(C)ONE Championship
2023年11月4日(土)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムのリングで行われる『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』で、2連勝中のメン・ボー(中国)が日本の三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)と対戦する。
メン・ボーはMMA21勝6敗。13歳でテコンドーを始め、散打も学び、2013年にMMAデビュー。2018年から7連勝も、リトゥ・フォガットに判定負けし、ティファニー・テオに2R 一本負け。しかし、その後、ジェネリン・オルシムを1R KOに下すと、2023年4月には三浦が敗れているダヤン・カルドーゾを相手に長い打撃を当てて、スクランブルでも渡り合い判定勝ち。2連勝で王者ション・ジンナンとのタイトル戦をアピールしていた。
1年7カ月ぶりMMA復帰戦に臨む三浦との対戦に向け、メン・ボーが試合前の公式インタビューに答えた。
私の弱点はグラウンドゲームにあると思われているけど、格段に成長したことを証明して見せる
──対戦相手の三浦選手に対する印象は?
「ション・ジンナン戦が印象に残っている。グララップリングベースのファイターで気持ちも強いタイプだ」
──三浦選手の弱点は?
「私がやるべき事は彼女のテイクダウンへの対処。三浦のグラップリングを対策した特別な練習を行なった。彼女の打撃は私にとっては脅威ではない。だから、今回の試合はテイクダウンディフェンスがうまくいけば、最高のパフォーマンスが出来ると思う。問題ない戦いだと考えている」
──自分のアドバンテージは?
「今の私はグラップリングゲームに特化したチームと共に練習をしている。これまでも中国のトップMMAジム『Sunkin Fight Club』でトレーニングをしてきて、現世界チャンピオンのタン・カイからアドバイスをもらったり、ほかの優秀な選手も対戦相手の真似をしてくれたり、試合準備に協力してくれた。昨年から比べたら、私のグラップリングやテイクダウンディフェンスの能力は格段に成長した。今回の試合でそれを証明して見せる」
──昨年は米国修行も行っていましたね。
「2022年1月から『ジャクソンウィンクMMA』で8、9カ月トレーニングをしてきた。他の選手を見たり、トップレベルのMMAのコーチから指導を受けて学びたかった。そういう好奇心を抱いて行った。実際、レスリングとグラップリングが向上したし、戦いにおける心理学についても学んだ。MMAではとても重要だから。この教えを過去に学んだことと現在のトレーニングと組み合わせて、試合で生かしたいと思っている」
──タイトル再挑戦を目指す三浦選手にとって今回は負けられない一戦。どう止めますか。
「タイトル再挑戦? それはちょっと早すぎる話だと思う。私こそベルト挑戦を狙っている。でも、そうであれば、今回の試合は間違いなく、お互いが100%の力を出し切る最高の試合になると思う。必見の戦いね」
──三浦選手は前回のグラップリングマッチで成長したグラウンド技術を披露しました。それについてどう思いますか。
「今回の試合では、三浦はテイクダウンを狙いに序盤から距離を詰めて組んでくると思う。過去の試合の印象から私の弱点はグラウンドゲームにあると思われているから。だから、三浦はすぐにでもテイクダウンを狙ってくると思う。でも、私はそれに対しての準備はできている。試合でそれを証明する」
──フィニッシュのイメージは?
「もちろんできているし、フィニッシュを狙う。でも、油断はない。危険な相手だと認識しているし、15分間フルで戦う準備をしてきた」
──今回勝利した場合、その意味は?
「今回勝利したら、タイトル挑戦へ一歩近づくので、私のキャリアにとって大きなものになると思う」
──もし勝利し、タイトル挑戦権を手にした場合、タイトル戦は中国人対決になります。それについてどう思いますか?
「私とションが戦った場合、どちらが勝者になってもベルトは中国のもの。だから、私はお互いの国籍を考えず、純粋なトップ対決と捉えている。全てのファイターが王座を狙うけど、手にするのは一人だけ。私は相手がどの国の人とか、誰だとか、意識していない。私が意識しているのは、世界王者になるのは私だという事。その気持ちはずっと変わらない」
──ファンへメッセージを。
「これまでずっと応援してくれて感謝しています。これからも皆様の期待に応えるべく頑張ります。今回は、“新生メン・ボー”を皆様に披露したいと思います」
──対戦相手の三浦選手に一言。
「当日、リングで会いましょう!」