ムエタイ
レポート

【ONE】内藤大樹が強豪ゴントーラニーに判定負け、連敗を喫する。20歳のオルチコフ、17歳のカセムがタイ人選手にKO勝ち

2023/10/21 00:10
ONE Friday Fights 372023年10月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム※ABEMAでLIVE配信 ▼第6試合 フライ級 ムエタイ 3分3R〇ゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)判定3-0×内藤大樹(日本/ムエタイ4位、キックボクシング2位)  内藤は昨年10月の再起戦でアミール・ナセリに勝利したが、連勝を狙った今年7月の前戦でデッドゥアンレック・ティーデ99にまさかの判定負けを喫した。対するゴントーラニーは元ラジャダムナンスタジアム王者で今年2月からONEルンピニー大会に参戦し4勝1敗(3連勝中)の戦績を残している強豪だ。  1R、まずはローの蹴り合い。サウスポーのゴントーラニーの左ミドルに内藤は左フックを合わせていく。パンチから右ローをしっかりと当てていく内藤。ゴントーラニーは左ロー、左ミドルを見せてからの左フック。ゴントーラニーのワンツーに合わせて右フックを合わせた内藤。左フックからの右アッパーをヒットさせ、ここで前へ出る内藤。  2R、内藤は左右ローでゴントーラニーの前足カーフを蹴る。左ミドルを蹴るゴントーラニーに、内藤は左フックからの右アッパー。ゴントーラニーの左ミドルが当たり始め、内藤の左フックはタイミングが合わなくなる。さらにゴントーラニーは左フック。ゴントーラニーは左ストレート、左フックを仕掛けていき内藤はガードで受ける場面が増えた。  3R、ゴントーラニーは左ミドルと左フック、内藤は前蹴りを多用していく。前足への左右カーフも蹴るが、ゴントーラニーは蹴り足をキャッチして内藤を転倒させる。内藤の左右カーフにバランスを崩すが、ゴントーラニーは前へ出て左ミドルを蹴っていく。ゴントーラニーの左ミドルが綺麗に決まる場面が目立つ。ゴントーラニーは左ミドルを3発当て、最後は左フックを繰り出す。  判定は3-0でゴントーラニーが勝利。2、3Rで左ミドルを蹴られた印象が悪かった。 [nextpage] ▼第5試合 キャッチウェイト (58.06kg契約) ムエタイ 3分3R〇アスラムジョン・オルチコフ(ウズベキスタン)TKO 3R 0分50秒 ※レフェリーストップ×ペットフアヒン・ジットムアンノン(タイ)  オルチコフは15戦全勝の20歳。7月の『ONE Friday Fights 25』に初出場し、ガオテーム・フェアテックスに判定勝ち。ペットフアヒンは8月の『ONE Friday Fights 29』にポンシリ・ソー・ジョー・ウィチーパッリューに判定勝ちしている。  1R、サウスポーのオルチコフは序盤から左右フックと左ハイの猛攻。ペットフアヒンは勢いに押されて転倒する。体格がかなり大きいオルチコフはジャブ、左前蹴り、左フック。ペットフアヒンは攻撃が届かない状況が続き、逆にオルチコフは左を伸ばしてカカト落としから右を見舞う。さらに左ハイを空振りしてそのまま回転してのバックハンドブロー。ペットフアヒンが前へ出て左フックを打とうとしたところに直撃し、ダウンを奪う。  2Rはペットフアヒンが前に出て左右のヒジを繰り出す。オルチコフも左右フックとヒジで応戦し、打ち合いとなる。両者とも思い切りヒジを打ち付けていくが、ヒットを奪うのはオルチコフ。薙ぎ払うようなフックで大きくバランスを崩すペットフアヒン。右ミドルを当てていくペットフアヒンだが、オルチコフは次々と連打を叩き込んでいく。  3R、両者とも目じりから出血が見られる。オルチコフが飛びヒザ蹴りから着地と同時に左ストレートを放ち、ペットフアヒンは大きくグラつく。そのままラッシュをかけるオルチコフにペットフアヒンは防戦一方に。最後は右フックから左ハイ。かろうじてガードしたペットフアヒンだったが、倒れたところでレフェリーがストップした。 [nextpage] ▼第4試合 キャッチウェイト (58.97kg契約) ムエタイ 3分3R×チャイ・ソー・ソー・トイパドリュー(タイ)KO 2R 2分43秒 ※左ハイキック〇エリアス・カセム(アルジェリア)  チャイは8月の『ONE Friday Fights 27』でマグナム・ソー・ソンマイに2RでKO勝ち。初参戦のカセムはまだ17歳。  1R、サウスポーのカセムにチャイは右ローを蹴っての右ストレートでカセムのアゴを大きく上げさせる。その後もチャイは右ローを狙い撃ち、カセムはその蹴り足をキャッチしてパンチを返そうとする。  打ち合いに行ったカセムがボディからのコンビネーションを繰り出し、チャイの蹴り足をキャッチすると右ストレートの連打を見舞う。さらにキャッチしてワンツーを返すカセム。左フックも2連続ヒット。さらに縦ヒジも。チャイは前へ出て右ミドルを蹴るが、蹴り足をキャッチされてパンチをもらう。  2Rも前に出て右ミドルを蹴るチャイ。同じようにカセムが蹴り足をキャッチすると、チャイは打たれるより先に右ストレートを打つ。ならばと左インローを蹴っていくカセム。チャイのワンツーをかわしたカセムは両腕を広げて“効いてないぞ”と17歳とは思えない太々しいアピール。しかし、チャイの右フックを被弾する。  一気に連打で前に出るカセムに、ロープを背負ったチャイも負けじと打ち合う。チャイの右フックを2発もらって下がったカセムだが、前へ出ると左ハイキック一閃。この一発でチャイが崩れ落ち、カセムの鮮やかなKO勝ちとなった。カセムには145万円のボーナスが贈られた。 [nextpage] ▼第3試合 フライ級MMA 5分3R〇モリス・ボレヤン(アルメニア)1R 2分23秒 ギロチンチョーク×ガントグトフ・バートルチョローン(モンゴル) [nextpage] ▼第2試合 バンタム級MMA 5分3R〇カルロ・ブーミナアン(フィリピン)判定2-1×デニス・アンドレーエフ(ロシア) [nextpage] ▼第1試合 キャッチウェイト (58.97kg)MMA 5分3R×パーシバル・オウモ・ムワンビ(オーストラリア/ケニア)判定0-3〇カムロンベク・オルチコフ(ウズベキスタン)
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