MMA
レポート

【Bellator】太田忍がBellatorデビュー戦で一本勝ち! クラマゴメドフがジャクソンに5R判定勝ちで新ウェルター級王者に、ヒューズがTKO勝ち、王者ミックスにカスモフが挑戦へ、マゴメドシャリポフが10連勝、ハミドフが16戦無敗に

2024/06/23 01:06
 2024年6月22日(日本時間23日0時45分からU-NEXT配信)アイルランド・ダブリンの3Arenaにて『Bellator Champions Series: Dublin』が開催された。  メインイベントでは「Bellator世界ウェルター級選手権試合」(5分5R)として、18勝4敗の王者ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)が、12勝無敗の挑戦者ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア) と対戦。 ▼Bellator世界ウェルター級選手権試合 5分5Rジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)王者 169.9lbs 18勝4敗ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)挑戦者 169.8lbs 12勝0敗  ジャクソンは、2023年11月『Bellator 301』で当時の王者ヤロスラフ・アモソフに挑戦。3Rに右ストレートでダウンを奪い、追撃のパウンドからの右アッパーでKO勝ち。王座獲得に成功。  2024年2月には『PFL vs. Bellator』でPFLウェルター級2019&2021王者のレイ・クーパー3世と182.4ポンドのキャッチウェイト契約で対戦し、右ローキックでダウンを奪いパウンドで2RTKO勝ち。スーパーベルトを獲得している。2019年12月のストラッサー起一戦の判定勝ち以降、8連勝中。  対するクラマゴメドフは、ATTでも練習する無敗のロシアン。ACBで連勝後、『Contender Series 2019』で現UFCのジョーダン・ウィリアムズにスプリット判定勝ち。『UAE Warriors』や『Eagle FC』を経て、2023年6月の『Bellator 297』でBellatorデビュー。ジャリール・ウィリスを首相撲ヒザで1R TKOに下すと、同年11月の『Bellator 301』でランデル・ウォレスをテイクダウン&パウンドで削ってリアネイキドチョーク。Bellator2連勝を飾っている。  ともに身長は185cmだが、リーチも185cmのクラマゴメドフに対し、ジャクソンは199cmと長いリーチで6つのKO・TKO勝ちを誇る。  両者レスリングベースながら、2KO・TKOのクラマゴメドフは、6つの一本勝ちをマークするなど、首相撲ヒザなどの組み打撃を活かし、テイクダウンからリアネイキドチョーク、肩固めと強いコントロールをベースに極めを狙ってドミネートする。  一方のジャクソンも首相撲ヒザを得意とし、前王者アモソフにもテイクダウンを許さなかったレスリング力を持って、クラマゴメドフの組みも切って右の強打を当てるか。 ▼バンタム級 5分3R太田 忍(日本/THE BLACKBELT JAPAN)135.6lbs 6勝3敗 ロジャー・ブランク(スペイン)132.9lbs 5勝5敗  また、プレリミナリーでは、RIZINで芦澤竜誠、牛久絢太郎を相手に2連勝中の太田忍(THE BLACKBELT JAPAN)がBellator初参戦。9連勝中のフランチェスコ・ヌッツィから変更されたスペインのロジャー・ブランク(5勝5敗)と対戦する。  前日計量では、バンタム級(135ポンド/61.23kg ※王座戦以外はプラス1ポンド許容)リミットのなか、太田が135.6ポンド(61.5kg)、フライ級ファイターのブランクが132.9ポンド(60.28kg)とかなりのアンダーで計量をパスしている。  フェイスオフでは顔を近づけ合った両者。視線を外さないブランクに、終始笑顔の太田は、5勝中4フィニッシュ(1KO・3一本)のブランクを相手に「もう一度 世界にチャレンジさせてもらいます」との言葉通りの初陣を飾るか。 【写真】フェザー級で9勝無敗のハサン・マゴメドシャリポフは、6勝3敗のタイラー・マシソンと対戦。  