2023年8月25日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE FRIDAY FIGHTS 30』に参戦する小川翔(OISHI GYM)が試合前インタビューに応じた。『ONE FRIDAY FIGHTS』2戦目となる小川は、ペトガーフィールド・ジットムアンノン(タイ)とムエタイマッチ3分3Rで対戦する。
小川は極真空手を学び、中学でキックボクシングに転向して2019年に15歳でプロデビュー。2012年にはK-1甲子園で優勝し、以後は様々な団体に出場してREBELS-MUAYTHAIライト級王座、蹴拳ムエタイスーパーライト級王座、WBCムエタイ日本統一ライト級王座、HOOST CUP日本スーパーライト級王座を獲得。2018年8月のRIZIN初出場では海人に惜敗、2022年3月の2度目の出場では山畑雄摩にKO勝利。ひとつの引き分けを挟んで4連勝していたが、5月の『KICKBOXING WORLD CUP』ではチョ・ギョンジェに敗れている。
6月16日に開催された『ONE FRIDAY FIGHTS 21』でONE初参戦を果たすも、トンサヤーム・ゲッソンリット(タイ)に判定負けしており、2戦目で初勝利を目指す。
ONEのグローブの薄さにはびっくりした
――トンサヤーム戦を振り返って。
「思っていた以上に上手い選手でした。距離感だったり、蹴りのタイミングだったりっていうのが上手くて、ちょっと1、2R掴みきれなかったっていう試合になってしまった。でも、ちょっとずつ慣れて3Rは自分からどんどん仕掛けていったっていう感じです」
――3Rの戦況を見ると小川選手が勝っていたという意見があったが、自身ではどう思った?
「戦っていた時は自分が勝っていたかどうかは分からなかったですが、ダメージを与えた感触はありました」
――オープンフィンガーグローブ戦に慣れは?
「日本で1回、今回で2回目。(グローブと比べると)競技性が変わりますが、自分的にはやり易いです」
――パンチ主体の自身のファイトスタイルについては?
「ミドルキックがポイント高いのは分かるんですが、パンチで倒したかったので、アグレッシブさをなくさずに、しっかり対処しながら(次戦は)パンチで倒せたらなと思います」
――敗戦から修正・改善した点は?
「前回はちょっと熱くなり過ぎた。もっと冷静に、3Rガーっといくだけではなく、そこからボディに繋げたりとか、ヒジだったりとかも、(前回は)使えていなかったので、今回は冷静に戦いたいと思います。アグレッシブさは無くさずに、その中でも冷静に戦えるように、そういった練習をしてきました。しっかり倒すという部分を見てもらいたい」
――前戦から2カ月の試合だが、コンディション作りで苦労した点は?
「ないです。ただ、前戦で拳を少し痛めたので、それぐらいです。(それが理由で)最初はオープンフィンガーでの練習はせずに、10オンスや12オンスのグローブで練習をしたので、支障はないです。(拳を痛めたのは)相手の頭を殴ったのか、わからないですが。ONEのグローブの薄さにはびっくりしました」
――今回の対戦相手の印象は?
「1試合しか見ていませんが、前に出てくる感じかなと。前回よりかは距離が近そう。首相撲の展開が多くなりそうと思いました。前回みたく距離を取られるよりかは、今回はやりやすいと思います」
――試合のテーマは?
「前回と一緒ですが、分かりやすい戦い。判定に持っていかれたら、あんまり勝ち辛いと感じているので、倒さないといけないと。ダウンだったり、分かりやすい試合をしなければいけないと思います」
――今後の目標は?
「毎週、ONE FRIDAY FIGHTSを見ていますが、たまに選手たちがその場で契約獲得をしている場面を見ると、僕も同じようにその場で契約を勝ち取りたいなと思います。ボーナスも目指しながら、自分の戦いを見せていきたいです」
――ONE FRIDAY FIGHTSの魅力は? またルンピニースタジアムで戦うことへの想いは?
「ガツガツした試合が多いので、僕的には自分もそのような試合をして、本戦に進みたいと思います。ルンピニースタジアムは、なかなか上がれるリングでないかと思います。前回上がらせていただいて、物凄い歓声で。相手は(地元の)タイ人だったので、一発の蹴りを出すだけですごい歓声が上がって。異様な盛り上がり方だなと思いました。セコンドの声も全く聞こえませんでした。今までの中で一番良いリングでした。スタジアム感がありました」
――日本のファンへメッセージを。
「前回は判定で勝つことができなかったですが、今回はKOで勝つので、日本の方々に見てもらって応援してもらえたらと思います!」