ムエタイ
ニュース

【TOP BRIGHTS】日本vs.タイの5vs.5対抗戦に吉成名高、石井一成、羅向、伊藤紗弥、朝陽が出撃。タイチームも強豪ぞろい

2024/01/08 22:01
 堀口恭司がエグゼクティブプロデューサーを務め、2024年1月21日(日)に群馬県オープンハウスアリーナ太田で旗揚げ大会を行う『TOP BRIGHTS』の追加カードが8日(月・祝)オンライン会見にて発表された。 「日本vs.タイ ムエタイ対抗戦」として5試合が決定。  大将戦はスーパーフライ級(-52.16kg)3分3Rの吉成名高(エイワスポーツジム)vs.ジャオクントーン・ソーペッチタワン(タイ)。  副将戦はスーパーフライ級(-52.16kg)3分3Rの石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)vs.ナンペット・チョーチャンピオン(タイ)に決定。  石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーフライ級王座も保持。K-1には2022年8月に初参戦を果たし、12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」に臨んだが決勝で黒田斗真に判定負け。  2023年はK-1でヨーシラーとテクニカルドロー、7月と9月には『RWS』で連続KO勝利を収めたが、10月のRWSでラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者パントアに敗れた。12月のK-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチでも黒田との再戦に敗れ連敗中。戦績は43勝(24KO)15敗3分。  マッチメイカーでもある中川夏生BOM代表は「ナンペットはフィームーで正直、一成が一番苦手なタイプだと思う。一成が前に来たところで蹴りを合わせるという。一成のスタイルもムエマッドなので、武尊選手とスーパーレックに似た戦いになると思います。  ムエマラソントーナメント(-53kg)で優勝しているし、テーププラサートスタジアムの王者も獲っている。本人も一成とやりたいと言っていたので自信があるようです。それとジムの会長が一緒に来るんですが、タイの選手は会長がいるとめちゃくちゃやる気が出る。気合い入っています」と、石井にとって強敵だとした。  zoomで会見に出席した石井は「今回は日本vs.タイの対抗戦で副将を任されたので、KOで勝って大将の名高につなげようと思います。相手は上手いですね。蹴ってくる選手なので」と、苦手なタイプをKOしたいとする。  ケージで試合をしたことは「中学生の時に1回ある」と言い、「正直違いが分からないけれどケージの方が逃げられるのかな。コーナーがないので追い詰め方で苦戦するかなと思うけれど、それでもケージに押し込んでボディかパンチで沈めたい」とした。  中堅戦はライト級(-61.23kg)3分3Rで、羅向(ZERO)がペッチブラパー・チョンブリーアートムエタイ(タイ)と対戦。  羅向は老舗キックボクシング団体NJKFの元ライト級王者。「自分は頭のネジがぶっ飛んでる選手」と自ら言い、2020年11月には元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨からダウンを奪って勝利、2021年9月には川原龍弥に初回KO勝ちしてWMC日本ライト級王座にも就いている攻撃力が高いサウスポー。2023年4月の「ROAD TO ONE ムエタイ ライト級トーナメント」決勝戦でダブルノックダウンの末にレンタに敗れたが、10月の『BOM』で小清水涼太を初回KO。12月のRWSでも勝利を収めている。  ペッチブラパーはTVマッチの「true4u」ライト級5位で、チョンブリー県スーパーフェザー級王者。中川会長は「ペッチブラパーはオープンフィンガーグローブの大会を主戦場に戦っている。どっちのパンチが強いんだと思って、日本の格闘技ファンはポイントを取る戦いより倒し合いに興味があると思って。この試合必ずKO決着で終わると思う。一歩も退かずに打ち合って欲しいと期待を込めて組みました」と説明。  さらに「羅向は栃木のジムで練習していて、堀口選手がやってくれるメジャー団体で活躍する機会は特別な機会。国内のライト級は梅野源治選手が有名なので、梅野選手にこの大会に来てもらって戦ってほしいという想いがあります。いい選手だというアピールのチャンスです」と、梅野戦を実現させるためにいい内容の試合を見せて欲しいと期待した。  羅向は「ケージでやったことはないですが全然大丈夫。