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レポート

【DEEP】メガトン級・水野竜也がSAINTにTKO勝ち、赤沢幸典がTKO勝ち、稲田がトーマス極める、ウェルター級で嶋田伊吹が鈴木琢仁に判定勝ち

2023/11/23 17:11
 2023年11月23日(木・祝)東京・ニューピアホールにて、昼の部の『DEEP JEWELS 43』に続き、『DEEP TOKYO IMPACT 2023 6th ROUND』が開催された(DEEP/DEEP JEWELS メンバーシップ配信)。  前日計量では、メガトン級6選手の“メガトン”ボディの競演が見られた。  メインで、「DEEPメガトン級(体重無差別)5分3R」に出場する水野竜也(フリー)が103.15kg、SAINT(Y&K ACADEMY)が111.20kgでともに計量をパス。総体重214kgのメガトンボディを披露。  またセミで同じくメガトン級の赤沢幸典(Tristar Gym 日本館/Team Cloud)が、107.2kgでビルドアップされた身体を見せれば、第8試合の稲田将(ISHITSUNA MMA)が104.3kg、トーマス(Y&K ACADEMY)が107.2kgで計量した。  第7試合では、DEEPウェルター級(5分3R)で嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)が77.55kgで「圧勝して勝ちます」とコメント。ライト級からウェルター級に階級を上げた鈴木琢仁(Bonsai Jiu-Jitsu)も77.4kgのマッスルポーズで「1年9カ月ぶりの試合で楽しみです」と火花を散らした。 DEEP TOKYO IMPACT 2023 6th ROUND 2023年11月23日(木)ニューピアホール開場/17:00 開始/17:30 ▼第10試合 DEEP メガトン級 5分3R〇水野竜也(フリー)103.15kg[2R 0分17秒 TKO] ※パウンド×SAINT(Y&K MMA ACADEMY)11.20kg  メガトン級で7月に酒井リョウに1R TKO負けした水野竜也が再起戦。2021年6月に酒井リョウを43秒KOし、同年10月のRIZINでスダリオ剛に左フックで敗れたSAINTと対戦する。 水野「明日は初心に帰って、とりあえず一生懸命勝ちに向かって頑張ります」 SAINT「またDEEPに戻って来れて感謝しています。この試合と自分の未来をとても楽しみにしています。私の目標は、DEEPの次のヘビー級チャンピオンになることです」  1R、サウスポー構えの水野に、オーソドックス構えから右を振るSAINT。左ハイから詰めるが、水野は左インロー。SAINTの飛び込みに右を合わせてシングルレッグへ。  金網掴みバランスを保つSAINTに足を持ち上げテイクダウンの水野だが、すぐに立つSAINTは、ヒザ蹴り。しかしローブローに。再開。すぐに詰めて左を当ててダブルレッグテイクダウンは水野!  SAINTの立ち際にバックを奪いに行くが、SAINTは背中をつけて正対。ガードを撮る。上の水野は右のパウンドを強打! 左で枕にタイトに巻くとSAINTの息遣いが荒くなる。  2R、水野の足を濡らす行為に「注意」。先に詰める水野は左ストレートを当ててSAINTを崩すと左ヒザも、亀になるSAINTにサイドバックからパウンド! 打たれ続けるSAINTを見てレフェリーが間に入った。2R 17秒、水野がTKO勝ち。  試合後、水野は「メインまで見てくれた皆さんありがとうございました。皆さんの応援のおかげで戦えています」と語ると「SAINT選手が挑戦者有力候補と出ていました。それに勝ったから、もう1回、タイトルマッチをやらせてください。次(酒井リョウの次戦)、決まっている? ダハッ、その後でやらせてください!」と語った。  試合後、水野はバックステージで「メインじゃなければローブローは心が折れていたかもしれないです。初のローブローでこんなに痛いのかと。勇気を持ってその後に前に出られたことが勝利につながった」「7月のタイトルマッチの経験を経て、まだ強くなって、2024年にチャンピオンシップにからみたいです。(BLACK COMBATとの対抗戦で)DEEPのチャンピオンが負けたことはすごく悔しい気持ちがありました。何が何でもヘビーでしっかりベルトを獲って、BLACK COMBATに殴り込みたいです。