳ね上げたポクリは後転スイープ。
すぐにバックを奪うが、ストーリーも腰をずらして正対してトップに。横に寝かせるストーリーに腕を首を巻いて2度目のめくりを狙うが、ストーリーが戻すと今度は横に回してスイープ!
サイドからマウントを狙うが、ストーリーがリバーサルしてゴング。1Rフィニュシュならずのストーリーはプレーオフ進出はならず。控え室のラマザノフは笑みを浮かべた。
2R、左ジャブのストーリー。ポクリも長いワンツー。そこにダブルレッグテイクダウンはストーリー。肩固め狙いに横を向いて返そうとするポクリだが、今度は返させないストーリー。
レッグドラッグの形で押さえ込み、細かいパウンド。フルガードに。首を巻きに行くが、そこは作らせないストーリーが両足をさばいて担ぎパス。サイドからハーフ。左腕で首を巻くポクリにヴォンフルーチョークを狙う。
3R、右カーフ、右フックで詰めて右差しで押し込むストーリー。首を抱え、ブルドッグチョークで袈裟固めで力いっぱい絞るポクリに、首を抜いたストーリーは大反撃! バックから正対したポクリに鉄槌連打! 残り20秒でマウントを奪取し、パウンド連打もフィニュシュはならず。
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▼ウェルター級 5分3R〇マゴメド・ウマラトフ(ロシア)170.4lbs/77.29kg 9点[1R 3分43秒 アナコンダチョーク]×ブレナン・ワード(米国)171lbs/77.56kg 0点
1R、ともにオーソドックス構え。前傾姿勢のワードにウマラトフは左の蹴りのフェイント。右カーフを入れるウマラトフ。詰めるワードに左ジャブを突く。ウマラトフの右カーフにバランスを崩すワード。
圧力をかけて右ストレートを強振するワードにそれを掻い潜りダブルレッグテイクダウンはウマラトフ。ワードの立ち際にバッククリンチ。背後から左ヒザも突くと、正対するワードを寝かせてハーフガードから右パウンド。
亀から立とうするワードにギロチンチョークで後方に回してアナコンダチョークに移行しタップを奪った。
ウマラトフはクイック6で6点を追加し、合計9点に。
敗者のブレナン・ワードはオープンフィンガーグローブを外して引退を宣言した。ワードは2015年大晦日のRIZINで長谷川賢に一本勝ちするなど日本にも参戦。
薬物中毒から更生して復帰し、Bellatorで3連勝。ローガン・ストーリーにTKO負け後、PFLで2連敗し、MMA17勝9敗、36歳でグローブを外した。
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▼フェザー級 5分3R〇ガブリエル・ブラガ(ブラジル)150.6lbs/68.31kg 10点 ※体重超過で1P減点あり[2R 1分48秒 TKO]×バッバ・ジェンキンス(米国)146lbs/66.22kg 0点
1R、ブラガは大幅体重超過。右足にシングルレッグのジェンキンス。両足を平行に広げて防ぐブラガの右足を手繰りボディロックに移行して一瞬尻を着かせるが、すぐにヒザ立ちまでに戻すブラガ。
ダブルレッグのジェンキンスに頭を押さえるブラガだが、なおも力を使うジェンキンスは両足を束ねる。金網背に座るブラガ。足を束ねたまま動けないジェンキンス。足を解くと立つブラガ。そこに右足をかけてバックから殴るがゴング。1Rフィニュシュならず、ジェンキンスのプレーオフ進出はならず。
2R、左ハイのジェンキンスは前足にシングルレッグも切るブラガ。スイッチしてサウスポー構えになり左カーフも。さらに左カーフで前に。そこにヒザ着きのダブルレッグに入るジェンキンスに切るブラガ。
ここで右ヒジを傷めたか。右腕を押さえたジェンキンスはすぐに立ち上がれない。ブラガが左右ラッシュでレフェリーが間に入った。体重超過もTKO勝ちしたジェンキンスは2Rフィニュシュで5点追加で10点のはずだが…。
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▼ウェルター級ワンマッチ 5分3R〇ロレンツ・ラーキン(米国)170.8lbs/77.47kg[1R 4分46秒 TKO] ※パウンド×アラン・ドミンゲス(メキシコ)170.6lbs/77.38kg
1R、ともにオーソドックス構え。ドミンゲスの大きな左右に右を合わせるラーキン。ステップバックでかわすラーキン。ドミンゲスは右のハンマーパンチもかわすラーキンは右アッパー! 下がらないドミンゲスが右がヒット!
