2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』にて、-69kg契約3分3R延長1Rで野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦するジャバル・アスケロフ(ロシア)が10日(金)都内にて公開練習を行った。
数々の強豪選手を輩出したロシア・ダゲスタン共和国出身のアスケロフはこれまで148戦の試合を重ねてきた歴戦の猛者。数々のタイトルを獲得し、K-1 MAX、GLORY、ONE Championshipにも参戦した経験がある。また、K-1 MAXで活躍してきた佐藤嘉洋やアンディ・サワーからも勝利を収め、もぎ取った110勝のうちKOが55。野杁がかねてより対戦を熱望していた海外の強豪と呼ぶに相応しい実績の持ち主だ。
久々のK-1参戦に「歴史的な遺跡が存在するような遥か昔のことのように長く感じていたけれど、またこうして日本に戻ってこられるオファーをもらって嬉しく思っている」と喜びの声を上げたアスケロフ。来日するのも2009年にK-1 MAXで日菜太と戦って以来となるが「日本のファンの前で戦えることは他の所で戦うことと違う印象がある。自分にとっても嬉しいことだ」と日本に来られたことにも喜びを感じているようだった。
対戦相手の野杁については「テクニック・スピードが素晴らしい選手という印象を受けた。パワーに関してはそこまでではないと思うが、いいローキックを持っているし、テクニックに関しては確かなものがある。オールラウンドな選手だと思う」と評価したアスケロフ。しかし「私は日本に遊びに来たわけじゃない。野杁を倒すために来たんだ」と勝ちを譲るつもりはさらさらない。
世界各国でトップレベルの選手たちと長い間戦いを繰り広げてきた経験値は野杁にはないもの。「今回の試合のためにこれまで自分が積み重ねてきた経験の差を、日本のファンの方にお見せしたいと思う」と、自信たっぷりに語っていた。
日本もK-1も好きな国であり、好きな団体だと語るアスケロフの今後の目標は、そのK-1に継続して参戦することだ。「まずは今回の試合でいいパフォーマンスを見せて、皆さんに喜んでもらえるような試合をする。そして勝って、継続的に日本に参戦していきたい」とアスケロフ。K-1王者の野杁を倒せば、継続参戦は確定的なものとなるだろう。そのためにも「日本のファンが見たいと思っているのは止まっているような試合ではなくて、激しい打ち合いだと思う。アクションの激しい試合をするから、絶対に瞬きはしないでくれ」と、野杁に打ち合いを挑み、その中から勝利を手にする気でいるようだった。