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【極〜KIWAMI旗揚げ戦×J-MMA Rookies CUP】石黒翔也が手塚基伸にポイント勝利「次はMMAで」、川中孝浩はTD勝ち、マイケが芦田にポイント勝利、新居が小見川極める。Rookies CUPはフェザー&フライ級準決勝へ

2023/03/19 13:03
 2023年3月19日(日)に千葉県幕張メッセ8展示場ホールにて『極〜KIWAMI旗揚げ戦×J-MMA Rookies CUP』が行われた。前日計量は当日計量選手を除く全選手が計量をパス。  MMA7団体合同の「第一回 J-MMA ROOKIES CUP」の組み合わせも前日に発表された。同トーナメントは「各プロモーションが推薦する3戦以下の選手」、または「プロデビューから2年以下で各プロモーションを主戦場に3戦以上出場の選手」に参加資格が与えられる新人育成大会で、2階級で実施。  フライ級はGRACHANから2選手、フェザー級はGLADIATORから2選手と複数参加のほかは、各団体から1階級1選手ずつが参加している。  フェザー級では、「格闘DREAMERS」を経てPOUNDSTROMで狩野優と3Rを戦っている中村京一郎(EXFIGHT)と、NEXUS2勝で国体で空手優勝の実績を持つ石塚将也(DIARIO)が対戦。  GRACHAN代表で、剛柔流硬式空手のジュニアで世界大会優勝、K-1甲子園東日本優勝の実績を持つ黒井海成(BRAVE)は、WARDOG推薦のDAIGOと対戦。  DEEPで星野豊や鬼山斑猫に勝利するなど3連勝の20歳・梶本保希(パラエストラ八王子)は、GLADIATORの左海清之と対戦。  さらに、第1試合でアマチュア修斗EXトーナメント優勝の人見礼王(修斗GYM東京)がプロデビュー戦で、桑本征希(GLADIATOR )と対戦する4カードが組まれた。  フライ級では、格闘DREAMERSで人気を博した新極真出身の18歳・鈴木崇矢(EXFIIGHT)が、小田魁斗(GRACHAN)と対戦。  18歳のボンサイ柔術所属のDEEPフューチャーキングトーナメント2022フライ級準優勝者・氏原魁星は、GLADIATORフライ級代表で同じく18歳の中山陸斗=陸虎(総合格闘技道場リライアブル)と対戦。  修斗のKJ-Tylerは、GRACHANの金井一将と、WARDOGのしゅんすけがFighting NEXUSの豪瑠と対戦する。  経験値もバックボーンも異なる各団体のルーキーは、このクロスプロモーションの大会でどんな存在感を示すか。 [nextpage] 『極〜KIWAMI旗揚げ戦 J-MMA Rookies CUP』速報 2023年3月19日(日)千葉県幕張メッセ8展示場ホール開場13:00 開始13:30 GRACHAN放送局生配信 ▼第14試合 極ルール 66㎏以下契約 5分1R  〇石黒翔也(2021年全日本柔術選手権黒帯ライトフェザー級優勝/CARPEDIEM)65.9㎏[4-0] ×手塚基伸(第7代GRACHANバンタム級王者シークレットベースドミネート/コブラ会)65.3㎏  下を選択した石黒は、手塚にノーアームギロチンチョーク。首を抜いた手塚は立たず、下から足を手繰りに。それを切った石黒がバックを奪い、リアネイキドチョーク狙い。手塚は両足をかけさせないようにして腰をずらすが、石黒はシングルバックからリアネイキドチョーク狙いホーン。  手塚は、感謝の言葉の後に「俺には分が悪いから次はMMAで」と挨拶。石黒は「極めた姿を見せることが勝ちでしたので満足していません。MMA選手が死と隣り合わせで戦っているのを尊敬しています。次回、MMAでやりましょう」と答えた。 [nextpage] ▼第13試合 極 80㎏以下契約 5分1R×岡本裕士(全日本マスター柔術選手権2022 マスター3黒帯ミドル級優勝/RJJ)78.2㎏[2-6]〇川中孝浩(第4代GRANDウェルター級王者/ BRAVE)79.4㎏  引き込む岡本を体格で勝る川中が切り、ダブルレッグテイクダウンを連発し、勝利した。 岡本「個人的にマイケ選手と私と石黒さんと、MMAの寝技と柔術でどっちが強いかと。こちらは道衣を使えないし、MMA選手は打撃が使えない。川中選手のテイクダウンが強くて、負けたことは悔しいですけど、ノーギグラップリングも勉強して幅を広げたいと思います」 川中「初めてのグラップリングルールで、最初は極めに行こうと思ったけど、無茶苦茶強くて取れませんでした。もっと勉強して次は一本取れるように頑張ります」 [nextpage] ▼第12試合 極 73㎏以下契約 5分1R〇マイケ大浦(全日本階級&無差別優勝/IGLOO)72.55㎏[8-4]×芦田崇宏(第8代DEEPフェザー級王者/BRAVE)72.75㎏ 1R、外掛け、ヒール、スラム禁止。