(C)Mark Coleman
初代UFC世界ヘビー級王者で、日本のPRIDEで活躍したマーク・コールマン(米国)が自宅火災から両親を救った後、医療行為によって昏睡状態から目覚め、「世界一幸せな男」だと語った。
「私は戻って、両親を助けました」──コールマンは昏睡状態から目覚めた後、両親を助けたことについて、自身のSNSで語った。
59歳のコールマンは3月14日(日本時間15日)、木曜日に自身のSNSページのビデオで、娘のモーガンとケンジーが昏睡状態から覚めたコールマンを出迎える様子をアップした。
ケンジーは「神様は良い方です。奇跡は起こる。私たちの父は自力で呼吸しています。皆さんからの愛とサポートに心から感謝します」と語った。
コールマンは病室のベッドに点滴で繋げられた姿で意識を取り戻し、2人の娘を抱き寄せて言った。
「私は世界で一番幸せな男だ。神様、私はとても幸運です。両親が生きているなんて信じられない」
コールマンは12日の朝、両親のダンとコニー・フース・コールマンを火事から救い出した後に、燃える家に戻り、愛犬ハンマーの救出を試みたが、犬は助からず。コールマンも火災で発生する煙による一酸化炭素中毒等で意識不明となっていた。
ビデオの中で、コールマンは涙を流しながら「決断しなければならなかった。部屋から出てドアを開けたら息が出来なくて、外に出なければならないところだった。ハンマーは見つからなかった」と嗚咽した。現地報道では、愛犬のハンマーが火災に気づき、コールマンを起こしたという。
消防士が火災現場に到着した直後、自宅の屋根が崩壊。コールマンは地元の病院に空路で搬送された。
娘のモーガンはインスタグラムへの投稿で「彼は両親を家から運び出すことが出来ましたが、懸命の努力にもかかわらず、ハンマーを救うことはできませんでした。この英雄的行為の後、彼は病院に運ばれ、現在命がけで闘っています。父は常に私たちのヒーローであり、私たちにとってかけがえのない存在です。私の知る限り、最も強く勇敢な男です。この非常に困難な時期に、父と私たち家族のために祈り続けてください。私たちは、私たちの可愛いハンマーをとても深く恋しく思うでしょう」と、マークが昏睡状態にあることを明かし、「gofundme」を募っていた。
【写真】募金サイト「gofundme」に投稿された意識不明状態時のコールマン。ここから目覚めた。(C)Morgan Coleman