今日の相手に勝ったからこそ、発言したいと思いました」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 DEEP メガトン級 5分3R〇赤沢幸典(Tristar Gym 日本館/Team Cloud)107.2kg[2R 2分39秒 TKO] ※パウンド×ハリー・KIMURA(KICK PUNCH SUBMIT)  メガトン級で、赤沢幸典vs.ハリー・KIMURAも組まれた。赤沢は、2022年11月に酒井リョウに1R TKO負け後、2023年2月のBlack Combatとの対抗戦でもチェ・ウォンジュンに逆転TKO負けを喫したが、NARIAGARIとの対抗戦で朝太に1R TKO勝ちで再起を遂げている。  対する豪州のハリー・“キムラ”・グレッシュはMMA4勝1敗、うち2つのキムラでの一本勝ちを持つ。2023年1月の『ONE Friday Fights 2』でイランのアラシュ・マルダニと対戦も、3R ネガティブファイトによるレッドカードで敗れたが、2023年7月の『SEAFC』バンコク大会では1R キムラロックで一本勝ちしている。 赤沢「復帰戦で勝って、もう一回身体を作ってきました。DEEP王者を目指しているので勝てるよう頑張ります」 ハリー(※代読)「とても興奮しています。試合を受けてくれて感謝しています。また明日会いましょう」  1R、右を突いて金網に詰めてダブルレッグテイクダウンは赤沢。亀から2度立つハリーを3度目のボディロックテイクダウン。ハリーのアームロック狙いを防ぐが、ハリーは金網使いみたび立ち上がり。赤沢は下組みに変えてテイクダウンもここもすぐに立つハリー。ブレーク。  ワンツーで金網詰めてダブルレッグテイクダウンの赤沢に蹴り上げ狙うハリー。その足をさばいた赤沢はサイドで押さえ込んでゴング。  2R、頭を上下に振ってダブルレッグテイクダウンは赤沢。テイクダウンディフェンスが厳しいハリーに背中を着かせると亀になるハリーのサイドバックからパウンド。立つハリーをボディロックして回してテイクダウンを奪う。立つハリーだが、削られスタミナ厳しいか。みたび倒され亀になったところにパウンドを浴び、レフェリーが間に入った。  2連敗から2連勝を飾った赤沢は試合後、「自分のジムの選手、ほってきぼりで練習させていただきありがとうございます。人間って歳にかなわないと言われますが、僕の先輩の水野さんが42、43歳で強くなっていて、僕も頑張らないとなといつも感じています。最後まで見てください」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 DEEPメガトン級 5分2R〇稲田 将(ISHITSUNA MMA)104.3kg[1R 0分37秒 アメリカーナ]×トーマス(Y&K ACADEMY)107.2kg 稲田「前回復帰戦で勝利できたので、連勝してDEEPのチャンピオンを目指します」 ト-マス「コーチから必ず勝つという任務をもらっている。それを果たす」  1R、左右で詰めるトーマスに稲田がテイクダウン。サイドからアメリカーナを極めた。試合後、稲田は「去年この会場で肩を脱臼したのを払拭できてよかったです。酒井リョウ選手、日本人でやっていないのは僕だけだと思いますので、よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 DEEP ウェルター級 5分3R〇嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)77.55kg[判定3-0] ※19-19マスト嶋田×2, 20-18×鈴木琢仁(Bonsai Jiu-Jitsu)77.4kg  ウェルター級では、ライト級から階級を上げて再起を図るボンサイ柔術の鈴木琢仁が参戦。嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)と3R戦で戦う。鈴木は、2021年6月に石塚雄馬に判定勝ち後、2021年10月に北岡悟にも3R TKO勝ちで2連勝をマークも、2022年2月のRIZIN初参戦でアキラに判定負けしていた。キャリア初期のPANCRASEではフェザー級で牛久絢太郎にも勝利している鈴木だが、ウェルター級でどんなパフォーマンスを見せるか。  対する嶋田伊吹は、2021年12月にレバナ・エゼキエルにリアネイキドチョーク(RNC)で一本勝ちすると、マッスル岩倉にも三角絞めで勝利。2022年9月に佐藤洋一郎に判定負けも、同年11月に小牧ゆうたにRNCで一本勝ち。