2023年11月4日(土)アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』の個別インタビューが2日(木)現地にて行われた。
RIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)にタイトルマッチで挑戦する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)は「心境はいつも通りであとは体重調整のみ。いつも通りで普通ですね。時差ボケはそんなになくて、東京にいる時とコンディションは同じ」と、あとは約3kgの減量のみだとする。
公開練習の時に話していた、計量パス後のリカバリー食であるサムゲタンは「東京から持ってきました。計量後はサムゲタンと、ケバブの店も見つけたのでそこへ行きます」と用意してきたサムゲタンに加えて現地食であるケバブも食べる予定とした。
改めてケラモフの印象を聞かれると「全部の局面でバランスのいいイメージがある。その動きの中で弱点はたくさんあるので、そこを1Rの間に5回チャンスを作って3Rまで15回倒すチャンスを作ろうと思っています」と、各ラウンドで5回ずつ倒すチャンスを作ると宣言。
「アゼルバイジャンの人たちがみんな見たがっているのは男同士の殴り合いだと思うんですよ。アゼルバイジャンの人たちも日本の人たちも僕も望んでいるし、ケラモフも望んでいると思うんですよ。だから、あとはケラモフ次第ですね」と、打ち合いになるかはケラモフ次第だとした。
「総合格闘技なのでもちろんテイクダウンにも行きます。俺も行きます。そういう展開は少なからず起きると思うので、結果的に立って殴り合いに持っていくのが僕のスタイルなので、結果的にそういう展開になると思います」と、MMAの試合展開で最終的には殴り合いになると予想しているようだ。
アゼルバイジャンは「来て思ったのはめちゃめちゃいい国だと分かりました。温かい人がほとんどでアウェイ感はない。リングに上がったら明らかに変わると思うので多少はあるのかなと思います。でも格闘技が好きというのはみんな共通しているので、そこまでアウェイとは感じないですね」と、今のところアウェイの雰囲気は感じていない。
「到着してからは時差ボケを直すために寝て、トレーナーとミットをやって、減量食を食って…それくらいしかやってないです」と言い、現地の雰囲気に慣れるようなことはしていないのかと聞かれると「それは弱い人がやることなので、普段と同じ日常を送るだけです」とキッパリ。
記者会見、公開練習と続けた挑発について、ケラモフが「鈴木がショーが好きなのは分かっている」と挑発には乗らないと事前インタビューに答えたことを聞くと、鈴木は「アゼルバイジャンの人たちもケラモフもまだ気付いてないんです。すでにそれに乗っちゃってるんですよ、彼は乗っかっちゃってますね。アゼルバイジャンで初めてのRIZINの試合で、、メインは一番大事。最高の試合をしたい。諸々含めて結果的にいい試合になると思うので、もっと乗っかってきてほしいですね」と、ケラモフはすでに自分の術中にハマっていると言い、もっと乗ってきて欲しいという。
アゼルバイジャンに特大のカミナリを落とす自信はあるか、そう問われると「そうじゃなかったら来てないでしょう。(テーブルを指差して)もう一回やりますか」とテーブルの上に乗って大見得を切った記者会見以上に盛り上げるとした。
外国人記者からは、前回の記者会見のインパクトが強過ぎたためか「今回大人しいのは練習で疲れているからか」との質問が飛んだが「だってケラモフいないんだもん、彼がいたらやるけれど。目の前にいて言うのが男。本人がいない時にやるのは陰口で男じゃない」ときっぱり。しかし、続けて「ケラモフがいないジムで彼の画像を破ったよね?」とのツッコミを受けると「ごめんなさいでした」と頭を下げた。
このリラックスぶりはなぜかと聞かれると「それはシンプルに格闘技が大好きだからです。好きなことをやるのに固くなる必要はないですよ。一番強いのは格闘技を心の底から楽しんでいる人です」と答える。
そして「格闘技の一番面白い瞬間を見せたい。組み技も寝技も面白いし、大事だし、格闘技の楽しい要素ですが、運転の荒さも含めてアゼルバイジャンの人たちは心の外から打ち合いが大好きなんだなと思いました。国民性を見ても、派手にバンバン打ち合うと思ったので、みなさんケラモフを応援してあげてください(笑)」と、必ず打ち合いになると確信しているようだ。
勝利への一番のモチベーションは「もちろんチャンピオンですよ。みんなベルトを目指して頑張っているので。王者になってRIZINを背負うことが出来るので、それが一番の目標ですよね」と語った。