GLORY世界1位を迎え撃つことになった原口
2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の記者会見が11月10日(金)都内にて行われた。
GLORYとの6vs.6対抗戦の全対戦カードが決定。原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)の相手はGLORY世界フェザー級1位エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/Living Legacy)となった。スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rで対戦。
原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。
2022年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。しかし、9月のペットパノムルンとの再戦では延長戦で敗れRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座を逃した。12月に元GLORYフェザー級王者のセルゲイ・アダムチャックに圧勝すると、今年3月にはジェレミー・モンテーリョをKOしてISKA世界王座に就いた。7月にはGLORY推薦選手のアンバー・ボイナザロフを1RでKOしている。戦績は25勝(16KO)3敗1分。
(C)GLORY
ヴィダレスは、GLORYでは6戦して6勝(4KO)2敗で戦績は18勝(13KO)2敗。黒星はいずれもGLORYでペットパノムルンとセルゲイ・アダムチャックに付けられたもの。“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者で、2022年10月にペットパノムルンが保持するGLORYフェザー級王座への挑戦者に選ばれたが完封負けを喫した。11月5日のGLORYで同級2位アフマド・チク・ムーサを初回TKOに降したばかりだ。
伊藤隆RISE代表からは「勝った方が来年、GLORY世界フェザー級タイトルマッチが決まる(王者はペットパノムルン)」と、挑戦者決定戦の意味合いがあるとした。
会見で原口は「ペッチに負けてからロード・トゥ・ペッチということでアダムチャックであったり、アンバーであったり、なんやかんや元王者とか元1位ばかりで。勝っても元だろうって声もあった。ようやく誰もが認める世界1位が来たので、ここでまたスカッとKOで倒して誰も文句が言えない状況で敵地に乗り込んでGLORYの王者になってやろうと思っているので皆さん、原口健飛に期待してください」と、現1位を倒してペットパノムルンとの3度目の対決を実現させると宣言。
対戦するヴィダレスについては「180㎝もあるし、戦い方も長い距離で蹴って殴って来るので、それを逆に相手の長さを利用してやろうと思っているので何をやっても勝てますね。作戦もあるし、多分みんながドン引きするような試合になる。僕はペッチの首を狩るだけなので。1位ですが僕の相手にはならないですね」と圧倒するとした。
過去に戦ったGLORYのファイターと比べては「またタイプが違うので比較は出来ませんが、やりにくくはない。実力はあってめちゃ強いですが嫌いなタイプではないですね。アダムチャックには負けているし、僕が負けるようなファイトスタイルではないので。僕はやりやすいです」と、やりやすいタイプだと答える。
初のメキシカンとの対決には「以前にヴィダレスの試合を『RIVALS』で解説させてもらったことがあるんですよ。メキシコで開催されていた大会で応援が多かったです。ヴィダレスはアツいので気持ちよく戦えるかなと。メキシコのファンも増えるかもしれない。やることにメリットがあるのでスカッと勝ちます」と、メキシコのヴィダレスのファンも自分のファンにするような試合をしたいとした。
そして、勝ってGLORYに何をアピールしたいかと聞かれると「アダムチャックに勝った時に来てくれと言われたので、いい加減に呼んでくれよと思いました(笑)。今回の試合で呼ばないといけないようにしたいと思います」と、GLORY本体が招聘せざるをえないようにしたいと力強く答えた。