2024年に日本でキックボクシングの新団体を旗揚げすることを発表したアーツ
2023年12月13日(水)、都内にて記者会見が行われK-1 WORLD GPヘビー級トーナメント1994・1995・1998王者のピーター・アーツ(オランダ)が新団体『LEGEND』を2024年に旗揚げすることを発表した。
『LEGEND』は2024年3月24日に東京もしくは東京近郊でアマチュア大会・新人大会を開催し、6月に海外からミルコ・クロコップ、ミルコ・クロコップ、サム・グレコ、ジェロム・レ・バンナ、フランスシコ・フィリォ、レイ・セフォー、フランソワ・ボタらかつてのK-1ヘビー級ファイターたちの推薦選手やISKA、RCFA(Ring Contact Fighting Arts)、WKU(World Kickboxing Union)、WKO(World Kumite Organizetion)といった海外の団体から選手を招聘してのビッグマッチを開催予定。8月または9月にアマチュアおよび日本人選手の選考試合、そして11月に第2回の海外選手を招聘してのビッグマッチを予定しているという。
近年、アーツが関係していたブルガリアのキックボクシング&空手団体『SENSHI』とは関係がなく、「独自の団体で試合を組んでいく」(アーツ)とし、国内の団体との協力に関しては「複数の団体とお話しとご挨拶をさせていただいています。具体的な名前を出すのはここでは控えますが、基本的にはどこの団体でも一緒に考えていきたい。キックボクシングの地位向上という大きな目標があればどこの団体とも協力していけると考えています。力を貸していただければと思います」(大成敦ゼネラルプロデューサー)と、敵対せずに協力していきたいとの考えを示した。
アーツの最強のライバルであり、盟友でもあるアーネスト・ホーストについては「数カ月前に話をしたが、新団体についての話はまだしていません。LEGENDを立ち上げるのに忙しくて時間が無かった。今後、話をしていきたいと思います」と、協力を呼びかけたいとする。
キックボクシング(ヒジ打ち無し・つかみなし、あるいはワンキャッチワンアタックあり)の試合だけでなく、ムエタイや空手の試合も組み入れるとし、「キックボクシングもそうですが、空手も複雑なルールとか組織がある。そこの交通整理をしていろいろな団体と話をして試合形式やルールを話し合っていきたいと考えています。空手の試合は大きなイベントで2試合くらいやっていきたい」(大成氏)とし、登壇した福地勇人に関しては「ピーターさんが個人的にも親しい。実績もある。参加していただく選手として話を進めていきます」とのこと。
放送や配信については「マストで必要だと思っているので、いくつかの放送媒体とお話をさせてもらっています。3月か、6月は何らかの媒体で放送はします」と話を進めているとした。
アーツは「最初のステップとして年に4大会くらいでいきます、将来的にはかつてのK-1のように大きなイベントにしていきたい。昔のK-1の時のような伝説のファイターたちが生まれたのと同じように、各国のファイターを呼んで新大会を盛り上げて行きたいです」と、国際的な大会にしていきたいとのビジョンを話す。
また、アーツがゲスト解説やジャッジを務めるなど交流のあるBreakingDownについては「現在は新団体を作ることでBreakingDownの仕事はやっていませんが、この団体はとてもオープンなのでBreakingDownにいい選手がいたら朝倉未来さんと話をして参戦していただきたいと思っています」とBreakingDownの選手が参戦する可能性もあるとしたが「武士道精神を持ってお互いを尊重するのが新団体のポリシーです。BreakingDownはエンターテイメントなので趣旨が違います」とする。
大成氏も「アーツさんが言われたように僕たちはオープンで考えています。でも記者会見を含めてのフォーマットには武道精神、相手をリスペクト出来るような形で行っていきます。その趣旨に沿ってやっていだくとの前提でやっていきたいと思います」と補足説明した。
会見にはアーツの娘でプロキックボクサーとして日本でも試合をしているモンタナ・アーツも同席し、「自分に合った階級であればベストなファイターと試合をしたい」とし、アーツは「日本人のいいファイターを大成さんに見つけていただいて、それは任せています」とLEGENDで試合を行うとした。