【写真】女子フェザー級では、4勝無敗のミシェル・モンタギュとPFL2連敗中のカロリーナ・ソベックが対戦。 [nextpage] Bellator Champions Series: Dublin 速報 2024年6月22日(日本時間23日)0時45分 U-NEXT配信 ▼Bellator世界ウェルター級選手権試合 5分5R×ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)王者 169.9lbs 18勝5敗[判定0-3] ※47-48×3〇ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)挑戦者 169.8lbs 13勝0敗※クラマゴメドフが新王者に。  1R、サウスポー構えのクラマゴメドフ。オーソのジャクソンが前手で喧嘩四つで触って左右で前に出て先に組む。右で差して組むクラマゴメドフは離れ際に右ヒジ。左インローをヒット。  金網を背にさせて左ストレートを突いてダブルレッグテイクダウンはクラマゴメドフ。上体を金網に立たせるジャクソンに、両足を束ねてから腰を抱いて左を振るクラマゴメドフ。ジャクソンのアゴ下に頭を置いて押し込み、細かく殴る。  尻を引いて、完全に金網背に座るジャクソン。足を抜いて立ち上がると、すぐに詰めるクラマゴメドフは右ヒジを振ってゴング。クラマゴメドフのラウンドに。  2R、ジャクソンのダブルレッグを切ったクラマゴメドフ。外足を取って右を突こうとするtジャクソンに。クラマゴメドフも右足を外に左ストレート。かわすジャクソンにクラマゴメドフはダブルレッグも切るジャクソン。  クラマゴメドフはインロー。さらにダブルレッグもジャクソンにドライブさせずに突き放す。左を伸ばすクラマゴメドフは組みを混ぜて前蹴り、横蹴り、関節蹴りに。  インローを受けたジャクソンは、前に出るとワンツーの右はまだ遠い。クラマゴメドフは右のサイドキックを頭に届かせる。  3R、最初にワンツーの右でクラマゴメドフを傾けさせるジャクソンだが、パンチに偏るジャクソンの右をステップバックでかわすクラマゴメドフ。  左ハイ、左インローを当て、右関節蹴りも当てて、左ストレートで飛び込み。さらに右三日月蹴り。金網に詰めて右ストレートをヒット! 右目を気にするジャクソンの動きが止まる。ここまではクラマゴメドフのラウンド。  4R、右ボディストレートを突いて前に詰めるジャクソンは右ストレート。さらにダブルレッグからシングルレッグとついに組みに。左で差してクラマゴメドフの右足を両足で引き出す。  金網背に座るクラマゴメドフを押し込み、細かいパウンド。上体を立てて座るクラマゴメドフに首を抱えて金網に押し付けてギロチンチョークを2回。クラマゴメドフは効いていないとアピール。放し際に右を入れる。前に押し込み差して立とうとするクラマゴメドフ。ゴング。この試合初のジャクソンのラウンドに。  5R、先に左インローのクラマゴメドフ。シングルレッグを切ったジャクソンは逆に自らダブルレッグテイクダウン! 両足を束ねてダースチョーク狙い。首を抜いたクラマゴメドフにがぶりからバックへ。ここでシングルレッグでバックに回らせないクラマゴメドフだが、ジャクソンもがぶりに。  ひざまずいてシングルレッグのクラマゴメドフを差し上げてがぶりのジャクソンは腹の下に頭を置くが、パウンド出来ない。ついにシングルレッグで立ち上がったクラマゴメドフはそのまま押し込むが、ここもがぶったジャクソンは残り10秒でギロチンチョークもゴング。4Rに続き、このラウンドもジャクソンが獲ったか。しかし、3Rまではクラマゴメドフペース。  判定は48-47×3で3者クラマゴメドフを支持。試合後、クラマゴメドフは「感情を表現できない。ジャクソンは負けるような男じゃない。今日は運が良かった」と謙虚に語り、セコンド勢に感謝の言葉を述べた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ポール・ヒューズ(アイルランド)155.7lbs 12勝1敗[2R 4分50秒 TKO] ※ヒジ、パウンド×ボビー・キング(米国)156.0lbs 12勝7敗  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるヒューズに、キングも左の大振り。