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インタビュー

【RIZIN】日本バンタム級注目のMMA「打撃vs.組」対決! 瀧澤謙太「最後は僕が殴る・蹴る」×野瀬翔平「どこからでも、どの身体の部位でも極められる」

2024/02/24 00:02
 2024年2月24日(土)14時から、佐賀県佐賀市SAGAアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』の第3試合で、注目のバンタム級戦が行われる。 ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R瀧澤謙太(Fired Up Gym)60.85kg野瀬翔平(MASTER JAPAN FUKUOKA)60.95kg  野瀬翔平は、柔道出身。2022年6月の『ROAD TO UFC 1』でウリジブレンにTKO勝ち後、中村倫也に敗れ、UFCとの契約ならず。修斗で新井拓巳にキムラで一本勝ち後、2023年5月の『ROAD TO UFC 2』で再挑戦。バンタム級でシャオ・ロンにスプリット判定で惜敗。2023年12月のプロ修斗公式戦 山口大会『TORAO 31』で神田T800周一を1R、パシオロックで極めて再起を遂げた。  対する瀧澤は、フルコンタクト空手出身。PANCRASEで石井逸人に1R TKO勝ち後、2020年9月にRIZIN初参戦で金太郎に判定勝ち。2021年6月からRIZINバンタム級JAPAN GPに参戦し、今成正和、元谷友貴に勝利も準決勝で朝倉海に判定負け。その後、井上直樹に一本負け、太田忍に初回TKO負けで2連敗を喫した。  元修斗世界ライト級王者でUFCでも戦った弘中邦佳を師に持つ26歳の野瀬は、国内屈指のグラップリングMMAファイター。  一方、29歳の瀧澤は新極真会の木元道場で極真空手を学び、組み技のスキルも上がっているMMAストライカーだ。  PANCRASEからRIZINの瀧澤と、修斗からRTUの野瀬。これまで交わることのなかった日本バンタム級の実力者同士の1戦は、RIZIN佐賀大会のケージで行われる。  両者の22日の一問一答を紹介したい。 瀧澤「野瀬手に勝つためのプランを練ってきた」 ──いつもスーツで会見に臨むのは? 「先輩がRIZINデビュー戦の時にオーダースーツを作ってくれて『会見の時に来てくれよ』って言ってプレゼントしてくれたんで、それで会見だけでなく、試合の日も着ていったら、みんなからスーツいいねっていう話になって。そのノリですね、流れでそうなりました」 ──大会まであと2日となった現在の心境を。 「プレッシャーもありますけど楽しみですね」 ──プレッシャーというのはどういったプレッシャーでしょうか。 「いや、やっぱり最近勝ててないんで、ちょっと勝たなきゃいけないっていうプレッシャーもありますし、でも楽しみの方がなんか試合が近くなるにつれて大きくなってきましたね」 ──勝利をするために特に今までとは違った練習をしてきたなどありますか。 「組みを結構たくさんやったかなって感じですね、レスリングとか。MMAの練習、組みの練習、寝技だけの練習とか色々、今回の野瀬手に勝つためのプランを練って、結構集中的にできたかなって思っています」 ──対戦相手の野瀬選手のイメージは? 「サウスポーの極めの強いグラップラー」 ──強化はその極めに対する強化と、自身の強みの強化? 「その両方ですね」 ──今回の試合テーマは? 「うーん、まあ必ず勝つ。それだけですね」 ──試合前のファンの言葉だったりで心に響いたことも? 「いやもうすごい、ウチの会員さんも含めて、今回30名くらい佐賀に来てくれるんです。すごいありがたいですね。絵馬に『必勝』と書いてくれたり、試合前にすごい感動して、嬉しいなって思いましたね。みんなのそういう応援の気持ちを背負って、必ず結果で見せたいですね」 ──今回の試合、ご自身でどんな試合の展開になると イメージしていますか。 「やっぱり僕は打撃の選手なんで、相手にやりたいことをさせないで、最後は僕が殴る、もしくは蹴るでKOできたらいいかなって思ってます」 ──ご自身のジムも経営されていて、現役選手としての試合の準備という難しさと、逆にそういった会員さんに励まされる嬉しさや楽しさだったりもありますか。 