ギロチン狙いのマイケに、首抜く芦田にマイケはがぶりバックからリアネイキドチョーク狙い。両足はかけさせずこれを正対し、上を取る芦田をスイープするマイケ。芦田も下からギロチン仕掛けて立ち、絞めに行くがホーン。 芦田「記念すべき旗揚げ戦、難しかったけど楽しかったです」 マイケ「姉から極めないと縁を切る、と言われていてちよっと怖いですけど(笑)ギリギリ勝てて良かったです。次は極めて勝ちます」 [nextpage] ▼第8~11試合 JMMA Rookies Cup フライ級 一回戦 5分2R(延長1R)フライ級出場選手プロフィール  ▼第11試合J-MMAROOKIESCUPフライ級5分2R 延長1R〇鈴木崇矢(格闘DREAMERS)57.1㎏[判定2-0]×小田魁斗(GRACHAN)56.85㎏  1R、サウスポー構えの鈴木は左ヒザ、ミドル。もらいながら受けて小田はテイクダウンへ。左ストレートを上下に突き、テンカオを当てる鈴木だが前がかりになりすぎず、距離を保つ。小田は終盤テイクダウン奪う。  2R、鈴木の左ヒザ、ミドルに小田も右ミドルを返しダブルレッグテイクダウン。立つ鈴木になおもダブルレッグテイクダウンの小田は崩して立ち上がり際にバックに飛び乗り、チョーク狙い、パウンドもホーン。  判定は2-0で打撃で攻勢に立った鈴木が勝利。「『格闘DREAMERS』の鈴木崇矢です。ここに立てて感謝しかないです。圧倒的に勝利するつもりだったのに、こんな感じではまだまだです。5月、もっともっと強くなって皆さんの前に立ちます」と語った。 [nextpage] ▼第10試合J-MMAROOKIESCUPフライ級5分2R 延長1R×KJ-Tyler(修斗)『56.9㎏』[判定0-3]〇金井一将(GRACHAN)『57.0㎏』 1R、左で差すKJに金井がテイクダウン。マウントを奪うが、すぐに抜けて立つKJをボディロックでコントロールし再三崩す金井。後頭部に打撃で中断。再開。金井の低いシングルレッグを切ったKJがバック奪いパウンド。抜ける金井。  2R、金井のシングルレッグを切るKJがバック狙いも落とした金井がバックコントロールから投げ、肩固めも狙うも、立つKJに続くシングルレッグをKJがバックに回りホーン。  判定はコントロール時間が長かったBRAVEの金井が3-0で勝利。5.14 準決勝に進出した。金井は「めちゃめちゃキツい試合で1Rの途中で肩が外れて、でも何とかなりました」と苦笑しながら語った。 [nextpage] ▼第9試合J-MMAROOKIESCUPフライ級5分2R 延長1R〇氏原魁星(DEEP)『56.0㎏』[1R 0分39秒 腕十字]×陸虎(GLADIATOR)『56.9㎏』  最初は引き込む形になったボンサイ柔術の氏原だが、金網使い立ち上がり、ボディロックテイクダウンでマウント奪うと腕十字を極めた。 [nextpage] ▼第8試合J-MMAROOKIESCUPフライ級5分2R 延長1R〇しゅんすけ(WARDOG)『56.5㎏』[2R 2分58秒 リアネイキドチョーク]×豪瑠(Fighting NEXUS)『56.6㎏』  1R、サウスポー構えの豪瑠に、しゅんすけは左ジャブ、右ストレートを当てて前に。豪瑠の頭が下がるとヒザ。  2R、詰めるしゅんすけに豪瑠は払い腰テイクダウンも立つしゅんすけ。しゅんすけの打撃に下がる豪瑠は小外も捨て身気味で上になるしゅんすけ。豪瑠の前転についていき、リアネイキドチョークを極めた。 しゅんすけは、「滋賀県のちゃっちゃなジムでやって勝ち上がるんで、僕のことを注目してください」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 極~KIWAMI~ 74㎏以下契約 5分1R〇新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/Yawara Jiu-Jitsu Academy)73.45㎏[3分25秒 せんたく挟み]×小見川道大(NEO JUDO ACADEMEY)※当日計量  組み手争いから引き込みクローズドガードに入れた小見川。ディープハーフから足を抱えてスイープして立ち上がるが、シングルレッグに得意のキムラクラッチを合わせた新居は回して寝かせてせんたく挟みを極めた。  試合後、小見川は「新居選手早くて、極められました。自分はMMAを引退しましたが、新居選手、MMAの方もフェザー級をかきまわしてください。注目しています」とエール。  新居は「柔道からMMAに行って初めて出稽古に行ったのが小見川さんでした。