LETHWEI IN JAPAN 13 ~初志貫徹~2019年7月25日(木)東京・後楽園ホール
▼第5試合 74kg契約 3分5R△渡慶次幸平(日本・クロスポイント吉祥寺)時間切れドロー△ソー・サー・バー(ミャンマー)
ラウェイ・ジャパンのエースとして活躍する渡慶次が10大会連続出場。ソー・サー・バーと対戦する。
渡慶次は2018年6月にラウェイの英雄ソー・ゴー・ムドーにKO勝ちするなど、最初の2戦以外は負けなし。現在は3連続KO勝ちでバーを迎え撃つ。ラウェイ戦績は5勝2敗5分。
対するバーはミャンマーの暴れん坊で、パワーがありタフな選手だという。ラウェイのルールをフルに活用し、変形パワーボムや変形バックドロップなどの投げ技で相手選手をKOしたことがあるツワモノだ。戦績は12勝1敗13分。
1R、両者ともハイキックを多用し、バーはパンチを出して前へ。渡慶次は左ミドルを蹴る。両者様子見のラウンドか。
2R、バーはパンチから組み際の頭突き。渡慶次は左右ミドルで応戦し、組むとヒザ蹴り。渡慶次の左ローが強く入るが、バーは前へ出てパンチを繰り出す。投げはさすがMMA経験者の渡慶次が防ぐ。
3Rになると渡慶次は左ローを狙い撃ち。左ミドルと左ストレートも織り交ぜる。次第に手数が減るバーは組んでの頭突きを狙うが、渡慶次は頭をロックしてディフェンス。左ローでバーが足を上げ始める。
4Rはバーもパンチからハイキックと手数を増やし、渡慶次は左ハイ、左ミドル、左ローで応戦。ともに蹴り合い、パンチへとつなぐ中、渡慶次の左ストレートがクリーンヒットしてバーは倒れるが、すぐに立ったためダウンにはならず。
5R、渡慶次がローを蹴って前へ出ると、バーは下がり続ける。時折、パンチを繰り出すバーは右ミドルもクリーンヒットさせるが、前に出る渡慶次を止めることはできない。ローを蹴りつつ、左ミドル、組んでのヒザ蹴り、ヒジ打ちも繰り出した渡慶次だったが、下がるバーを仕留めることができず、時間切れとなった(KO・TKO勝ち以外は判定決着がなく全て引き分け)。
引き分けた両者には自由民主党幹事長杯が贈られた。
▼第4試合 65kg契約 3分5R〇北野克樹(日本・誠至会) KO 1R1分53秒 ※左ヒザ蹴り×トゥン・ナイン・ウー(ミャンマー)
WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者・北野がラウェイに初挑戦。トゥン・ナイン・ウーに挑む。
北野は蹴り技を得意とし、2018年1月にWBC王座を獲得。2017年2月から6連勝を飾っていたが、2018年10月の『KNOCK OUT』で水落洋祐に判定で敗れた。4月のBOMではWBCムエタイ日本スーパーライト級王座の防衛戦に臨み、3冠王の実方拓海を破って防衛に成功している。また、6月の『火の国格闘伝説 LEGEND 9』ではICO認定インターコンチネンタルスーパーライト級王座も獲得した。
対するウーはミャンマーでトップランクに位置する選手だといい、35勝5敗10分の戦績を誇る、
1R、蹴りを出す北野だが、ウーのパンチ連打に戸惑いを見せ、左目上から流血。ドクターチェックを受ける。再開後、北野は左ハイキックを連発し、ウーのパンチに対抗。後ろ蹴りも繰り出す。ウーが組んでくるとしっかりと頭をロックして頭突きを防ぐ。
北野の左ヒザ蹴り(テンカオ)が鋭く突き刺さり、ウーは悶絶ダウン。セコンドはタイムをかけるが、ウーは全く立ち上がれない。タイムの時間が終了してもウーは起き上がることができず、北野の鮮やかな一撃KO勝ちとなった。
北野はマイクを持つと「ラウェイ初挑戦で始まった時にビックリするくらい痛くて、なんやこれって気持ちが折れそうになったんですが、これだけのお客さんの前で恥ずかしい姿は見せられないので頑張りました。どんな感じか分かったので、また挑戦出来たら出てきたいなと思いました」と、再挑戦を誓った。
[nextpage]
▼第3試合 64.5kg契約 3分5R△東修平(日本・AACC) 時間切れドロー△ソー・ダー・ウェイ(ミャンマー)
渡慶次と同じく連続参戦している東はソー・ダー・ウェイと対戦。
パワーファイターの東は2月大会でTKO勝ちするも、5月大会ではTKO負け。これまでの戦績は1勝1敗2分。ウェイは2017Air KBZ王者、2018年ワールド・ラウェイ・チャンピオンシップのライトウェルター級王座決定トーナメント準優勝などの実績を持つ強豪。スタミナ&強打で投げも得意とするウェイは20勝12敗18分の戦績。
1R開始と同時に飛びヒザ蹴りの奇襲をかける東。そのままパンチで攻めるとウェイは組み付いての投げを見せる。東は頭突きで右目上をカットされて流血。再開後、東は首相撲からのヒザ蹴り、さらにヒジ打ち、首投げで攻め込む。
2R、パンチをもらっても前へ出る東は首相撲からのヒザ蹴りに活路を見出す。東の流血でドクターチェックとなり、ここで東サイドからタイム。セコンドは止血を施す。再開後も東はしつこくヒザ蹴り、離れると左右ミドル。ウェイはダウン気味に倒れるが、レフェリーはローブローと判断。その後も東の猛攻が続く。
3R、東は首相撲からのヒザ、片手クリンチしてのボディアッパー&ボディフックでウェイを圧倒。ウェイも頭突きで対抗するがほぼ一方的に東が攻め続ける。
4Rも東が左右ミドル、ヒザ蹴り、パンチで一方的に攻める展開が続くが、タフなウェイはダウンを拒む。キックボクシングならダウンを取られるような倒れ方をしても、ラウェイ特有の判断でダウンにならずウェイは立ち上がる。東も攻め疲れ。
5Rも攻めまくった東だったが、ウェイを仕留めることが出来ず、時間切れドローとなった。
▼第2試合 60kg契約 3分5R×一治(日本・道場373)TKO 1R1分46秒 ※セコンドからのタオル投入〇ピラオ・サンタナ(ブラジル・チーム・サンタナ)
一治と対戦するサンタナは、キックボクシングのほかにもMMA、ボクシング、カポエイラなどの試合を経験しているファイターで、2017年レベルスに初来日。パンチでの突進で会場をどよめかせるなど活躍し、REBELS-MUAYTHAIライト級王座決定トーナメントでは決勝戦へ進出した。
一方、一治もキックボクサーとしてNJKFで活躍。全日本硬式空手軽量級王者で2013年3月には素手の顔面攻撃も認められているPRO-KARATEDOフェザー級達人王座にも就いている。
1Rが始まってすぐ、ローの蹴り合いからサンタナが後ろ廻し蹴り。これが見事に決まり、一治はダウン。セコンドからタイムがかかる。場内にVTRが流れると大きなどよめき。
再開すると両者はすぐに左右フックの打ち合い。一治のフックもサンタナを捉えたが、一治が目の上から出血。ドクターチェックとなる。
再開後、すぐに打ち合いとなるが、サンタナの左フックが炸裂。一治はバッタリと倒れ、立ち上がるもダメージが深く、セコンドからタオルが投入された。サンタナが初参戦で見事なTKO勝ちを収めた。
▼第1試合 61.5kg契約 3分5R△嶋田将典(日本・Stay Gold)時間切れドロー△西澤拓矢(日本・SHIROI DREAM BOX)
RISEスーパーフェザー級16位の嶋田が初参戦。同じくキックボクサーの西澤と対戦する。嶋田は7勝(3KO)13敗1分の戦績で、過去6試合の内4試合は勝っても負けても1R決着。6月14日のRISEでは平塚大士に判定負けを喫している。
1Rと2Rは両者意地が見えるようなパンチとローの打ち合い。3Rラスト1分で両者カモンゼスチャーをして打ち合い、西澤は頭突き、ヒジ打ち、胴廻し回転蹴りを繰り出したが時間切れ。ルールにより引き分けとなった。