2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP』にて、ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイプロモーション)とフェザー級3分3R延長1Rで対戦する、K-1フェザー級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)のインタビューが主催者を通じて届いた。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。2022年2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交え、8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では優勝。12月にはワン・ジュングァンを判定で破り、2022年を5戦全勝で終えて『K-1 AWARDS 2022』ではMVPを獲得。2023年3月にはムエタイのトップ選手ヴュー・ペッコウーソンを判定に破り、初防衛に成功した。戦績は22勝(6KO)5敗1分。
安本がスプリット判定勝利の相手に「僕は倒して勝つ」
──軍司選手の前回の試合は3.12『K’FESTA.6』でのヴュー・ペッコウーソン選手との初防衛戦でした。振り返ってみていかがでしたか?
「1Rは結構いい形でいけたんですけど、2~3Rで相手もドンドン上がってきて、仕留められなかったですね。実際にやってみて世界レベルの上手い選手だったなというのが率直な感想ですね」
──その試合後に意識して取り組んでいることはありますか?
「ヴュー選手は反応が凄い速くて、こっちが打とうと思っても打てない場面が結構あったんですよ。だからそういった練習だったり、対策も含めて色々とパンチの練習は続けています」
──そういう中で両国大会への出場が決まりました。対戦相手のダウサヤーム・ウォーワンチャイ選手に関してはどのような印象をお持ちですか?
「ムエタイ特有の凄く蹴りの重い選手ですし、打たれ強さもあるなっていう印象がありますね」
──2戦連続でムエタイの選手との試合になりますけど、それについてはどのように考えていますか?
「僕が苦手とするタイプの選手を2戦連続で当ててくれたなっていうのはありますね…。嫌味のように当ててきたかなっていうのはありますけど(苦笑)、これがチャンスかなっていうのもあるので、そういう相手でも倒して勝つのがK-1なのかなと思いました。苦手な相手に対してKOで勝ったら、さらに成長できるのかなと思います」
──チャンピオンになった時に今後は海外の強豪と戦っていきたいという希望があったと思うんですが、昨年の世界最強トーナメント以降はその希望が叶っていると思います。それについてはいかがですか?
「世界の強豪と当ててくれて嬉しい部分もありますけど、最近は日本人対決もやりたいなって思っているんですよ。他団体の選手だったりいろんな選手とやって、とりあえずフェザー級統一という形にしたいなと、今は思っていますね」
──日本人対決と言っても、今K-1で戦っている選手だけではなく、ということですね?
「そうですね。3月の対抗戦に出ていた安本晴翔選手だったり、RISEのチャンピオンの門口佳佑選手だったり、KNOCK OUTのチャンピオンの龍聖選手だったり、国内の他団体にいろんな選手がいますけど、例えばRISEはRISEで勝ち上がってもらって、その勝った選手とやりたいなと思っていますね」
──そういう試合をやりたくなったというのは、昨年は『THE MATCH』という大きな大会があり、今年の3月にも『K’FESTA.6』とRISEのビッグマッチで、それぞれK-1とRISEの対抗戦があったわけですけど、端から見ていていつものK-1の試合とは違う刺激を感じたんですか?
「『THE MATCH 2022』もそうですし、今年の対抗戦も僕は出られてないんですよ。そういう悔しさもありますし、そろそろ出番が来てもいいのかなというのはずっと思っていますね」
──対抗戦特有の緊張感を味わいたいという欲求もありますか?
「やっぱり強い奴は一人でいいと思っているんで、そういう意味でも国内の強い奴を倒してフェザー級を統一して、そっから海外の選手だったりとやれればなと思っていますね」
──フェザー級では『K’FESTA.6』では軍司選手も勝っている斗麗選手が安本選手に負けて、新美貴士選手も門口選手に負けてます。これらの結果についてはどのように感じていますか?
「K-1vsRISEの対抗戦で、フェザー級は2戦ともK-1の選手が負けているんですよね。そういう悔しい想いもあるんで、K-1のフェザー級では僕が大将だと思っているんで、大将としてやり返したいなとは思っています」
──そういう中で今回の相手であるダウサヤーム選手は、負けたとはいえ安本選手と接戦を展開した選手です。そういう相手に対しては勝ち方も問われてくると思うんですけど、そこについてはどのように考えていますか?
「安本選手はダウサヤーム選手にはスプリットの判定で勝っていますけど、僕は倒して勝って、対抗戦に臨めればいいなっていうか、対戦ができるように今は倒して勝つことだけをイメージして戦いたいなと思っています」
──内容で上回って、間接的に力を示したいですか?
「ハッキリ分かりやすい勝ち方をすれば、ファンの人も『誰vs誰』みたいに盛り上がってくれると思いますし、そうなれば僕も戦いたいですよね。それが実現したらいいなと思っています。去年・今年の対抗戦でK-1サイドが負けていて、そういった中でK-1勢が強いっていうのを示したいですし、今年中に誰かしらと対抗戦という形でやれたらいいなとは思っていますね」