チャン・リー インタビュー「自分を出して勝ちにいくことしか考えてない」
――チャン・リー選手がまさかのSB参戦でビックリしました。
「私もビックリしました(笑)。オファーが急に来て迷うことなく受けました」
――SB初参戦ということで、チャン・リー選手は中国人? と思っいてるファンもいるかと思うんですけど、日本人ですよね?
「はい(笑)。チャン・リーはリングネームです。私の本名は『恵梨子(えりこ)』といいまして、『えりこ』から『えりこちゃん』→『えりちゃん』→『りこちゃん』→『ちゃんりこ』→『チャン・リー』といった感じであだ名が進化していきました(笑)。最初のジムの会長に『お前はチャン・リーだ!』と言われてから、チャン・リーになったというくだらない理由なんです(笑)。でも、そのおかげで結構、中国人や台湾人と間違われたりとか、注目はされるようになったので気に入ってます。現Krushプロデューサーの宮田充さんも『フルネームだったら全然目立ってないから声を掛けなかったけど、プロレスラーと同じ名前だったから目に付いて試合オファーの話をしたんだよね』と言われて、リングネームはチャン・リーで良かったなと思いました」
――SBの試合は今までに見たことはありました?
「SBという団体があるのは知っていたんですけど、試合映像をチラッと見たぐらいでした。私は元々格闘技というものをあんまり知らなかったので、K-1もK-1を始めてから見るようになりました」
――参戦が決まってSBの研究をしたりとかしていますか?
「特には研究はしていないです。MISAKI選手の試合映像に関してはRISEの試合を見て、ガツガツ前に出てくるファイトスタイルだという印象を受けました」
――警戒しているポイントはありますか?
「ガツガツ前にくるタイプなので、勢いに乗らせたら向こうの土俵になってしまうので、その勢いに乗らせないように戦おうかなと思っています」
――噛み合う試合になりそうですか?
「どう思いますか(笑)? 噛み合っても噛み合わなくても会場が盛り上がってくれればそれがベストかなと思います」
――MISAKI選手にもインタビューしたところ、今回の試合は「一方的な試合になるんじゃないかな」と言われていました。
「どうなんですかね? そう思われているなら楽しみですね。そのコメントを含めて私も試合を楽しみたいですね」
――あと、MISAKI選手はチャン・リー選手を倒して菅原美優選手との王者対決を意識しているようです。
「思うことは人それぞれ自由だと思うので、そこに関しては特に何も思わないですけど、私は団体がどうであれ、そういうことは関係なしに格闘技に人生を懸けてるんで、自分を出して勝ちにいくことしか考えてないです」
――ファンはK-1vsSBという第一弾団体対抗戦という構図をイメージを持つファンもいるかと思いますが、意識してます?
「他の選手はK-1という団体を背負ってリングに立つという意識かもしれませんが、どんなリングであれ、私は個人の戦いという認識でいます」
――SBルールということで投げ技、立ち関節が認められたルールとなりますが、対策はどう立てていますか?
「普段は掴まれないので、掴んできてもそこは気にせず、今までやってきたことをやるだけという感じです」
――MISAKI選手は「相手はK-1の選手なので、今回は投げも絞めも使わず、蹴り、パンチのみのルールでキッチリ勝とうかなと思ってます」とのことでした。
「いいですね。さらに燃えてきました!」
――他団体に乗り込むというのは今までとは違う感覚ですか?
「今回はSBのリングでMISAKI選手のホームかもしれないんですけど、私のことを信じて会場まで応援に来てくれる人がいるので、一人でもそういう人たちがいてくれればもうそこはホームなのでそこは全く意識していません」
――SBファンにはどういった姿を見てもらいたいですか。
「周りの人たちが対抗戦という形で注目して見てくれる方ももちろんいると思うんで、見て損はないような試合をしたいと思います。私の格闘技に対しての気持ちが見てくれる人たちの心に少しでも響いて、それが力になったり、頑張ろうというエネルギーに変わってくれたらいいなと思います」