NKB 野獣シリーズvol.22023年4月15日(土)東京・後楽園ホール
▼第12試合 55.0kg契約 3分5R×海老原竜二(神武館/NKBバンタム級1位)TKO 4R 2分11秒 ※レフェリーストップ〇片島聡志(Kick Life/元WPMF世界スーパーフライ級王者)
海老原は14勝(6KO)11敗の戦績を持ち、2021年12月のNKBバンタム級王座決定戦以降は勝っても負けても全てKO決着というNKBのキャッチフレーズ「倒すか倒されるか」を体現している男。
対する片島は2010年9月デビューのベテランで、戦績は27勝(1KO)20敗5分。NKBのリングでは今年2月に藤原あらしを左ハイキックでKOしている。
1R、海老原はサウスポー。片島はじりじりと前へ出て、海老原のボディをパンチと前蹴りで狙い撃ち。海老原はローを蹴って左を狙うが、片島は距離を保ってよく見ているためパンチはもらわない。
2R、コーナーに詰まった海老原だが、左フックをヒットさせて左ハイ、左フックと一気にまとめる。しかし片島はすぐに体勢を立て直し、ボディを攻めつつ右フックと右ヒジで逆襲。海老原を右フックでグラつかせ、さらにヒジで追い込んでいったが、ラウンド終了間際に海老原が左フックで逆襲。
3R、左右フックで襲い掛かる海老原に片島は右ヒジ&右フックで対抗。海老原の左目上をカットして流血させ、ドクターチェックに追い込む。再開後、左右の強打を振って前へ出る海老原へ細かくパンチをまとめ、ヒジを打ち下ろす。海老原は被弾しながらも打ち返し、片島も気が抜けない展開が続いたが、海老原がバラン図を崩してロープへもたれかかった所へ片島が右の強打。さらに連打からヒザ蹴り連打でスタンディングダウンを奪う。
4Rもヒザ蹴り連打でダウンを追加する片島。そこからボディを徹底的に攻めつつ、ヒジとヒザの猛攻で海老原を圧倒。パンチを振り回して逆転の一発を狙おうとするも、ヒジ&ヒザで追い回されて最後は右ローでダウン。海老原は立ち上がるもレフェリーは様子を見て試合をストップ。片島がテクニックを見せつけてのTKO完勝となった。
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▼第11試合 ライト級 3分3R×棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)判定0-3 ※28-29、27-29×2〇小清水涼太(KING LEO) 棚橋は日本拳法空手道で鍛えた右ストレート&右ローを武器に、戦績は10勝(7KO)8敗1分。小清水はラウェイにも挑戦しているファイターで、キックボクシング戦績は3勝(2KO)1敗。
1R、小清水はサウスポー。序盤から中盤までは単発ローの蹴り合い。中盤からは小清水がダイナミックな動きで左右フック、前蹴り、ハイキックを繰り出していく。棚橋は逆にコンパクトな左フック。
2Rは左ストレートを伸ばしていく小清水が攻勢。左右フック、ボディへのストレートと攻め、左から右フックを返してダウンを奪う。棚橋は右フックで反撃も小清水のパワフルな手数が目立つ。
3R、逆転を狙ってパンチで前へ出る棚橋に小清水はタイミングよくテンカオを突き刺す。棚橋が組み付いて倒したところでバッティングとなり、小清水にはインターバルが与えられる。再開後、右フックで逆転を狙う棚橋の猛攻にフラフラとなる小清水だったが、クリンチで必死の抵抗。かなり追い詰められた小清水だが最後まで粘り、勝利をもぎ取った。
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▼第10試合 73.5kg契約 3分3R△釼田昌弘(テツジム/NKBミドル級王者)ドロー 判定1-0 ※29-29、30-28、29-29△土屋 忍(kunisnipe旭ジム/WPMF日本スーパーライト級8位)
1Rから釼田は前蹴り、右フック、ヒザを一発入れては組み付いてクリンチに持ち込み土屋の体力を削る作戦か。サウスポーの土屋は左の蹴りから右フックを打つ。
3Rまで釼田は徹底して一発入れては組み付いて土屋を転がす戦法。土屋も思い切りフックを振って戦局を打開しようとするが、釼田に組まれて投げられる。
判定は両者決め手無しのドローとなった。
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▼第9試合 60.0kg契約 3分3R×半澤信也(Team arco iris)判定0-3 ※26-30×3〇蘭賀大介(ケーアクティブ)
1R、半澤はサウスポー。蘭賀は左右の拳を前に突き出して前へ行くが、半澤の左ストレートをもらう。ミドルからパンチへつなげようとする蘭賀は半澤にミドルをキャッチされてやりにくそう。
2R、右ローを蹴ってパンチにつなぐ蘭賀。どんどん前へ出ていってパンチを繰り出していき、2R終了間際にはロープ際に追い詰めての右をヒットさせてダウンを奪う。
3R、半澤の左を被弾する蘭賀だが勢いは止まらず、前へ出て左右の拳を突き出していく。左フックをヒットさせての右ストレートでダウンを追加。蘭賀が追いかけていき、半澤が迎え撃つという展開が続き、半澤の左をもらって危うい場面もあった蘭賀だが、判定3-0の完勝を収めた。