「やっぱり、仕事しながら格闘技をやってる人も中にはいると思いますし、世間にも多いと思うんですけど、難しさと言ったら、毎日経営のことは考えるんで、戦略だっ たり、“これどうした方がいいかな”って、より良くするために考えるんですけど、だいぶ軌道に乗って、そういうところも任せられになったんで、本当にスタッフにも感謝していますし、自分は本当、選手が第一優先だと思ってるんで、本当に今回の試合とかは、指導もだいぶ休ませてもらって練習に本当に集中できるような、周りのサポートがあったんで、今回本当、結果で恩返しして、しっかりジム生も、僕の次の日にアマチュアの大会に10人以上出るんで、僕が勝ってみんなを引っ張っていけたらいいなと思っています」 [nextpage] 野瀬「修斗のチャンピオンたちが負けてるのは悔しかった」 ──現在のコンディションと、RIZINが福岡に近い佐賀で行われることについてどう感じていますか。 「いままで一番コンディションが心身ともにいいので楽しみです。中高の同級生や親戚もすごく喜んでくれたので、RIZINの影響力は大きいなと感じています。佐賀は福岡から近いのでジム(マスタージャパン福岡)の会員さんだったり、家族・友達も来てくれるので、近くでの大会は嬉しいです」 ──練習環境を教えてください。 「福岡なので、そんなにプロ選手が多いとは決して言えないんですけども、練習パートナーは、修斗世界フェザー級1位の結城大樹先輩だったり、同じバンタム級の修斗世界ランカー(10位)の野尻定由選手だったり、出稽古で修斗新人王になった選手も来てくれたり、東京ではSASUKE選手(修斗世界フェザー級王者)とも練習することもあるので、少数精鋭で決して東京に負けているとは思っていないです」 ──今回の試合に向けて特に強化してきた部分や、新たに取り組んできたことなどありましたら教えていただけますか。 「新しく、というよりは、前まであった極めとテイクダウンをさらに強化して、打撃のディフェンスも強化してきました」 ──対戦する瀧澤選手の印象を。 「RIZINバンタム級GPベスト4、3位になっているので、決して弱い選手じゃない、強豪選手だと思っているのですけど、全然、僕の組み技は通用すると思っているし、組んで一本取れると思っているので、危険な打撃に気を付けて、僕の寝技が極まると思っています」 ──どこを見てほしいですか。 「一本、フィニッシュ決着をいつも狙って試合をしているので、どこからでもサブミッションを狙って、どの身体の部位でも極められる技を持っているので、そこに注目してもらいたいです」 (C)Torao Nation State ──フルコンタクト空手出身の瀧澤謙太選手の動きを想定した練習も? 「はい。あの回転系の蹴りだったり、あと遠い間合いの蹴りの対策をしてきました」 ──「ROAD TO UFC」ではバンタム級でシャオ・ロンにスプリット判定で敗れました。あの敗戦の課題をどのようにとらえてきましたか。 「あの試合ではサブミッションで極まらないのにこだわり過ぎて、その見極めが甘かったのと、最後に壁に押し込まれ過ぎていました。そこをまた課題としてやってきました」 ──今回の「RIZIN LANDMARK 8」がケージであったことは、試合をする理由のひとつでもあったでしょうか。 「特にケージだから出たいというわけではなく、いいお話をいただいて、佐賀で福岡に近いのでぜひ出たいということで出場しました」 ──「ROAD TO UFC」のときにRIZINではバンタム級GPが開催されていました。どのように見ていましたか。 「やっぱり日本のトップの選手が集まっているので、そこに加わってみたいなという気持ちもあったので、僕の目標だった『ROAD TO UFC』で敗れちゃって、そこで声をかけていただいたので、バンタム級戦線に入っていけるのが、今嬉しく思っています。  瀧澤選手の試合は、この試合が決まってから対戦相手として見ました。『ROAD TO UFC』のときは、RIZINに出ると思っていなかったですし、UFCの契約を獲るという気持ちだったんで、普通にファンというか、格闘技の試合として見ていました」 ──RIZINバンタム級での目標も? 「まずは今はもう、瀧澤選手にしっかりフニッシュして勝ついうことしか見てないです」 ──アマチュア修斗出身の野瀬選手には修斗代表のイメージがあります。修斗からRIZINに参戦した新井丈選手や岡田遼選手が戦績があまり良くないことに関して、自分が修斗を代表して結果を出したい、という気持ちもありますか。 「そうですね、やっぱちょっとチャンピオンたちが負けてるのは悔しかったので、僕は修斗のチャンピオンとかじゃないんですけど、世界ランキングに先月入って、“修斗の世界ランカー強えな”と思わせたいなという気持ちはあります」
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