怖さはないので。僕の火の玉ストレートをぜひ見てください。梅野選手とぜひやりたいと思っているので絶対に勝ちます。試合を見ていただいて名前を覚えてもらえる試合をしないといけないので、インパクトある試合を見せられたらと思います」と意気込みを語った。  次鋒戦は唯一の女子マッチとなるアトム級(-46.26kg)2分3Rで、伊藤紗弥(尚武会)がサネーガーム・カムナンチェットムアンチョン(タイ)と対戦。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。  2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSAという団体のベルトを新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。7月のBOMではサネガンに勝利。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムでの初勝利もあげたばかり。  サネーガームはプロムエタイ協会ピン級王者、東部地区ムエタイ女子ピン級王者、アジアンゲームムエタイ金メダリスト、IFMA世界大会金メダリスト、2020年ライジングスター賞などを獲得している選手。  中川会長は「サネーガームは長身で過去にも対戦しています(伊藤の勝利)。紗弥はムエタイ才女と言われるほどムエタイでは日本人選手で紗弥の相手になる選手はいません。そのため首相撲とかヒジがないルールまでやりましたが、RWSが女子の王座も作ることを発表したことで女子選手もラジャダムナンスタジアムに立てることになって、新たな目標が出来てそのベルトを獲りたいという目標が出来ました。しかし同じ階級にはサネーガームがいる。2回目のタイ人は1回目より本当に強いので厳しい戦いになります」と説明した。  そして、先鋒戦は朝陽・PKセンチャイムエタイジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)がフェザー級(-57.15kg)3分3Rでスラサック・クルーダムジム(タイ)と対戦。  朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座などのタイトルを次々と獲得してきた。2021年12月にONE初参戦を果たしたが、のちにONEムエタイ世界ストロー級王者となるジョセフ・ラシリに初回KO負けを喫して世界の壁の厚さを痛感させられた。  2022年9月にはBOMにてIPCC世界フェザー級(57.15kg)王座決定戦でタイ強豪ペイム・バンライカンケンドンを4RKO。同年11月には日本人選手が7人も参戦したONEシンガポール大会でただ一人勝利をものしている(ルイ・ボテーリョに判定勝ち)。2023年はONEを離れ、新たな強敵を求めてBOMに帰還。8月、10月、11月のBOMと12月のラジャダムナンで4連続KO勝ちと勢いに乗る。  スラサックは2年連続でムエマラソントーナメント57kg級で優勝している強豪で、中川会長は「スラサックは筋肉だるまと呼ばれていて身体がバキバキ。身体が丈夫な選手。RWSでも勝っています。首もめちゃ太い」と生粋のムエマッドだと説明。 「この試合を第1試合に持ってきたのは、自分もムエタイの大会を主催していますが第1試合が盛り上がる大会はKOが続いて盛り上がる。第1試合が判定だと判定が続く傾向にあります。スラサックはむちゃくちゃ強い。実績だけで言ったら名高の相手とスラサックかなっていうくらいです。必ずどちらかがKOで決まるのでは。朝陽はONEでケージに慣れています。ケージとリングはだいぶ違うので、スウェーで相手の攻撃をかわせない。朝陽はそれで1回痛い目にあっています。ケージでどう戦うのかを朝陽がまず見せて、勝ち上がってくれればいいなと思います」と、朝陽を先鋒にした理由を話した。  朝陽は「自分の試合はKOを期待してくれるファンの方が多いので、強い相手を用意してくださってRWSのメインに出るような選手なので、タイの本土にもアピールしたい。アツい試合をしてKOで勝ちたいと思います。先鋒で必ずムエタイが面白いと思ってもらえる試合をします。必ず倒します」とKOを約束。 「タイで試合をさせてもらいたいのでいい勝ち方で勝って、タイでも頑張りたい。連続KO記録は今までもしているのを気にせずやってきました。先生たちと話し合って作戦がバッチリハマれば倒せると思います」と、タイでのビッグマッチにつなげるためにも勝ちたいと語った。※試合順は未定
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント