2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP』の第一弾対戦カード発表記者会見が、5月11日(木)都内にて行われた。
ウェルター級3分3R延長1Rで、ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム)と寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)が対戦する。
ジョムトーンはラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座を14歳で獲得すると、フェザー級、スーパー・フェザー級、ウェルター級の4階級制覇を達成。WBCムエタイでも世界フェザー級、世界スーパー・フェザー級、世界スーパー・ライト級と3階級を制覇。WMCでも世界フェザー級王座を獲得し、これまで獲得したベルトは16本という超一流選手。日本では2004年11月に初来日して以来、菊地剛介、大和哲也、日菜太、増田博正、T-98、アトム山田と各団体トップ選手に勝利。2022年9月にK-1初参戦を果たすと、アビラル・ヒマラヤン・チーターに初回KOち、12月には森田奈男樹にも2RでKO勝ち。2023年3月にK-1スーパー・ウェルター級王者の和島大海に挑戦したが、延長戦でKO負けを喫した。戦績は208勝(48KO)43敗4分。
寧仁太はガーナ人の父と日本人の母を持ち、184cmの長身を誇る。プロサッカー選手を目指していたが、K-1ジム総本部に入門。第25回K-1アマチュアAクラス -70kgで優勝し、2019年8月にプロデビューして5連勝を飾るが、2021年9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」準決勝で野杁正明に初黒星。2022年2月、松岡力を判定で破り第10代Krushウェルター級王者となり初防衛にも成功し、2023年3月にはRISEとの対抗戦で實方拓海に判定勝ちして3連勝。戦績は9勝(4KO)1敗。
会見には寧仁太のみ出席し、「3月に続いてK-1に出られることをとても嬉しく思います。(K-1ジム総本部代表の梶原)龍児さんとはデビュー10戦目ぐらいで世界の強豪と戦いたいという話をしていて、遂に世界と戦えます。僕が昔見ていたK-1は大きな外国人選手たちが戦うのが魅力的だったので、僕も世界と戦えるということで楽しみです」と、世界的強豪と戦えることの喜びを語る。
「K-1でデビューした時から(ジョムトーンは)強いなと見ていて、階級も自分と近く、いつでも出来るように試合を見ていたので楽しみにしていました。僕は次で11戦目ですが、ジョムトーン選手は250戦ぐらいやっていて、今までで一番キャリアがある選手なので、テクニックどうこうではなく、気持ちでぶつかっていこうと思います」と、以前から意識をしていたという。
和島戦はジョムトーン攻略のヒントになるかと聞かれると「和島選手はサウスポーで僕はオーソドックスなので戦い方は全然違いますが、タイ人をローキックで倒したことはむちゃくちゃ凄いことなので、そこは勉強させてもらおうと思います」とした。
これまでスーパー・ウェルター級で戦っていたジョムトーンだが、K-1初参戦時に「スーパー・ウェルター、ウェルター、スーパー・ライト級の3階級でベルトを獲る」と徐々に階級を落としていく逆3階級制覇を予告しており、スーパー・ウェルター級王座は和島に敗れて夢潰えた。今回はウェルター級に落としての試合となる。
そのことについて寧仁太は「以前から70kg→67.5kg→65kgと逆三階級制覇を狙うと言っていたので、67.5kgでやることになるのかなと。70kgでやっていた時よりもスピードはさらに増して、パワーは元々あると思うので、そこは警戒しようと思います」と、スピードアップを警戒。
しかし、「ウェルター級でも簡単に勝てないぞというところを僕が見せたいと思います」と、ジョムトーンのウェルター級侵攻を初戦でストップしてみせると言い放った。
●ジョムトーンのコメント「3月の試合では負けてしまったが、K-1で試合を重ねて、動きもよくなっているし、体のキレも増している。自然と体重も落ちていて、今回はウェルター級で試合をすることになった。今の自分にとってはこの体重が最も合っていると思う。試合当日これまで以上の強さを見せたい」