しかしラーキンも右を返すと、右ロー。さらに左右。左ハイも。ドミンゲスはダブルレッグテイクダウン! 背中を譲って立ったラーキンはケージ際で正対してすぐにがぶりダースチョーク。仰向けで外したドミンゲス。
中腰からパウンドを入れるラーキン。残り1分。ハーフガードのドミンゲスにラーキンパウンド連打。上体立てるも頭を抱えてしまうドミンゲスにパウンドラッシュでレフェリーが間に入った。
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▼ウェルター級 5分3R〇シャミル・ムサエフ(ロシア)170.6lbs/77.38kg 10点[2R 1分51秒 KO]×ムラド・ラマザノフ(ロシア)170.4lbs/77.29kg 6点
ウェルター級の無敗対決。
シャミル・ムサエフは、ロシアM-1チャレンジで5戦全勝でポーランドのKSWでも3勝0敗1分けロシアのRCCでは、UFCで岡見勇信にも勝っているアレクセイ・クンチェンコを1R KO。2024年4月のPFLレギュラーシーズン1試合目では、いきなり元Bellator暫定王者でレスリングのNCAAディヴィジョン1でも活躍したローガン・ストーリーを2R、左フックでダウンを奪い、ウンドで意識を飛ばしての衝撃KO勝ち。ストーリーにキャリア初のKO・TKO負けを味わわせている。17勝中10KO勝ちをマークするウェルター級優勝候補だ。MMA17勝0敗1分の30歳。
対するムラド・ラマザノフ(ロシア)は、ONE Championshipで3勝0敗1NCと負け無し。元王者ゼバスチャン・カゼスタムや手塚裕之もドミネートして完勝。ONEで試合が組まれないなかPFLと契約。初戦は元UFCでフランスのAres FC王者ラウレアノ・スタロポリにテイクダウンからパウンド。最後はチョークで極めて1R 一本勝ち。12戦全勝の28歳。
1R、ともにオーソドックス構えラマザノフが右カーフキック。右を伸ばしてシングルレッグから金網に押し込み右差し。押し返すムサエフ。
両者ヒザ蹴りを突き、押し戻すムサエフが突き放す。ムサエフカーフキック。ラマザノフがダブルレッグで跳び込みケージに押し込むが、ヒザを突き離れるムサエフが後ろ廻し蹴りは空振り。
ムサエフがカーフキックもチェックするラマザノフがシングルレッグ。右せ差すが四つに持ち込むムサエフはケージから離れる。離れ際に右を入れるムサエフ。
ラマザノフは中央でダブルレッグも差し上げるムサエフは左ロー。ワンツーで前に。さらに左ボディストレート。左ロー、左後ろ廻し蹴りを2発も空振り。
2R、ラマザノフのシングルレッグを切るムサエフだが、2発目のシングルレッグに尻は着くムサエフ。すぐに金網背に立つと、押し戻すムサエフが突き放す。
しかしスタンドでムサエフは、ラマザノフの左に右から左フック! 後方にダウンしたラマザノフにパウンド。ラマザノフは被弾しながらも立ち上がろうとするが、さらに左を浴びて崩れるとレフェリーが間に入った。
ムサエフが2R 1分51秒 KO。ファブファイブで5点を追加。MMA18勝無敗とした。
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▼フェザー級 5分3R〇カイ・カマカ2世(米国)146lbs/66.22kg 6点[判定3-0] ※29-28×3×ペドロ・カルヴァーリョ(ポルトガル)146lbs/66.22kg 0点
1R、サウスポー構えのカルヴァーリョ。レイ・クーパーの従兄弟のカマカはオーソから右ミドル。近づくと首相撲ヒザはカマカ。剥がすカルヴァーリョに右を突く。右ミドルを当てるカマカ。カルヴァーリョの左右に右ストレート、右ミドル、さらに右から左。左ボディから右。カルヴァーリョは右ストレートで飛び込む。右ミドル、右ストレートを当てるカマカ! 首相撲ヒザから離れても4連打のカマカ。
2R、右カーフのカルヴァーリョ、右関節蹴り、左ハイと蹴りから入り、カマカのワンツーもかわしたカマカがボディロックからバックリンチ。背後からヒザを突き崩しのカマカだが、正対し離れるカルヴァーリョ。三日月蹴りのカマカ。互いに右ストレートを当てて、左の蹴りをガード上に当てるカルヴァーリョ。
ワンツーから右ハイに繋ぐカルヴァーリョ。さらに左ミドルを突くと、右ストレート! 被弾したカマカに詰めるが、右で差したカマカが脇潜りバッククリンチからヒザ。しかし正対して首を抱えるカルヴァーリョ。首抜き再び脇潜るカマカだが目を腫らしている。
3R、前手右フックのカルヴァーリョ。カマカは右ミドル。さらに胸に突きも。カルヴァーリョから組むが深追いせず。サウスポー構えにもなるカマカだがオーソに戻しワンツーも間合いを詰めたカルヴァーリョがダブルレッグへ。バッククリンチも、正対しスタンドバックを奪い返すカマカ。前に走り離れるカルヴァーリョがダブルレッグテイクダウン! しかしカマカもシングルレッグから立ち上がり。そこにギロチンチョークを狙うカルヴァーリョだが、カマカは首を抜く。
そこに右を当てて尻餅を着かせるカルヴァーリョ! 背中を着いたカマカのガードの中からカルヴァーリョがパウンドしゴング。
判定3-0(29-28×3)でカマカが接戦を勝利し、3Pを追加で合計6Pに。
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▼ウェルター級 5分3R〇アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)171lbs/77.56kg 3点[判定3-0] ※29-27×2, 29-28×ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)170.6lbs/77.38kg 3点
1R、サウスポー構えのヤマウチに、コレシュコフは右ミドル。足を掴んだヤマウチに右ストレートでダウンを奪う! グラウンドには行かないコレシュコフ。
立つヤマウチは圧力かけてダブルレッグで崩してすぐさまバッククリンチ。金網に肩をつけて立つコレシュコフにヤマウチは右足をかけてバックへ引き込み。ボディトライアングルから両足フックに。
リアネイキドチョークを狙うヤマウチは右腕をアゴ上から絞めるが、後ろ手を剥がすコレシュコフだが額から出血。
2R、コレシュコフの右スーパーマンパンチ、オーバーハンドに後退のヤマウチ。アッパーにダウン! クローズドガードのヤマウチに鉄槌連打のコレシュコフ!
右手で足を手繰り潜ろうとするヤマウチだが、結果的に右手を殺され、パウンドを受ける。右手を抜きフルガードに戻すヤマウチ。何とかサバイブする。
3R、サウスポー構えから右ジャブのヤマウチ。ヒザで飛び込みながら右スーパーマンパンチのコレシュコフ。さらに右を強振も、それを潜って組んだヤマウチだがバックへの引き込みに下になりかけて自ら立ち上がる。
右後ろ廻し蹴りを肩越しに蹴るコレシュコフ。右を突いて金網に詰めてダブルレッグから尻下でクラッチし持ち上げテイクダウンはヤマウチ!
疲労が見えてきたコレシュコフに厳しい時間帯で上を取ったヤマウチはハーフから細かいパウンドでパス、マウント。
左で枕で寝かせ横に寝かせるが、コレシュコフはケージを蹴って上に。その際で十字を狙うヤマウチだが、コレシュコフが外してパウンドでゴング。
判定は3-0(29-27×2, 29-28)でコレシュコフが勝利し、3Pでネイマン、ヤマウチと並んだ。
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▼フェザー級 5分3R〇ティムール・ヒズリエフ(ロシア)146lbs/66.22kg 6点[判定3-0] ※30-27×3×エンリケ・バルゾラ(ペルー)146lbs/66.22kg 0点
1R、ともにオーソドックス構え。ヒズリエフは後ろ蹴り。右カーフ。2発目はかわしたバルゾラに、左フックのダブルで前に。バルゾラは右ハイ。左の対角攻撃も、ヒズリエフは右カーフ、右関節蹴りも。バルゾラは左右で前に。ヒズリエフの入りに左フックを狙う。
ヒズリエフのダブルレッグをスプロールで外すバルゾラ。ともに圧力の掛け合い。ジャブの刺し合い。ヒズリエフの右にバルゾラは左前手を狙うがヒズリエフの右を被弾。バルゾラも右を返す。ヒズリエフの右カーフの打ち終わりにシングルレッグも切るヒズリエフ。
2R、ヒズリエフのジャブからの入りに右ハイ、カウンターを狙うバルゾラ。ヒズリエフの大きな右オーバーハンドはかわしたバルゾラだがヒズリエフは腹に前蹴り、さらに右カーフ。右アッパーはかわしたバルゾラ。右の蹴りを掴んで右を打ち込む。ヒザ蹴りのモーションから右を突くヒズリエフ。
三日月蹴りからダブルレッグテイクダウンのヒズリエフにすぐに立つバルゾラだが左目尻から出血。ヒズリエフは左ジャブ、バルゾラの入りにカウンターの右!