2023年2月の前戦では、住村竜市朗と対戦し、RNCを凌がれると、住村にテイクダウン&グラウンドコントロールされてスプリット判定負け。MMA9勝5敗中、4つの一本勝ちの極めの強さを階級転向の鈴木相手にも見せるか。 嶋田「明日は圧勝して勝ちます」 鈴木「1年9カ月ぶりの試合をさせてもらいます。楽しみです」  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかける嶋田の左がローブローもすぐに再開。右ボディストレートを当てる鈴木。嶋田は右で差して押し込み、鈴木の引き込みに合わせてテイクダウン。  下の鈴木のバックを奪いに行くが、腰をずらして嶋田の右足を抱えて正対して上になる鈴木はトップで4の字ハーフからパウンド。嶋田のバック狙いをさせず。嶋田は足を解除してフルガード。蹴り上げから立ち上がり。嶋田の蹴りからの圧力に、右で差した鈴木が反り投げテイクダウンで上になりゴング。  2R、嶋田の左右に下がりながら右を突く鈴木は、嶋田にあえてバックを取らせる形で正対。1R同様にハーフで4の字ロック。  嶋田は足を解除しレッスルアップでテイクダウン。そこにギロチンチョークを狙う鈴木だが下に。  頭抜く嶋田が鈴木の立ち際にパウンド、リアネイキドチョーク。ここも組ませたかに見えて腰をずらし正対し上になる鈴木! 腰を抱く鈴木に下から嶋田はヒジ!  鈴木もパウンドも嶋田は蹴り上げから立ち上がり、右! 被弾した鈴木のバックを奪うが、ここも鈴木は左足を持ち上げて正対して上になったところでゴング。  判定は3-0(19-19マスト嶋田×2, 20-18)で嶋田が勝利。リバーサルも上から攻めれらなかった鈴木に、嶋田はスタンド打撃をヒット。2月の住村戦の敗北から再起した。 [nextpage] ▼第6試合 DEEPフライ級 5分2R〇島袋チカラ(CORE)56.75kg[判定3-0] ※19-19マスト島袋×2, 20-18×京之介(K-Clann)57.15kg 島袋「前回の試合が相手の計量失敗で流れて、フライ級GPで敗れた悔しさと試合が流れた悔しさを、京之介選手にぶつけたいと思います」 京之介「明日は頑張ります」  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかける京之介に、島袋はジャブからバックフィストを見せる。スイッチする島袋は右バックフィスト。二段蹴りも浅い。詰める京之介に右カーフを当てる。京之介はシングルレッグも足を抜く島袋。サウスポー構えで右から左の二段蹴りを当てる島袋。  左足にシングルレッグの京之介はテイクダウンも中腰に。草刈り狙いの島袋は下から蹴り上げ。京之介はガードの中に入っていき鉄槌を下ろす。  2R、二段蹴りからダブルレッグの島袋。がぶる京之介は立つ島袋を追ってダブルレッグテイクダウン。細かいパウンド、ヒジ。腰に足を当てる島袋は蹴り上げから後転して立ちに。その際で右足をかけてオタツロックの京之介。  足を解除して向き合う島袋はカーフキック。詰める京之介はシングルレッグから尻を着かせるが、上体立てる島袋はその頭にヒジを突く。頭の位置を変えた京之介が島袋の立ち際にパウンドしてゴング。  判定は3-0(19-19マスト島袋×2, 20-18)で島袋が勝利。風我、宇田悠斗戦の連敗から再起を遂げた。 [nextpage] ▼第5試合 DEEPフライ級 5分2R〇安永吏成(フリー)57.05kg[2R 3分05秒 TKO] ※右アッパー→パウンド×坂本 岳(フリー)57.05kg 安永「存在価値をしっかり表す試合をします。応援よろしくお願いします」 坂本「全局面で圧倒してフィニュシュして勝ちます」  1R、ともにサウスポー構え。ダブルレッグテイクダウンから立ち際にバック奪う坂本。安永はハーフから立とうとするが、剥がして再び寝かせた坂本に、安永は跳ね上げてスペース作り右で差して立ち上がり。  しかし坂本は詰めて小外がけテイクダウン。今度はすぐに立つ安永は突き放して、ハイから右フック! ダウンした坂本にパウンドもゴング。安永に「ケージ掴み」で注意。  2R、右ジャブ、左ロー、ハイの安永。坂本の左右の入りに左ヒザもローブローに。中断。再開。ワンツーからダブルレッグテイクダウンの坂本。金網背に立つ安永は、坂本の左に右の打ち返し!  ダブルレッグにヒザ蹴りも合わせに行くが、押し込む坂本。離れる安永はスタンドに持ち込み、詰めて右アッパー! ダウンした坂本にパウンドでレフェリーが間に入った。  