これはかわされるも右カーフでキングのバランスを崩す。  キングは右ストレートでヒューズに尻もちを着かせるが深追いはせず。立ち上がったヒューズに互いにカーフ。ヒューズはケージまで押し込み、突き放すキング。そこに詰めて右カーフを当て、右ハイを振ってヒューズは組みに。  押し込んで左右を強振も、キングもかわして左をヒット! 一瞬後退したヒューズは左で差して押し込む。そして離れ際に左ヒジ。かわしたキングが前に出るとヒューズは右カーフ。  2R、右カーフで圧力をかけるヒューズは詰めて右ハイ。キングが押し戻してきたところに前に出てシングルレッグテイクダウン! ハーフガードのキングだが背中を着かせるヒューズはヒジ。  ニースライスパスを狙うも、キングは潜り。それを再び剥がして寝かせてパスガード、サイドへ。強い左ヒジを連打で落とすと、キングはすぐに出血! さらにパウンドにヒューズは足が効かず。パウンドを連打させ、レフェリーが間に入った。  観客席で観戦していたコナー・マクレガーも、別ジムながら母国の新星の勝利を祝福。試合後、ケージのなかでヒューズは、「ありがとうダブリン。まだ自分のストリーは始まったばかりだ。ボビーは強い。コナー(マクレガー)に感謝。みんなの目標で、モチベーションそのものだ。俺は世界一になるぞ」と語った。 [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇アーリーン・ブレンコウ(豪州)145.4lbs 16勝10敗[2R 3分02秒 ギロチンチョーク] ※右ストレート→ギロチンチョーク×シネイド・カヴァナ(アイルランド)146.0lbs 9勝7敗  同門のSBGアイルランドのカヴァナのコーナーにコナー・マクレガーがつく。ブレンコウは元プロボクシングWIBA王者。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るカヴァナがワンツースリー。左を被弾するもっほかはかわしたブレンコウ。カヴァナは右カーフ。互いに鋭い右が交錯する。  左から右ボディはブレンコウ。カヴァナはジャブ&ロー。ストレート、左フックも、ブレンコウも右の関節蹴りを狙う。カヴァナの入りには右をかすめるブレンコウは、圧力を強めてワンツーからカヴァナの右の打ち終わりに右ストレート! ダウンしたカヴァナはガードで凌ぐ。  2R、左ジャブのカヴァナ。右カーフも。ワンツーの左をかすめながら右を狙うブレンコウ。カヴァナのワンツーに左をかすめる。  さらにカヴァナのワンツーに再びカウンターの右フックでダウンを奪うと、立ち上がったカヴァナにスタンドのノーアームのギロチンチョーク! 金網に押し付けて絞めると、カヴァナは両手でタップした。  41歳のブレンコウは、クリス・サイボーグ、サラ・マクマン戦の連敗から、2年半ぶりの白星をスタンディングギロチンでの一本勝ちで掴んだ。  ブレンコウは「Bellatorでの最初の一本勝ちで嬉しい。私の子供たちにはアイルランドの血が半分入っているからここでの勝利も嬉しい。11月のパリ大会にも出たい」とコメント。  勝者のブレンコウより先にインタビューを受けたカヴァナのセコンドのコナー・マクレガーは、「チームでトレーニングしてきた。彼女は惜しかった。また強くなる」と語ると、自身について、「また戻りつつある。100%で行く」と復帰戦を語っている。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ダルトン・ロスタ(米国)185.1lbs 9勝1敗[判定2-0] ※29-28×2, 28-28×ノルベルト・ノヴェニ(ハンガリー)185.8lbs 7勝1敗  1R、伝統派空手ベースのノヴェニJrは半身から右の飛び込み。そこに組みを合わせたロスタがシングルレッグテイクダウン。立ち上がるノヴェニJrは跳びヒザも、組んだコスタがボディロックテイクダウン。足を戻すノヴェニJrをかつぎパスでサイドに。ハーフに戻して足を手繰って立ち上がるノヴェニJr。金網に押し込み、奥足をアンクルピックで崩すロスタ。  アームロック狙いから立つノヴェニJrをボディロックで持ち上げてテイクダウンのロスタ! スクランブルでバックを狙うノヴェニJrを首投げ気味に落としてトップキープでゴング。  