キックボクシング
ニュース

【RISE】絶対王者・鈴木真彦に挑む大﨑孔稀「上手いだけじゃなく、上手いプラス倒せる力を僕は持っている」

2023/12/06 18:12
 2023年12月10日(日)東京・後楽園ホール『RISE 174』にて、RISEバンタム級タイトルマッチ3分5R延長無制限Rで王者・鈴木真彦(フリー)に挑戦する同級1位・大﨑孔稀(OISHI GYM)が公開練習を行った。  兄の大﨑一貴が持つミットに一発一発を確かめるようにワンツー、左フック、右ミドルキックを放った大﨑は「早く試合したいなって気持ちです」と試合が待ち遠しい様子。 「前回の加藤選手との試合が終わってから本当に充実した期間が過ごせていて自信にはつながっているので。初めての感覚ではあるんですが、緊張よりは楽しみが一番です」と、今までにない感覚になっているという。  改めて鈴木の印象を聞かれると「僕がRISEに参戦した時は53kgでやっていたので意識はしていなかったですけれど、常にアグレッシブでKOを狙うスタイルで盛り上げる試合が出来る選手だったので、一選手として面白い試合をする選手だなって思っていました。徐々に自分が近付くにつれて、ライバル心じゃないけれどそれを乗り越えないといけないとずっと思っていました。僕だったら勝てる自信は凄くあったので、やっとこの日が来たなって印象で。試合に関しては変わらずアグレッシブに攻めて倒す選手なので、印象はそんなにめちゃくちゃ変わらないけれど面白い試合はいつもするなって目線では見ていますね」とする。  鈴木は早く終わらせるつもり「どっちでもいいかな。どっちでも対応できます、作戦は立てているし、倒せる技も4~5個くらい用意していて。それが当たれば倒せる自信もあるし、それで倒せなくても5R通して勝てる準備をしてきたので問題はない」とKOでも判定でも勝てるとした。  その中でも自分が鈴木よりも上回っているものは何かと問われると「技のレパートリーだと思いますね。鈴木選手は1、2Rでガッと来る、そこで倒すイメージです。僕はそれも出来るし、組み立てて後半に倒すことも出来るのでそういう引き出しの多さは僕の方が多いと思います」と答える。  兄の一貴からのアドバイスは「あまりこれといってはないですけれど、作戦というよりは気持ちの部分でという感じですかね」とメンタルの部分で支えになっているという。ベルトを巻いたら「真っ先に写真が撮りたいです」と言い、「いつも決めてないけれど、言うことを決めているのでそれをマイクで言いたいですね」と今回は勝って言いたいことがあるとした。  12月16日には両国国技館で開催される『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、一貴の試合も行われる。「もちろん普段から勝利のバトンを意識していますが、今回は特別な想いがある。僕が1週間前で大一番なので、そこでつなげれば問題なく勝ってくれると思うので最高のバトンを渡したいです。1週間しか変わらないので、同じタイミングで試合が終わるので2人で勝てばいい年越しが出来ると思うのでお互い負けられないし、負ける選択肢がないので2人で勝ちます」と大﨑兄弟で2023年をしっかり締めると意気込んだ。  RISEに参戦してから約4年、ここまでの道のりを振り返り「いろいろな自分自身の失敗だったり、悔しい思うを何回もしてきて。そこから一個ずつ積み重ねてやっとここまで来れたので。何度もチャンスはないし、RISEは簡単に戻って来れるほど甘くはないので、本当に落とせない。そういう想いが今回あるので、簡単に僕自身も倒れることは無いし、その想いを全面に試合に出せる展開になるかなと思います」との想いも。  鈴木がこの10年間で敗れたのは那須川天心、志朗、玖村将史の3人のみ。その中でもっとも参考になった試合はとの質問には「天心選手はサウスポーなのでちょっと違う。志朗選手と玖村選手との試合は凄い参考になると思っています。僕自身も志朗選手とは1回やっていて、負けはしましたが劣っているとは思っていないので、そういう面々に負けている鈴木選手ですけれど僕もそのレベルにいると思っているので勝てるかなと思います」と答えた。  とはいえ、トップ中のトップにしか敗れていない鈴木。その安定した強さの理由は何だと思うかと問われると「前半の爆発力とパワーだと思います。そこで力でねじ伏せる、倒しきれるところが鈴木選手の強さですし、そういうところが常にトップに立ち続けていられる強さだと思います」と分析。  そのうえで「僕も自分自身、倒せる力がありますし、倒せる技のレパートリーが多いので、一個で倒せなくても二個目、三個目とどんどんいろいろな技を出して最後に仕留められればいいかなと思っているので、そういう部分で対抗していきたいと思っています」とする。  つまりこの試合は“パワーvs.テクニック”の図式になるのか。大﨑は「テクニックだけではなく“倒せるテクニック”です。上手いだけじゃなく、上手いプラス倒せる力を僕は持っていると思うので。鈴木選手はパンチのパワー、僕はテクニックにプラス倒せる力があるという図式になると思います」とした。  鈴木はただRISEの王者であるだけでなく、RISEを背負う存在でもある。そういう存在になっていけるのか。大﨑は「それが重荷にはならないですね。ありがたいことですし、そんなにプレッシャーを感じることではないです。今回ベルトを獲って王者になったとしても、その先に組まれる試合をひとつずつ勝っていくだけなので。ベルトを獲ったら王者として背負っていく覚悟はあります」と答え、「でもまずは勝たないといけないので、鈴木選手を倒してから。そこから僕自身の王者としての道を突き進んでいけばいいかなと思っています」と語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント