【K-1】軍司泰斗が安本晴翔と接戦を演じたダウサヤームと対戦「僕は日本人対決がやりたいのでKOで勝つ」

　2023年7月17日（月・祝）東京・両国国技館『K-1 WORLD GP』の第2弾対戦カード発表記者会見が、5月25日（木）都内にて行われた。 　K-1フェザー級王者・軍司泰斗（K-1ジム総本部チームペガサス）が、ダウサヤーム・ウォーワンチャイ（タイ/ウォーワンチャイプロモーション）とフェザー級3分3R延長1Rで対戦する。 　軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得（第2代）。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。2022年2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交え、8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では優勝。12月にはワン・ジュングァンを判定で破り、2022年を5戦全勝で終えて『K-1 AWARDS 2022』ではMVPを獲得。2023年3月にはムエタイのトップ選手ヴュー・ペッコウーソンを判定に破り、初防衛に成功した。戦績は22勝（6KO）5敗1分。 　ダオサヤームは軍司より身長が8cm高く（軍司167cm、ダオサヤーム175cm）、66勝（19KO）5敗の戦績を持つ26歳。元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位で、2017年から日本で試合を行っている。計量級トップ選手たちに連勝して日本人キラーと呼ばれ、2020年にはKNOCK OUTで安本晴翔と対戦して判定2-1で敗れるも接戦を演じた。現在は石井一成と同じジムで練習を積んでいる。 　中村拓己K-1プロデューサーは「ダオサヤーム選手はブランクがあったが、九州で復帰戦を1試合行った。安本選手と過去試合していてスプリット判定。競った試合で安本選手を苦しめた。軍司選手の相手をいろいろ考えて、対抗戦に出てK-1の選手に勝った安本選手と因縁を残している選手と戦うことで見えてくるものがあるのではないかと。これからのフェザー級戦線、この先が見えてくるような試合になったと思います」と、含みのある試合紹介。軍司は安本晴翔、龍聖と戦いたいと発言している。 　その言葉を受けて軍司は「真価が問われる試合。自分はまだ対抗戦に出ていないので、（他団体の）日本人とやっていない。RISEの選手やいろいろな選手がいる中で、僕は日本人とやりたいと思っているので今回の相手にしっかりKOで勝って日本人対決に挑みたい」と、この先に見据えているものがあるとした。 　ダオサヤームは「今回初参戦ですが、こういう機会が持てて嬉しく思っています」と挨拶。 　互いの印象を聞かれると、軍司は「この間の試合もそうですが、僕が苦手とするタイプの選手ですが、そういう相手にKOで勝ってこそのスターだと思うので、それが出来るように練習していきます」と苦手なタイプでもKOで勝てるのがスターだとする。ダオサヤームは「K-1王者である軍司と戦うことが出来て嬉しく思う。勝敗はどうなるか分からないがベストを尽くすだけです」と謙虚だ。 　さらに軍司は「RISEで発表されていましたが、僕と戦ってもいい選手が対戦することになっていて。ダオサヤームは安本選手と戦っていて判定負けしたもののスプリットだったので、その結果を超える試合をしないと王者としてどうかないうのがあるので、見ている人が分かりやすい決着をつけたい」と、安本よりもハッキリした決着をつけて勝ちたいとした。 　現在タイのムエタイ界でトップのヴューにも勝利している軍司。そのヴューよりも自分が優れていると思う部分は何かと聞かれたダオサヤームは、しばらく考えたあと「全力を尽くすのみです」とやはり謙虚。では、軍司のファイトスタイルについてはどう思うかと聞かれると「凄く強い選手の一人。パンチに重さとスピードの両方がある」と評した。 　かつて、安本はダオサヤームとの試合後に「蹴りが強くて中に入れなかった」とコメントしている。インファイトを得意とする軍司は入っていけるのか。 「試合映像を見ると右ミドル、右ハイキック、一発一発が重い選手だと思う。ただそれだけじゃなく、打たれ強さもあると思う。僕はやってきた選手がトップクラス、ヴュー選手も世界トップクラスだと思うので、僕はそういう相手とやってきたこと、経験してきたことがあるので、そこを今回の試合で出せればいいなと思っています」と、これまでの経験を活かしてそこを打ち破りたいという。 　前回のヴュー戦を経験し、「1Rは僕にいい流れが来ていると思いましたが、タイ人特有の2～3Rで相手を読む、理解して戦ってきていると思うので、今回の試合は1Rが勝負かなと思っています」と、相手のキャリアが活きてくる後半戦になる前が勝負になると考えた軍司。 「もちろんKOは狙わないといけないと思っているので、その中でいち早く倒せればいいなと思っています」と短期決着を目指すと話した。