2R、前後に細かくステップするノヴェニJrの飛び込みを避けるロスタ。シングルレッグで押し込むと、ここは突き放したノヴェニJr。なおもニータップで押し込むロスタ。金網背に平行に立つノヴェニJrの奥足首を掴んで崩そうとするが、足を抜くノヴェニJrは中央を取り、逆に自分からシングルレッグで組んで脇を潜りバッククリンチ。  しかし正面を向いたロスタに、離れるノヴェニJr。追うロスタはワンツー。飛び込む距離が足りないノヴェニJrに左で差して組んで前に。ここも離れたノヴェニJrは大きな右。かわしたロスタは、ノヴェニJrのバックフィストもかわしてダブルレッグテイクダウン! ノヴェニJrもすぐに立ち上がり。ロスタの右ハイをかわして、組みもスプロールしたがゴング。  3R、圧力をかけるノヴェニJrは右。ロスタの左ハイをかわしてバランスを崩したノヴェニJrにがぶりヒザ。嫌がって足を手繰りに来たロスタをスプロールしたノヴェニJrがパウンド。  金網方向にドライブしようとするロスタをマット側に回して左右! 座り込んだロスタに左フックも! ガス欠状態のロスタにサイドバックからパウンド。ダブルレッグのロスタを切ると、ついにロスタは背中を着いてガードに。  パウンドも離れてスタンド勝負を望むノヴェニJrは、ここでシングルレッグも切るロスタが組みに。突き放して右ヒジを下から突き上げるノヴェニJr。ロスタのシングルレッグを足を抜くと、ロスタのスーパーマンパンチを切ってゴング。ロスタは肩で息をして椅子に座り込む。  判定は1者がドローも、2者がロスタを支持。右手を挙げられたロスタは一瞬、意外そうな表情から笑顔に。ケージのなかで「タフな相手で死に物狂いでレスリングをするしかなかった。こんなんじゃダメだ。もっと成長しないといけない。もっと成長したら、エブレンとも戦いたい」とATTの同門のミドル級王者の名前も挙げた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ダラ・ケリー(アイルランド)155.7lbs 6勝0敗[1R 1分29秒 ギロチンチョーク]×マシアス・ポイロン(フランス)155.1lbs 7勝2敗  1R、ともにオーソドックス構え。組んで来たポイロンを崩してがぶりからアナコンダチョークを組むケリー。足を外に出したポイロンにスタンドで左手で首を抱え、ジャンピングギロチンチョーク!  引き込んでクローズドガードに入れてノーアームで絞るとポイロンは右脇にパンチも失神! ケリーが落ちているとレフェリーに伝え、レフェリーも力が抜けたポイロンを確認、間に入った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼バンタム級次期挑戦者決定戦 5分3R〇カスム・カスモフ(ロシア)135.9lbs 16勝1敗[判定3-0] ※30-27×3×マテウス・マトス(ブラジル)136.0lbs 14勝3敗1分※カスモフが王者パッチー・ミックスへの挑戦権獲得  1R、マトスの右フックの中に入ったカスモフはシングルレッグもがぶって切ったマトス。右で差してケージに押し込むと、スイッチから体を入れ替えカスモフがシングルレッグテイクダウン。ギロチン狙いのマトスだが、下から立ち上がり。  左ミドルを当てるマトス。しかしカスモフがシングルレッグテイクダウン! マトスの三角絞め狙いを作らせず、マトスの立ち際をバックを狙う。金網後ろにスペースを作らないマトスだが、カスモフは小外がけテイクダウン。再びの三角絞め狙いをかわすも、立つマトスは前転からカスモフのバックを抜ける。  左右フックのマトスに左目尻から出血のカスモフも左から右。さらに互いにロー。  2R、右カーフのマトスだが、足を滑らせ下に。そのバックを狙うカスモフに、潜りから足関節を狙うマトス。再び前転で抜けようとするが、ここは逃さないカスモフ。下のマトスはギロチンを狙うが、カスモフは中腰になり首を抜くと、背中を着いたマトスのクローズドガードの中から細かいパウンド。オープンガードにしたマトスに左で差して右にパスを狙う。  再びクローズドガードに入れたマトスはまたもギロチンチョーク。ここも首を外したカスモフはマトスの足関節・さらに前転をかわしてサイドを奪い、首を抱えるマトスにヴォンフルーチョーク狙いでゴング。  