2023年3月26日(日)東京・有明アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2023』にて、「RISEvs.K-1対抗戦」で第5代Krushフェザー級王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)を迎え撃つRISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)が公開練習を行った。
門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かしてランクイン。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取した。12月にはシュートボクシングとの対抗戦でSBルールに初挑戦し、投げられるも2度のダウンを奪って逆転勝利した。戦績は12勝(3KO)2敗1分。
今回対戦する新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。同王座は2022年5月の4度目の防衛戦で玖村修平に敗れて失っている。8月にはK-1フェザー級世界最強決定トーナメントに出場も1回戦で敗退。前戦は12月3日に國枝悠太から判定勝ち。戦績は15勝(6KO)7敗のサウスポー。
以下、公開練習後の門口のインタビュー
門口佳佑「チャンピオンとして迎え撃つ形なのでしっかり勝つ」
――2試合連続対抗戦に出場することになりましたが、話を聞いた時はいかがでしたか?
「話を聞いた時はまた対抗戦かって感じでしたけど、次はvsK-1だったのでテンションはやっぱり上がりましたね」
――自分がK-1との対抗戦に出場するというシチュエーションは想定してましたか?
「まずvsK-1があると想定していなかったので、いずれ数年後とかにあったら出たいなと思っていたくらいなので、思ったより早かったって感じですね」
――対戦相手が新美選手と話を聞いた時は?
「正直チャンピオンが出てこないんだとは思いましたけど、新美選手についてはキックボクシングをやりだした頃から知っているし、熱い選手だなと思っています。チャンピオンとやりたかったって言うのが本音ですけど新美選手でも熱い試合ができるなと思ったので気合いが入っています」
――記者会見の時に顔合わせをしましたけど、改めて新美選手の印象について教えて下さい。
「新美選手はどちらかというと試合で魅せるタイプだと思うので、特に記者会見での印象はなかったですね」
――お互い記者会見の時はスポーツマンぽく接していましたね。
「僕は特に変な煽りとかもしないですし対戦相手のことはリスペクトしているので、『これが格闘技だ』っていう試合を見せればいいかなと思っています」
――新美選手はどんな相手にも1ラウンドから強いプレッシャーをかけてくる選手ですが、それに関してはどう思いますか?
「全試合そういう試合をしているので今回も変わらずやってくるんだろうなと思ってます。急にスタイルを変えては来ないと想定はしています」
――今回初めてRISEのELDORADOという年間で最大のビッグマッチに出場できるということについては?
「ELDORADOも初めてですし、K-1との対抗戦という新しい試みもある中で、格闘技界が少しずつ変わっていく流れに乗れるっていうので嬉しく思っています」
――去年の8月にタイトルを獲ってから自分が上昇気流に乗っているというのは感じていますか?
「結果も出だして一歩一歩ですけど成長できているなっていう印象があります。でもやっていることはずっと積み重ねているだけなので、また次も成長した試合を見せれるかなと思います」
――門口選手にとって今回の新美選手との対抗戦というのはどんな言葉がキーワードになりますか?
「前回のシュートボクシングの試合に出場した時は乗り込んで荒らしに行くイメージでしたけど、今回はチャンピオンとして他団体の選手を迎え撃つ形なのでしっかり勝たないといけないと思っています。他の団体も合わせて僕のフェザー級の立ち位置もこの辺りで決まってくるのかなと思っているので、自分の存在価値を証明したいなと思っています」
――空手時代から天心選手と戦ってそれからキックボクシングに入って、今ご自身でRISEを背負ってK-1を迎え撃つっていうことは5年前には想像していましたか?
「ここまでの想定はしていなかったですね」
――ご自身の中で成長してきた部分というのはどういうところがありますか?
「最初は空手頼りになっちゃう部分があったので、何回か負けていくうちに気づいて空手を活かしたままキックボクシングっていう試合に対応できているのかなと思います」
――特にパンチの攻防などの向上についてはいかがですか?
「あまりボクシングは得意ではないですけど、パンチも見えるようになってきた段階なのでまだまだ成長できるかなと思います」
[nextpage]
――前回の山田彪太朗戦は苦戦しながらの逆転勝ちというイメージだったのですが、ご自身では戦ってて絶対に勝てるという気持ちで戦っていましたか?
「投げられた時はもう負けたと思いましたね(笑)。正直やってみて分かったんですけど、別ルールだなと思いました。自分のやりたい攻撃も組みや投げがあることによって出せなくなりましたし、試合中にこんなに困ったのは初めてだったので、投げられた時には「もう負けた~」と思ったんですけど、そこからは楽しんでやろうと思ったので、そういうのが意外と力が抜けて良かったのかなと思います」
――それがやはり飛び膝蹴りやフックでのダウンに繋がったんですね。
「そうですね」
――それは狙ってたんですか?
「完全に試合中の感覚です」
――山田彪太朗戦を経て吹っ切れた部分とかはありますか?
「それは次の試合で分かる部分だと思うので考えないようにして、もう自分のやるべき仕事をしようかなと思っています」
――新美選手については粘り強い、打たれ強いというイメージが我々にもあるのですが、そのような相手と戦うことについてはどのような覚悟がありますか?
「粘り強さはあるんですけど僕の方が粘り強いと思ってるんで、全局面で上回ろうと思ってます」
――例えば判定になったとしても自分が勝つという自信があるってことですね。
「どういうフィニッシュになるか分からないですけど、どうなっても最後は僕が勝ち切るイメージではいます」
――これまでRISEで試合をしてきてRISEファイターとしての強さっていうのはK-1とはどんな違いがあると思いますか?
「K-1のレベルとかがまだ全然分からないので、この試合で違いを見せるしかないかなと思ってます」
――今回の試合で勝ってその先っていうのはどんなことをイメージしていますか?
「全然イメージっていうのはついてないですけどフェザー級統一っていうのは前の試合から言っているので、そういった試合に向けても大事な一戦になるんじゃないですかね」
――vs世界っていうのはイメージしてるんですか?
「もちろんイメージの段階でなんですけど、まだ国内に倒さないといけない選手が沢山いるのでまずはそこをしっかりクリアしてからですね」
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
「前回同様に対抗戦になるんですけど、前回以上に面白い試合をしてRISEの強さを見せつけるので応援よろしくお願いします」