【KNOCK OUT】雅駿介、良太郎との再戦に自信あり「スアレックと雅が見たいなってお客さんに思わせたら僕の勝ち」

2019年8月18日（日）東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』。 　同大会の第3試合で、REBELS-MUAYTHAIライト級王者・良太郎（池袋BLUE DOG GYM）と対戦するムエタイオープン＆スックワンキントーン認定ライト級王者・雅駿介（PHOENIX）が6日（火）都内PHOENIX GYMにて公開練習を行った。 　雅は高校時代からキックボクシングを始め、2014年に学生キックでライト級王者に輝く。アマチュアではRISEの2014年KAMINARIMON全日本トーナメント65kg級で優勝。今年2月にはムエタイオープン、6月にはスックワンキントーンの王座を獲得していきなり二冠王となった。戦績は14勝（6KO）2敗。 　良太郎はパンチと首相撲からのヒザ蹴りを武器に、2017年11月に王座に就くと、今年2月には初防衛に成功。街を歩けば高確率で職務質問をされるという逸話を持つ、“千の職質を受けた男”としても知られる。 　合同公開練習となった駿太とのマススパーを終えると、「絶好調です。試合を2カ月おきにやっているので、ずっと追い込んでいるので調子はめっちゃいいです」と、連戦が逆にコンディションを保つのにいいという。 「今まで終わったあと遊んじゃったり、試合が決まらなくてダラけたこともあったんですが、試合がバンバン決まって練習しないといけない状況になりました。先輩の梅野さんの練習に付き合ったり、梅野さんの練習パートナー（タイ人）ともやっていたので充実しています。身体のケアもやりながら、僕は疲れたら平気で休むタイプなので。それがいい方向にいっているのでストレスなくやれています」 　両者は2016年11月に対戦しており、その時は雅が判定勝ち。約2年ぶりの再戦となる。 「自信はありますね。良太郎選手との出会いは僕が2014年に学生キックで王者になり、トーナメントに出ている時に、知り合いのつてでBLUE DOG GYMへ練習に行っていたんです。あそこはヒジなしでやっている選手が多くて、良太郎選手は唯一ムエタイルールでやっていたから、スパーをやったことが多かったんですね。超ボコボコにされて『こんな強い人いるんだ』と思って。それからプロになって2年後にやることになって、初めて負けるかもと思ったんですが普通に戦えました」とのエピソードを明かす。 「僕はさらに強くなっていますし、海外でも試合をやっているし、強いのとやっているし、つらいのを乗り越えてきた時期がある」と、以前よりも強くなっている自負から再戦でも負けないと言い放つ。 　10月6日の『REBELS』で王者・良太郎（池袋BLUE DOG GYM）vs挑戦者スアレック・ルークカムイ（スタージス新宿）のREBELS-MUAYTHAIライト級タイトルマッチが発表された時、雅は自身のSNSで「8/18 KNOCK OUT。そこに全部かけてる人間と、その後の事に浮かれてる人間。違いが結果に出るから皆見てて。覚悟しとけよ」と、良太郎に宣戦布告。 「僕も2本ベルトを持っているのでチャンピオンは負けちゃいけない、僕だったら負けたら返上するくらいの想いがあったので『防衛戦するの？　負けたら返上しろ、俺が変わってスアレックと王座決定戦やってやる』くらいの気持ちでした。でも試合を盛り上げるつもりで言ったのと、良太郎選手はREBELSのチャンピオンなので防衛戦をするのは当たり前、試合が決まったら出るのは当たり前なので。言ったのはそういう背景ですね」と、その理由を説明した。 　しかし、「本当は僕が勝ったら返上してもらって決定戦をやらせてほしいくらい。同じ階級のベルトを持っているので。スアレックと雅が見たいなってお客さんに思わせたら僕の勝ちです」と、王座統一戦の気持ちで臨むという。 　試合については「相手の出方によって変わりますが、最近の試合を見ると良太郎選手は待ちのスタイルになっているので、そう来てもその戦い方があるし、前へ来てもその戦い方があります。その場その場で戦い方を変えます。今までベルトを獲ったのもそこまで話題にならなかったので、知名度でいったら良太郎選手の方がある。まずは自分を知ってもらうために、こういう選手がいることを覚えてもらいたいですね。もちろんKOしたいと思っています。マイクを持たせてくれるなら、それを目指して頑張ります(笑)」と、臨機応変に戦いインパクトを残したいとした。 　自分については「全体的にレベルアップしていて、ウアン（タイ人トレーナー）が何でもやらせるタイプなので、蹴りに偏ったりパンチに偏ったりせず、全体的に底上げしています。フィジカルトレーニングを始めて2月以降、スタミナも全然違う。練習でも試合でも細かいところが違います」と成長を感じている。 　同門の梅野源治の話になると「梅野さんは昔から口数が多いタイプではないので、練習や試合の姿勢を背中で語るタイプ。それを見て学んできました。当日はセコンドに就いてもらいます」と話し、「良太郎選手は背が高くてムエタイスタイルなので、勝手に梅野さんを仮想・良太郎にして対策は完璧。梅野さんより強いことはないから」と、密かに仮想・良太郎にしていると笑った。 　6月の『スックワンキントーン』では試合後、「今はK-1とかRISEとか、武尊選手とか天心選手が目立っていますが、僕は逆行してムエタイで頑張っていきます」とアピール。 　その理由は「いわゆるK-1ルールの大会が盛り上がっているけれど、大きなプロモーションでヒジありはKNOCK OUTくらいじゃないですか。僕はそこを盛り上げたい。もう天心君は出なさそうだし、今出ている選手で盛り上げないといけないですよね。オファーがあればどっちのルールでもいいけれど、僕はヒジも得意なのでこっちの方が好きです」というもの。 　最後には「夏のキックのお祭り。僕も楽しみたいし、お客さんも一緒に楽しみましょう」とメッセージを送った。