3R、マトスのフックに、真っ直ぐで圧力をかけるカスモフがシングルレッグテイクダウン。立ち上がり左足をかけようとするマトスを寝かせてハーフから左で枕、スクランブルしようとするマトスを寝かせると、みたびマトスはクローズドガードで背中を着ける。身体を起こそうとするマトスをしっかり寝かせて細かいパウンドでゴング。  判定はフルマークでカスモフが勝利。マゴメド・マゴメドフがコーナーにつくカスモフは、王者パッチー・ミックスについて「グレートファイターだが、突け入る隙はある。準備はできている」と語った。 [nextpage] ▼148ポンド契約 5分3R〇ネイサン・ケリー(アイルランド)145lbs 11勝2敗[1R 3分42秒 ニンジャチョーク]×ジョゼ・サンチェス(スペイン)148.8lbs 13勝3敗1分  1R、ともにオーソドックス構え。左を振ってダブルレッグで金網まで押し込むケリーは、ボディロックで横にテイクダウン! サンチェスからバックを奪うと、腰をずらしてきたサンチェスに先に正対に変えて上からヒジ!  立ち上がるサンチェスは、シングルレッグを肩口まで持ち上げて崩してシングルレッグも、そこにケリーはニンジャチョーク! タップを奪った。  試合後、ケリーは「誰よりも練習してきた。打撃を警戒していたからそこを突いた。ライト級はフィットしている。実力を発揮できる。11月パリ大会に呼んでくれ」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)145.8lbs 10勝0敗[判定3-0] ※30-27×3×タイラー・マシソン(米国)146.0lbs 6勝4敗  1R、ともにオーソドックス構え。右後ろ廻し蹴りを見せたマゴメドシャリポフ。シングルレッグから右で差して金網まで押し込み、右足で小外がけで崩す。  バッククリンチからボディロック。金網から引きはがして横に崩すが、すぐに立つマシソン。マゴメドシャリポフはクラッチしてコントロールしながらヒザを突き、いったん両足を差し込むが、立たせて右を突くと、そこでマシソンは正対。マゴメドシャリポフが体を入れ替えゴング。  2R、先に組んだマゴメドシャリポフに、組みで勝負するマシソン。マゴメドシャリポフは首相撲ヒザに、マシソンはボディに左右を突く。ここも自ら離れたマゴメドシャリポフは後ろ蹴りを腹に突いて、両足を払うようにダブルレッグテイクダウン! すぐさまバックを奪い、4の字ロックを組む。首を守るマシソンにリアネイキドチョークを狙いながら背後からこつこつパウンド。  3R、右の高い後ろ廻し蹴りを見せたマゴメドシャリポフ。先にマシソンから組むが、突き放したマゴメドシャリポフは左ボディ、さらに後ろ蹴り。右で差してケージに押し込む。右で差して体を入れ替えるマシソン。突き放すマゴメドシャリポフは左三日月蹴り!  バックフィスト、さらに強烈な左ミドル! たまらず組みに行くマシソン。金網に押し込むが、マゴメドシャリポフは左小手に巻き金網背に。左を絞って体を入れ替えようとするマゴメドシャリポフを押し込む。  四つに組み直して体を入れ替えるマゴメドシャリポフを再び回して押し込むマシソンだが、ブレーク。  マゴメドシャリポフはマットに手を着いてのセンチャイキック、水面蹴り、左の回転蹴り、さらにボディロックから腰に乗せて大腰気味に投げてテイクダウン! 上のままゴング。危なげなくフルマークで判定勝ちした。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇サバラジョン・ハミドフ(ロシア)136.0lbs 16勝0敗[判定3-0] ※30-27×3×マルシレイ・ドゥリン・アウベス(ブラジル)135.1lbs 12勝4敗  1R、ハミドフのダブルレッグをスプロールするアウベス。さらにシングルレッグから左で差して押し込むハミドフに体を入れ替えるシウバは小手投げも、それをすかしたハミドフが中腰のアウベスのスタンドバックからヒザ。左足をかけて崩して寝かせると、正対して仰向けになったアウベス。ハーフでゴング。  2R、サウスポー構えから先に右前手フック、左ミドル。ハミドフの1度目のダブルレッグは切ったアウベスだが、2度目の鋭いダブルレッグに背中を着くが、スクランブルで立ち上がり。しかしハミドフはすぐにダブルレッグテイクダウン! 