さらにダブルレッグへ。片ヒザ立ちもバックに回られるバルゾラ。ヒズリエフはこつこつヒザを突く。立ち上がるバルゾラに右足をかけておたつロック。正対して離れるバルゾラが前に出るもゴング。
3R、頭を下げて入るバルゾラに右の打ち下ろしのヒズリエフ。詰めるバルゾラにダブルレッグテイクダウン! 右で差して左足を抜くヒズリエフ。金網使い立つバルゾラにバッククリンチ。正対したバルゾラにヒズリエフは組みに固執せずすぐに離れる。
バルゾラの組みを剥がすヒズリエフ。左右から三日月借り、シングルレッグから小外がけテイクダウン。すぐに立つバルゾラを追って崩すとバック狙いも、金網使い立つバルゾラに無理せず離れる。
後が無いバルゾラは前に。右アッパーを当てると、ヒズリエフのシングルレッグに首を狙うが、汗で滑りセットできず。最後はともに打ち合いゴング。
判定は30-27×3のフルマークでヒズリエフが勝利。3Pを追加し、合計6Pとなった。
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▼ウェルター級 5分3R〇ネイマン・グレイシー(ブラジル)170.4lbs/77.29kg 3点[判定3-0] ※30-27×3×ドン・マッジ(南アフリカ)169.8lbs/77.01kg 6点
1R、シングルレッグのネイマンに足関節、下から外ヒールのマッジをディフェンスのネイマンはパス狙い。Xガードから立ち上がるマッジ。
なおもダブルレッグで金網に押し込むネイマン。ケージ際でテイクダウンし、ハーフで上に。パス狙いからヒザ十字もゴング。
2R、サウスポー構えのマッジが右ジャブ、左ボディストレート。ネイマンのシングルレッグに引き込んだマッジ。再びXガードで浮かせて潜るが背中を着ける形に。
ディープハーフのマッジにパスガードを狙うネイマン。デラヒーバからバック狙いで立ち上がりシングルレッグテイクダウンのマッジが上に。ネイマンは下から仕掛け、マッジはパウンド狙いもゴング。
3R、サウスポー構えからオーソに変えたマッジにワンツーから四つ、首相撲ヒザで小外がけテイクダウンはネイマンだが、ヒザ蹴りがローブローに。中断後再開。
左右からダブルレッグテイクダウンはネイマン。立ち際にダースチョーク狙いも仰向けにガードに戻すマッジ。しかしハーフから左枕にパス狙いのネイマン。
潜るマッジは下からシングルレッグも、足首をコントロールするネイマン。立ち上がるマッジにバッククリンチ。仰向けに正対するも下になるマッジ。ネイマンのパスを凌ぐが、そのままゴング。
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▼フェザー級 5分3R〇タイラー・ダイヤモンド(米国)145.4lbs/65.95kg 3点[判定3-0] ※29-28×3×ブレット・ジョンズ(英国)145.6lbs/66.04kg 0点
フェザー級。ジョーンズは初戦0点で8位。ダイヤモンドは2戦目からの出場。
1R、ともにオーソドックス構え。ジョンズシングルレッグにダイヤモンドはギロチンから上に。首を抜いて立つジョンズにボディロックテイクダウンはダイヤモンド。
後ろ手で対角の腕を縛りパウンド。腕を戻し立つジョンズ。四つからテイクダウン。ダイヤモンドはスクランブルで立ち上がる。
2R、先に組むジョンズがケージに押し込み。足技でダイヤモンドを投げるもすぐに立つダイヤモンド。ジョンズはボディロックテイクダウン。立ち際にバックマウントへ。足を外して立つダイヤモンド。ジョンズはバックについて崩してテイクダウン。
ダイヤモンドは金網使い立ち上がり。すぐにシングルレッグでテイクダウンのジョンズはパウンド。バックマウント。
3R、四つに組むジョンズ。足を手繰りに入るが潰して上になったダイヤモンド。立つジョンズ。ダイヤモンドの左右に後退するジョンズ。ボディ打ちのダイヤモンド。スタンドでも攻勢に。首相撲からダーティボクシングも。
組みからジョンズは大外刈りテイクダウンで腕十字を狙うが、ヒジを抜いているダイヤモンドは上からパウンド。ジョンズの三角絞めも防御しパウンド。
判定は29-28×3でダイヤモンドが勝利。3Pの獲得となった。