2023年12月9日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』にて、セミファイナル(第11試合)のスーパーファイトKNOCK OUT-REDスーパーライト級3分3R延長1Rでバズーカ巧樹(菅原道場)と対戦するマルコス・リオス(アルゼンチン)が7日(木)都内にて公開練習を行った。
スピードのあるワンツー、左ボディ、左右ミドルキック、さらにヒジ打ちやバックスピンエルボーをミットに叩き込んで好調ぶりを見せたリオスは「コンディションは今現在とてもいい。心身共に最高の状態だ」と自信に満ち溢れた表情。
前回3月の来日では鈴木千裕の剛腕の前に何も出来ず、46秒でマットに沈んだが「日本でKOされた後、僕はまた改めて戦いに対して燃えて来た。ジムで前回のようにはならないように頑張って練習をしてきたよ」と、より闘争心が沸いたとする。
今回は「ムエタイルールなのでムエタイの技術、試合を見せたいと思う。アルゼンチンムエタイスタイルだ。対戦相手よりも私の方がいい試合を高いレベルで見せる」とした。
対戦するバズーカについては「とても彼は強いと思うし、練習もきっとしていると思う。最高の相手だと思っている」としたが、「彼の試合映像を1試合で見たけれど、特にこれが凄いとか具体的な印象は全くなかった。普通の選手だね。だから私が勝つ」と、バズーカを“普通の選手”だと評する。
記者会見ではバズーカが睨みをきかせて挑発してくることは間違いなく、リオスもそのことを知っているようで「そういうことは無視して気にしない。僕は試合で勝つことに集中する。それに彼は喧嘩屋的な選手だと思うが、僕もアルゼンチンでは有名な喧嘩屋なので気にしない」と、自分も喧嘩屋なのだという。
リオスの試合を見ると、南米の選手には珍しくミドルキックを主体としたスタイルだが、ミドルが得意なのかと聞かれると「もちろんキックは僕の最高のテクニックだ。でも今回はキックとパンチの両方でガンガン前へ出て攻めて行くよ」と、今回の試合ではパンチも見てくれとした。
ヒジ・首相撲制限ありのキックボクシングルールでの試合よりもムエタイルールでの試合の方が多いのは「僕にとってはムエタイルールの方がキックボクシングルールよりも実力が発揮できるルールだと思っているし、自信もある。もちろん根底にはムエタイが大好きだからというのが理由」と、その理由を話した。
「KOであろうが判定であろうがとにかく勝つ。それが一番大事なことだ」と、日本で勝つことが最優先だとするリオスだが、最後には「日本のファンの皆さん、期待してください。前回は僕がKO負けだったが、今回は僕が必ずKOしてみせたいと思います」と、今回は自分がKOで勝つと宣言した。