こうして肌を合わせていただきありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 極~KIWAMI~ スペシャルエキシビションマッチ 70㎏以下契約 5分1R-村田良蔵(Yawara Jiu-Jitsu Academy)[勝敗無し]-所 英男(リバーサルジム武蔵小杉) イマナリロールを狙っていたという所だが、いきなりのシッティングガードで封じられ面食らったようで「柔術家の方とのグラップリングはまた動きが異なって面白いです」と語った。 「極めにこだわった『極』、これからも楽しみです。あと、フライ級トーナメントに出る予定だった長野将太。また怪我が治ったら使ってください」(所) 「これからも『極』続きます。これからもよろしくお願いします」(村田) [nextpage] ▼第5試合 極 柔術ルール 64㎏以下契約 5分1R×高橋逸樹(CarpeDiem)62.55㎏[判定1-2]〇伊集龍皇(パラエストラ小岩)64.0㎏ 高橋のフットロックを切ってレッグドラッグの伊集。伊集もベリンボロもスクランブルでバック狙う高橋。判定は2-1で伊集が勝利した。 [nextpage] ▼第1~4試合 JMMA Rookies Cup フェザー級 一回戦 5分2R(延長1R)フェザー級出場選手プロフィール ▼第4試合J-MMAROOKIESCUPフェザー級5分2R 延長1R〇中村 京一郎(格闘DREAMERS)66.0㎏[1R 3分52秒 TKO]×石塚将也(Fighting NEXUS)65.9㎏ 1R、サウスポー構えの中村にオーソの石塚。中村は左右から組んでボディロックテイクダウン! 背中見せて立ち上がる石塚はアームロック狙いから正対も中村のヒザがローブローに。 「注意」後再開。中村は左の蹴りを上下に突き、石塚も右ストレートを突くが、中村の左ローが再びローブローに。中断。2回目で中村に「イエローカード」。  再開後、中村の左の蹴りを掴んでテイクダウンした石塚。しかしすぐに立ち上がる中村は、左ミドルから右フックでダウンを奪い、レフェリーを呼び込んだ。  試合後、中村は「団体の垣根を越えて実現させていただき、ありがとうございます。ローブロー、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次も勝って突き進みます」と語った。 [nextpage] ▼第3試合J-MMAROOKIESCUPフェザー級5分2R 延長1R×DAIGO(WARDOG)65.75㎏[1R 3分29秒 TKO]〇黒井海成(GRACHAN)66.05㎏  1R、オーソの黒井は、サウスポー構えのDAIGOの前足に左右ロー。さらに右ハイと上下に散らし、右ストレートを討ち込む。DAIGOも打ち合いに応じるが、左フックでダウン奪った黒井が金網詰めて左右ラッシュでダウン奪いパウンドアウト。 5月14日の次戦を決めた黒井は「自分の実力まだまだこんなもんじゃないんで、もっともっとすごいKOを見せます」と語った。 [nextpage] ▼第2試合J-MMAROOKIESCUPフェザー級5分2R 延長1R〇梶本保希(DEEP)65.65㎏[判定3-0]×左海清之(GLADIATOR)65.65㎏ 1R、ダブルレッグテイクダウンの梶本に、左海はギロチンチョークを合わせるが、首抜く梶本が上に。左海は金網背に座るが梶本は細かいパウンド。 2R、左海の右ハイをつかんでテイクダウンは梶本。ギロチンチョーク狙いも外して立ち上がる左海を再び寝かせてハーフからパウンド。ヒザ。梶本は「KOしたかったけど、これも僕のMMAなんで、これからも応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第1試合J-MMAROOKIESCUPフェザー級5分2R 延長1R〇人見礼王(修斗)65.8㎏[2R 3分27秒 反則] ※桑本の2度のサッカーキック×桑本征希(GLADIATOR)65.75㎏ 1R、ともにサウスポー構え。人見は左ローからダブルレッグテイクダウン。立ち上がる桑本はその際で右バックフィスト! 人見からダウンを奪う。しかし足手繰り立つ人見がダブルレッグテイクダウン。金網に押し込み、背中つかせヒジも桑本も立ち上がる。 2R、すぐに詰める人見がダブルレッグへ。そこにヒジ・ヒザを突く桑本だが、人見がテイクダウン。尻着き金網背に立ち上がる桑本は、人見の左差しの投げを潰して鉄槌。人見の立ち際に反則のサッカーキックで中断。グラウンド状態での蹴りで「減点1」。再開。右ストレートを突く人見に後方に尻餅を着く桑本はすぐに立ち上がると組みも、再び人見がテイクダウン。その立ち際でまたも桑本が反則のサッカーキックで中断。ストップとなった。
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