ムエタイ
インタビュー

【ONE】小笠原瑛作、デビュー戦勝利後は「ロッタン、スーパーレック、武尊選手と競い合うのが一番理想ですよね」

2023/08/22 16:08
 2023年8月25日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE FRIDAY FIGHTS 30』に出場する、KNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が試合前インタビューに応じた。ONE初参戦となる小笠原はヨドウィッタヤ・ペットチョムポー(タイ)とムエタイマッチで対戦する。  小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得、2015年7月にはREBELS52.5kg級王座も手にした。2017年9月、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座を獲得。2021年3月にはトーナメントを制してKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となり、2022年9月にTAKERUにTKO勝ちして第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座に就き2階級制覇を達成。今年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。6月にはトンミーチャイに判定勝ち。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は42勝(20KO)7敗1分。 格闘技のドリームがONEチャンピオンシップにはある ――ONE FRIDAY FIGHTSに初参戦することをどう思っている? 「世界最高峰の舞台だと思っているので、そういう舞台に上がれるっていうのはすごい嬉しいなと。あとは、タイで試合をするっていうのが、僕的にはずっとムエタイの先生に教わっているというのもあるので、そこは嬉しいなと思います」 ――兄の裕典選手も以前ONEに参戦していたが、そこからのONEの印象などは? 「お兄ちゃんが出ていた時も、盛り上がっているなっていう感じはあったんですけど、さらに今、本当にファイトマネーしかり、ボーナスも含めてもっと大きくなっているなっていう感じがしますね。高待遇ですよね。格闘技のドリームがONEチャンピオンシップにはあるなと思っています」 ――今回の試合のオファーはどのタイミングで受けましたか? 「オファー自体は2カ月前でしたが、今回の対戦相手が決まったのは最近です。僕自身、今KNOCK OUTという団体で戦って日本での試合が多くて。どちらかと言うと、僕から打診したというか、ONEチャンピオンシップでやりたいと言った流れでの今回の決定だったので。ある意味、日本での活躍を世界にまで広げていきたいし、自分が日本でやっている団体の強さが世界で通用することを証明したくて、その想いがある中で今回ONEが試合を組んでくれました」 ――対戦相手の印象は? 「ムエタイは、みんなどの選手もトップ選手は強いなという印象。今回の相手は、首相撲の選手で、テクニックというか、身体が強い。首相撲で組んでも強いという感じですね。今回に関して言えば、ONEは5Rではなく3Rで行われるので、どちらかと言うと、テクニックに流されちゃう選手よりも、組んだり、前に出てくれる選手の方が、ある意味、倒すチャンスも生まれるので、今回のような選手はありがたい。KOを狙うチャンスが大きいと思いますね」 ――オープンフィンガーグローブ対策は? 「今回の対戦が決まってから対策を始めました。オープンフィンガーでミット打ちだったり、サンドバッグをやっているのと、うちのジムにMMAファイターの鈴木千裕が後輩としているので、その千裕に打ち方だったり、被弾するポイントだったりを聞いたりしながらという感じですね」 ――ONEのオープンフィンガーグローブは薄いが、拳の心配などは? 「やっぱり普通のグローブよりも薄いし、手首とか痛めそうだなっていう印象もあるんですけど、その分しっかり狙って打つので、ある意味当たった時は、相手も倒れる可能性がデカいんじゃないかと思います」 ――小笠原選手が持つパンチの精度、回転の速さなどはより活かされると思うか? 「本当にグローブが小さい。ガードしてもその間を抜けていくし、ある意味楽しみです。自分はスピードを意識して戦っていますが、オープンフィンガーでパンチはより速くなっているのを感じます」 ――ルンピニースタジアムでの試合には思い入れはある? 「僕は本当にタイが大好きなんです。僕、俳優業もやっていたりするんですけど、将来的にはタイのドラマだったりとか映画にも出演したいし、タイを行ったりきたりする生活をしたいと思うので、そう言った意味でのタイでの試合は、タイのファンをつける意味でも、現地の人に「小笠原瑛作」を知ってもらうとても良い機会だなと思います」 ――ONE参戦がこのタイミングになったことについては? 「日本のKOCK OUTで、タイ人の選手を呼んでもらってそこに勝ち切ってきたことが自分の自信になっています。自分自身、今が強いなと思えて、確実に勝てるというのが確信に変わってきて、世界にも通用すると思っているので、タイミング的には、もう少し早いタイミングでONEに挑戦することもあったと思いますが、ONEが一番盛り上がっている中で、自分の実力も見合ってきた中で、挑戦できるのはベストなタイミングだと思います」 ――ONEでの展望は? 「このONE FRIDAY FIGHTSで良い試合ができれば、本戦に声がかかる可能性があると期待していますし、どこの階級が自分にとってベストなのかを考えるのはこれからですが、本戦にいる強いチャンピオンクラスと戦って倒していきたいです」 ――ONEで既に意識している選手はいる? 「僕の階級がフライ級になると思うのですが、そうなると、ロッタン、スーパーレック、武尊選手などの61kg近辺は熱い階級だし、そこで競い合うのが一番理想ですよね」 ――日本のファンへメッセージを。 「久々の海外の試合なので、なかなか現地観戦する方は少ないと思いますが、ABEMAの中継などを通して、タイで熱い試合を行っているところを観て応援してください」
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