【KNOCK OUT】“沖縄の星”8戦全勝の下地奏人が栗秋祥梧に挑む「どれだけ強い気持ちを作ってきても一発で沈める」（栗秋）

　2023年12月9日（土）東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の対戦カード発表第2弾の記者会見が、10月17日（火）都内にて行われた。 　KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約3分3R延長1Rで、栗秋祥梧（クロスポイント吉祥寺）が下地奏人（RIOT GYM）と対戦。 　栗秋は九州で活躍後、2018年10月に上京してクロスポイント吉祥寺に入門。天性の格闘技センスを生かした左の攻撃を武器とし、飛びヒザ蹴りは一撃必倒のキレと破壊力を秘めている。2022年7月にTAKERUに判定で敗れたが、10月の『RIZIN』では翔を2Rにハイキックでマットに沈めた。今年4月に内藤凌太に判定2-1で勝利すると、6月には鮫島大翔を得意の左フックでKO。9月には第6代Krushフェザー級王者・玖村修平を1RでKOしてみせた。戦績は44勝（24KO）21敗3分。 　下地はMA日本キックボクシング連盟でバンタム＆フェザー級の二階級制覇を達成したRIOTのジム所属で、トレーナーは元WBCムエタイ日本統一フライ級王者でKNOCK OUTでも活躍した仲山大雅。現在19歳で8勝（2KO）無敗の戦績を持つ。 　当初、栗秋の相手はK-1 GROUPの選手が検討されていたが、今回はKNOCK OUT側で用意することになった、と山口元気代表。「地方のいい選手をどんどん上げていきたい。下地選手は沖縄期待の星で、珍しく破竹の勢いを誇る栗秋と当てました。立場的には栗秋が東京へ出てきた時と同じだと思うので、その時の気持ちを思い出したら油断は出来ない。栗秋に初心に帰ってもらいたいと思ってマッチメイクしました」と意図を話した。 　栗秋は「いろいろ言いたいこともあるし、K-1側から強い選手を呼んでくるってことを期待していましたが、会長がこのカードでと言ったので。自分の会長が黒といえば黒、白といえば白。決められた相手をしっかり倒して12月をしっかり盛り上げて行きます」と、やや不満気。 　対する下地は「沖縄から出てきてこのような大きい大会で試合できるのを嬉しく思っています。地方の選手はチャンスが少ないうえ、キャリアが何倍もある選手にしっかりチャンスをものにして、倒して東京で上に行けたらと思っています」と、栗秋を喰う気満々のコメントだ。 　互いの印象を聞かれると、栗秋は「試合の映像は見てませんが、見た感じはおぼっちゃんって感じ」、下地は「いろいろ持ってる印象です。顔もイケメンなので、とりあえず勝ちます」と、なぜか互いに見た目の印象をあげた。 　初参戦の下地は「自分の売りは粘り強さ。倒れにくかったりもあります。相手はパンチが得意だと思いますが、そこをねじ伏せられるような技術、勝負できる部分があると思っています」と、自分のストロングポイントをあげる。 　練習や試合嫌いで知られる栗秋だが、今年はいつになく積極的。「試合があればどんな試合でも出ようかなと思っています」とやる気を見せ、「僕もオープンフィンガーグローブマッチがしたい。せっかく相手もパンチを得意としているので、OFGでやってくれないかな」とOFGマッチを要求した。 　しかし、山口代表は「REDルールでならやります」と、ヒジ打ち＆首相撲ありでやるなら認めるとあっさりと却下。 　山口代表の言う初心に帰って今回は練習を積んで行くかと聞かれた栗秋は、「もちろん練習はしないですけれど」とキッパリ。しかし「地方から出てくるのは気持ちが強いと思うし、喰ってやろうって気持ちは強いと思うのでいいと思います。ただ、どれだけ練習しても、どれだけ強い気持ちを作ってきても一発で沈めます」と宣言した。 　一方、下地は「自分はスーパーフェザー級で試合をしていますが、KNOCK OUTのスーパーフェザー級は王者がいないので、しっかり勝ってインパクト残してベルトを目指して行けたらと思います」と、栗秋を倒して自分がベルトを巻きたいと意気込んだ。