金網背に立とうとするアウベスにバックからヒザ。右足をかけてマット内側に崩して両足フック。4の字からボディトライアングルに。  3Rも早々にシングルレッグでテイクダウン奪うハミドフ。アウベスのキムラ狙いも外してアゴ下に頭をつけて細かいパウンド。上体を立てようとするアウベスの腰を抱き、押さえ込んでゴング。先に立つアウベスは自陣コーナーに戻ってから座り込んで首を振った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇太田 忍(日本/THE BLACKBELT JAPAN)135.6lbs 6勝3敗[1R 2分18秒 ノースサウスチョーク]×ロジャー・ブランク(スペイン)132.9lbs 5勝5敗  当初は、欠場した地元アイルランドのブライアン・ムーアーの対戦相手だった10勝1敗1NCの強豪ヌッツィと太田とのマッチアップだったが、ヌッツィも欠場で、太田の相手としてブランクが用意された。ブランクは2ポンド以上アンダーで計量をパス。  太田は「ヌッツィには逃げられました。そもそも決まるのが遅かった。やるっていう承諾がくるのが遅かった。違う相手とやるつもりが俺になってどうしようか悩んでOK出してくれたけど、約1週間前にして対戦相手が変更になりました」と、今回の対戦相手変更が直前だったという。  そして、ブランクについては、「どんな選手かは分かりませんけど、やることは変わらない。5勝5敗で、ちょっと見たけどすごいアグレッシブ。フィニッシュ率が高く、5勝のうち4フィニッシュ。3つが三角絞めで1つがTKO」と説明し、「ヌッツィ選手がサウスポーだからサウスポーでずっと練習してて、キャンセルになってオーソドックスの選手が来た」と戸惑いながらも「オーソだろうがサウスだろうがやることは変わらない。テイクダウンしてボコボコにする。いつどんな選手が来ても戦う準備ができる、それがファイターだと思ってる。これで10戦目でファイターになってきたので頑張るぞい!」と意気込みを語っている。  柔術、コンバッサンボの経験も持つブランクは長い手足を持つグラップリングのフィニッシャー。5勝のうち4勝がフィニッシュ決着で、うち2つの三角絞め、1つの肩固めでの一本勝ちをマーク。オーソドックス構えからの長い打撃では、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチも見せるが、レスリング力は太田が上。テイクダウンを奪い、ブランクの下からの極めに注意して削りたい相手だ。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るブランクの左の蹴りを掴んでテイクダウンした太田。右の蹴りを足に打つと、右のパウンドで飛び込み、インサイドガードに。  両手で頭を手前に引き寄せる太田。金網に頭が詰まるブランクの足をさばきサイドに。差して立とうとするブランクをダースチョーク狙いから、ジャパニーズネクタイの組みで寝かせて上四方、最初はアームインで、最後は腕を入れずにノースサウスチョーク! ブランクがタップした。  初の一本勝ちの太田は、ケージに登って寝そべってからマットに着地し、バック宙も。ケージ内でのインタビューでは、RIZIN柏木信吾氏の通訳のもと「サンキュー、Bellatorファン! アイム・ジャパニーズ・ニンジャ! ディス・イズ・MMA。Bellatorデビュー戦でミスなく戦うことが出来て良かったです。またBellatorで戦っても、RIZINでチャンピオンになって帰ってきてもいい。ガンガン強いヤツとやりたいです」と語った。 [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇ミシェル・モンタギュ(ニュージーランド)143.7lbs 5勝0敗[1R 2分41秒 リアネイキドチョーク]×カロリーナ・ソベック(ポーランド)145.9lbs 4勝23敗 [nextpage] ▼アマチュア フライ級 3分3R〇ネイト・ケリー(アイルランド)126.0lbs 4勝2敗[1R 1分49秒 腕十字]×ポール・ノーラン(アイルランド)125.0lbs 4勝4敗
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント