格闘技というものを教えてやります
――試合が出来ない時期は悶々とした気持ちを抱えていましたか?
「格闘技って代謝が早いじゃないですか。だから忘れられてしまうとか、衰えてしまうとかって心配はありましたね。ウチの松山勇汰がいま駆け上がって来ているじゃないですか。自分は停滞していて追いつかれてしまうんじゃないかなとか、いろいろ心配はありました」
――欠場している間のスーパー・フェザー級戦線はどう見ていましたか?
「そうなんですよ。それが一番心配で、どう変わるのかなと思って見ていたんですけれど、みんな問題なしです(笑)」
――変わらなかったと。
「何も変動せず、僕のぶっちぎりでしたね。実際『対戦した方がいいんじゃない?』って言われるような相手も出てこなかったですよね。僕が休んでいる間に頭角を現わす選手はいなかった」
――今のところ日本に敵はいないというところですか。
「いや、『日本に』ではなく『K-1に』ですね」
――それは記者会見でも名前を出していたRISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リーを意識しての言葉ですか?
「そうですね。単純に『THE MATCH 2022』で中村寛に負けたのにってアンチどもに言われるのがウザいんです。中村をKOしたチャンヒョン・リーを倒せばお釣りが返って来るでしょう」
「凄くいい選手だと思いますよ。実力もあるし、気持ちも凄く強い」
――コイツと殴り合ったらどうなるのかな、というのが楽しみ?
「殴り合いにはならないと思いますね。気付いたら向こうが沈んでいると思います。それくらいの自信がありますね」
――実現の時期は早ければ早いほどいいですか?
「でも、次が復帰戦でサウスポーなんですよ。だからその前にオーソドックスの相手との試合を挟みたいと思っていて。もし決まるのであれば1月くらいに海外遠征試合をしてこようかなって考えています。3月のK-1の『K’FESTA』かRISEの『ELDORADO』、実現するなら僕はどっちでもいいです」
――そのチャンヒョン・リー戦が実現するのかどうかももちろん楽しみなんですけれど、レオナ選手は最近SNSでいろいろな選手に喧嘩を売りに行っていますよね。あれはなぜ?
「単純に、格闘技の本質を履き違えているヤツが多いんですよね。知名度、稼ぎ…と思っているヤツが多すぎる。違うでしょう、格闘技の本質は“強さ”なので。それを履き違えているヤツらはかかって来いよと、教えてやるよって思っています」
――そういう選手は許せないと?
「そんなので調子に乗るなと、リングの上でやってやるよってことですね。格闘技というものを教えてやります。本当にいつでもやってやりますよ。でも、彼らはやりたくないんでしょうね。僕には絶対に勝てないから。彼らはビビッているので。強さの点においてはレオナ・ペタスが相手では話にならないと分かっているから来れないでしょうね。だから違う部分で喧嘩を売るしかない。でも知名度とかお金を稼いでいるとかが彼らのステータスなら、格闘技じゃなくてもいいじゃないですか。他にもっと稼げる職業がありますよ。格闘技は強さだと思うので、それを履き違えるなよってことを教えてやりたい」
――「知名度が~」とか「やっても話題性が~」というのは逃げであると?
「あ、ビビッてるんだなと(笑)。そういうヤツらって強さについては何も言ってこないじゃないですか。僕が強いから。まず強さについて言って来いよって思いますよ、だって格闘家でしょう? 道具がなくて一番危険なのって格闘家じゃないですか。なんで危険かって、強いからでしょう。じゃあ格闘技イコール何なのって僕は思うんですよね。強さを捨てて、稼いでいるからってそれが何なの? と。他のビジネスをやればもっと稼げるよって話じゃないですか。知名度だって言うのなら芸能人にでもなればいい」
――格闘技をそういう道具に使われるのが許せない?
「そのために使っても別にいいですよ。ただ、それで偉そうにしているのが許せないですね。強くないなら」
――なるほど。では、今一番許せないのは誰ですか?
「いろいろなヤツがいるんですけれどね、皇治。アイツはマジで雑魚なので。華がないとか知名度がないとか稼いでないとか言ってるけれど、強さについては何も言わないじゃないですか。お前、弱いじゃんって。天心と武尊にサンドバッグにされていたけれど、自分とやったら本当のサンドバッグになるよって感じですね」
――でもMMAでやれとか、なかなか乗ってこないですよね。
「ビビってるんですよ。知名度がないって言ってる選手に負けてしまったら本当に終わりじゃないですか。皇治という名前だけで喰っていけなくなってしまうから。皇治という名前で有名な選手とやって知名度を上げているだけです。知名度がない選手に負けることを恐れている。だから男じゃないんですよ。〇〇〇〇付いてないです。付いているなら強いヤツとやるのが男でしょう。雄(オス)なら強いヤツとやるべきじゃないですか」