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▼第8試合 ミネルヴァ 女子ライトフライ級 2分3R〇喜多村美紀(テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級1位)判定2-1 ※30-28、29-30、30-29×Yuka☆(SHINE沖縄/ミネルヴァ・ライトフライ級5位)
1R、Yuka☆はワンツーから右ロー、喜多村はワンツー。喜多村がワンツーを決めていき、Yuka☆も足を止めて右で打ち合う。ボディも叩く喜多村。
2R、ジャブで喜多村を仰け反らせるYuka☆だが、喜多村は上体を左右に揺らしながら顔面とボディへフックを打っていく。右を強打するのは喜多村。
3R、Yuka☆の右ストレートが顔面とボディに決まり始めるが、喜多村も左フックで応戦。喜多村も顔面とボディを打ち分けていき、右でクリーンヒットを奪う。
判定は2-1と割れたが、右を上手く当てていった喜多村の勝利となった。
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▼第7試合 女子バンタム級 2分3R〇Mickey(PIRIKA TP GYM)KO 1R 2分53秒 ※右ストレート×MEGUMI KICK SPARK(KICK SPARK) Mickeyはかつて女子キックで活躍したPIRIKAの弟子で、2022年4月にデビュー以来4勝(1KO)無敗。パワフルかつ手数が出るスタイル。対するMEGUMIは2022年9月デビューで戦績は2戦2敗。
1R、Mickeyのワンツーに右ローを蹴っていくMEGUMI。Mickeyは右ミドルを蹴ってのワンツーで前へ出ていき、次第にパワーを発揮していく。1R終了前、Mickeyの右ストレートがカウンターでヒットし、MEGUMIは派手にダウン。レフェリーが即座にストップし、MickeyのKO勝ちとなった。
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▼第6試合 バンタム級 3分3R△兵庫志門(テツジム)ドロー 判定0-0 ※30-30×3△中島隆徳(GET OVER)
1R、中島はサウスポー。両者ともロー&ミドルで様子を見る展開。圧をかけてコーナーへ詰めたのは兵庫だが、両者とも手数は少ない。
2R、前に出て右ローを蹴る兵庫に中島はワンツー。中島のパンチが目立ち始めたところで、兵庫はスリップした中島の顔面を蹴ってしまい試合は一時中断。再開後、前に出る兵庫だったが中島がかわしていった。
3Rも前に出る兵庫だが手数が出ず、中島は詰められると左ストレートを出して押し戻す。ならばと兵庫は右の三日月蹴り。中島はワンツー、左ストレート。
判定は両者決め手なくドローとなった。
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▼第5試合 ミドル級 3分3R〇夏空(NKジム)TKO 2R 0分40秒 ※セコンドからのタオル投入。×TOMO・JANJIRA(JANJIRA GYM)
1R、頻繁に構えを左右にスイッチするデビュー戦のTOMOは右カーフで先制するも、夏空がワンツーを繰り出してくるとパンチで対抗して夏空がヒット奪う。
2Rが始まってすぐ、夏空がワンツーを打ち抜いてTOMOはロープの外に飛び出してしまいそうになるほど強烈なダウン。続けて夏空が右フックでダウンを追加したところで、TOMOのセコンドからタオルが投入された。
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▼第4試合 55.0kg契約 3分3R〇野村リトル知生(TEAM Aimhigh)判定2-0 ※30-28、29-29、30-27×田嶋真虎(Realiser STUDIO)
1R、田嶋はサウスポーから左ミドルで野村の右腕を狙って蹴っていく。野村は前へ出て右ロー&ミドルから右を当てに行く。
2Rも左ローと左ミドルで攻めていく田嶋に野村は右ローで対抗。次第に距離をつかんできたか野村のパンチが当たるようになり、終盤には右ストレートと左フックをクリーンヒット。
3R、序盤にラッシュをかけた野村だが田嶋は左ミドルを蹴り続けて必死の反撃。左ローも決まる。野村は左ミドルに対して左に動いての左フック。さらに右を繰り出して前へ出ていき、田嶋の逆転を許さず判定2-0で勝利を収めた。
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▼第3試合 ライト級 3分3R×青山 遼(神武館)KO 2R 1分15秒 ※3ノックダウン〇津田宗弥(クロスポイント吉祥寺)
1R、サウスポーの青山が左ストレートを当てて行き、津田は足を止めて右ストレートで打ち合うが、青山の左ストレートで腰が落ちてダウンを奪われる。
2R、ヒザ蹴りで逆襲した津田は右ストレートでダウンを奪い返し、続けざまに右でダウンを2度奪って逆転KO勝利を飾った。
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▼第2試合 52,0kg契約 3分3R滑飛レオン(テツジム)荒谷壮太(アントジム)
▼第1試合 ウェルター級 3分3R吉瀧 光(KING LEO)健吾(BIG MOOSE)