安永は「デビュー戦で負けていろいろ考えましたが、信じる人を信じて頑張ってよかったです。周りの人に恵まれているのが僕の自信です。これから応援してくれている人たちともっと上に行くのでよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP ウェルター級 5分2R×前田啓伍(Tristar Gym)77.15kg[判定0-3] ※18-20×3〇山田聖真(ISHITSUNA MMA)77.15kg 前田「階級上げてウェルター級・初のDEEPでの試合、KOで勝ちに行きます」 山田「しっかり準備してきたので勝ちます」  1R、右で差して押し込む山田が小外がけテイクダウンも、すぐに金網使い立つ前田。山田のヒザ蹴りがローブローとなり中断。  再開、再び組んでダブルレッグテイクダウンの山田に、サウスポー構えで圧力をかける前田がダブルレッグに。差し上げる山田が体を入れ替えダブルレッグも、尻着きすぐに立つ前田。  2R、山田の右ミドルの打ち終わりに組んで倒した前田。しかし金網使い立つ山田が払い腰テイクダウン。パス。マウント。前田の立ち際にシングルバックからリアネイキドチョーク狙いも、腰をずらして正対し立つ前田が前に。ともにダブルレッグも倒れず。  判定は20-18×3で山田が勝利。2連勝を決めた。 [nextpage] ▼第3試合 DEEPバンタム級 5分2R×岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ)61.45kg[判定0-3] ※18-20×3〇生田大雅(BLUE DOGGYM)61.35 岩見「何が何でも勝ちにいきます」 生田「すごい試合を楽しみにしています」  1R、ともにオーソドックス構え。左右ローの生田に、岩見はレベルチェンジからワンツーで組みに。離れる生田は右オーバーハンドも岩見が圧力をかける。生田の蹴りがローブローに。再開。岩見のテイクダウンからスクランブルで立つ生田。  2R、右で差して押し込むボディロックテイクダウンは生田。岩見の立ち際に左足をかけて送り手を掴むと岩見の正対際で再びボディロックテイクダウン。金網に座る岩見に片足をかけてリアネイキドチョークを狙う。  判定は20-18×3で生田が勝利。2勝目を挙げた。 [nextpage] ▼第2試合 DEEPライト級 5分2R─BAGGIO(フリー)※体重超過[1R ノーコンテスト]─宮本誠一(KATANA GYM)70.2kg※BAGGIOが一本極めるも体重超過でノーコンテスト 宮本「試合の機会に感謝します。40過ぎてデビューに緊張しますが、同じ40代、若い選手のなかに入っても負けないような試合をします」  1R、体重超過のBAGGIOが首投げテイクダウンからクルスフィックス、袈裟固め、Vクロス極めるも、ノーコンテストに。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP JEWELSメガトン級 5分2R〇JUCY(フリー)74.05kg[判定3-0] ※19-19マストJUCY×3×MOMO(スマイル柔術) JUCY「男子選手のなかで負けないように迫力のある試合をして勝ちたいと思います」 1R、サウスポー構えのMOMOのワンツーから首投げテイクダウンバック奪取も、2Rに左右からテイクダウンはJUCY。サイド奪いパウンドでゴング。接戦の判定は3者19-19マスト判定でJUCYがものにした。 [nextpage] 【オープニングファイト】 ▼DEEP JEWELS ストロー級 1分30秒 2Rアマチュア KICKルール〇横江明日香(リバーサルジム立川 ALPHA)51.6kg[判定3-0]×島村 優(KRAZY BEE 越谷)51.5kg 横江「キックの試合を組んでいただきありがとうございます。全力で戦います」 島村「アマチュアの試合ですが、悔いのない試合にしたいと思います」 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 3分2R アマチュアSPルール×森下智紀(MYD)65.4kg[1R 1分32秒 リアネイキドチョーク]〇島次亜瑠(ROOM)65.55kg 森下「試合出場に感謝して、リスペクトを持ってボコボコにしたいと思います」 島次「高校生最後の試合、1Rで倒したいと思います」
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