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【RISE】2023年MVP・田丸辰の野望「志朗はRISEを作って来た選手の一人なので、その時代を終わらせて若者が引き継いでいかないといけない」

2024/03/06 22:03
 2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にて、RISE世界バンタム級(-65kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)に挑戦する田丸辰(TRY HARD GYM)が5日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。  田丸はパンチのみのミット打ちを披露し、スピードある軽快なリズムでワンツー、左右フックを繰り出した。  2023年は「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」を制し、5戦全勝で終えた。「評価だったり、自分の人生が大きく変わった1年だったと思います。自分の周りの人もファンもそうだし、一昨年に比べたら全然違うと感じますね」と振り返る。  トーナメントの優勝賞金1000万円に加え、2024年2月の『RISE’s PRIZE~RISE年間表彰式』ではMVPを獲得して300万円の賞金も手にした。「夢があるなっていうのもあるし、格闘家って仕事として見た時に凄いお金をもらったので、試合だったりとかでプロ意識を持ってもっと見せていきたいと思います」とする。周りからは羨ましいと思われているのではないか、と聞かれると「どうなんですかね、調子に乗ってると思われているんじゃないですか」と笑う。  昨年のサクセスストーリーを描く上で心がけていたことは何かと聞かれると「去年は凄く上手くいったけれど、それまで怪我だったり結果だったり環境が、自分の思い通りに行かないことが多くて悩んでいる時期がありました。それが自分の思い通りとか結果につながってきた感じだったので、そのしゃがんでいた期間を取り戻してやろうという気持ちは常にありましたね」と応える。  2023年は所属するTRY HARD GYMが町田に移転し、より広く整った環境で練習が出来るようになったことも「確実に結果につながっていますし、リングもあるのでより実戦的な練習が出来るようになったのもありますね」と、躍進のきっかけになったとする。  今回の志朗戦については「一昨年だったら勝負論がない、絶対に志朗が勝つだろうと言われるカードだったと思いますが、去年でそれは引っ繰り返したと思っているので、タイトルマッチだからというよりは今年の田丸がどれだけ突き抜けるのかってところを見せたい」と、今年の自分の活躍に期待が持てる試合にしたいという。 「正直、負ける気はしないですね」と断言し、「対策練習はずっとやっていますし、自信は試合が決まった時からあるので、それを今確信に変えていってるところです」とする。  トーナメントの時よりも1kg重い55kgでのタイトルマッチとなるが、「実際試合でやってみないとどうなるのか分からないけれど、自分が55kgが適正なのか53kgなのかは今回の試合で分かると思う。それが自分も楽しみです」と、自分の適正階級が分かる試合でもあるとした。 「55kgの身体作りはパーソナルでフィジカルに通っていて、1年前から行き続けて会う人・会う人から『身体がめちゃくちゃ大きくなった』と言われています」とフィジカルトレーニングの成果も出ている。  では、53kgや54kgの時とはどのような違いが出るかと聞かれると「どうなんですかね。自分では動きがどれくらい変わるかは…正直、そんなに変わらないと思います」とし、「それよりも相手が適正で来ると思うので、そこは変わって来ると思います」と自分よりも志朗が本来の階級であることの方が違いが出るとした。  クマンドーイからダウンを奪った左ストレートが今回もカギになりそうかと問われると「ストレート以外の技を今凄い練習していて、志朗選手はストレートに対策や警戒をしてくると思うのでそれ以外の技でも倒せるように練習しています」と他の武器を磨いているとするが、「今めっちゃ調子よくてスパーでもストレートで効かせることが多いので、試合なら倒れているんじゃないかなと思いますね」と左ストレートにもさらに磨きがかかっているようだ。  試合展開については「いろいろなパターンが想像つく。5Rあるので、向こうはローとかハイキックが得意だと思うのでローキックを効かせてハイキックを狙ってくるんじゃないですかね」と予想し、「僕も5Rは初めてじゃないので、5回目なのである程度の戦い方は分かっています」と5Rの経験が豊富な志朗に引けを取ることはないだろうとした。  53kgの世界タイトル新設をアピールするのではなく、自分が階級を上げて55kgの世界タイトルに挑むことにしたのはなぜかとの問いには「志朗はトーナメントで負けていますけれど、RISEを代表する選手でありますし、田丸と志朗がやったらどうなのって声もあると思うのでやろうと思った。ただ、ワンマッチで戦うのはメリットがないので、だったらベルトを懸けろよって言いました」と、どっちが強いのかをファンにはっきり見せたいからだとする。 「内容次第ですが、もう1回やったらどっちが勝つか分からないというような試合にはしたくない。自分がRISEを代表する選手になりたいので勝ち方にもこだわりたいです。志朗はRISEを作って来た選手の一人なので、その時代を終わらせて若者が引き継いでいかないといけないと思っています。それも含めていい勝ち方をしないといけない」と、完全なる世代交代を成し遂げたいと言い放った。  そして最後に「55kgは初めてやる階級ですが、今後のRISEを自分が引っ張って行くぞって試合を見せるので、今後の田丸辰にも期待してください」とファンにメッセージを送った。
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