2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』にて、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rでジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者・和島大海(月心会チーム侍)が公開練習を行った。
同門の佑典が持つミットにミドルキックを中心としたコンビネーションを打ち込んだ和島。この日は練習の追い込み真っただ中で、すでに本格的な練習を終えた後の公開練習=ミット打ちということもあり、表情は険しかったものの「コンディションはばっちりですね。動き的にはよくなってきています」。体重も落ちてきており「(減量も)順調にきています」と問題なさそうだ。
今回対戦するジョムトーンはラジャダムナンスタジアム4階級制覇やWBCムエタイ世界3階級制覇など、ムエタイの歴史に名を残すレジェンド。K-1横浜アリーナ大会でK-1初参戦を果たすとアビラル・ヒマラヤン・チーター、森田奈男樹をことごとくKOし、健在ぶりを証明した。「パンチもうまいし、蹴りもうまい。なんでもできるバランスが整ったすごいいい選手」と、ジョムトーンを評価する和島は、この一戦にむけてタイのシッソンピーノンジムへ出稽古を敢行した。
「日本ではなかなか同階級の選手がいなかったりで、ずっと海外の練習には行ってみたいなとは思ってたんです。なかなかきっかけがなく、海外に一人で行くのも寂しいので、ずっと行けてなかったんですけど、たまたまタイに知り合いがいて、その方に連れて行ってもらいました。一緒に飛行機に乗ってもらって、ジムまで連れて行っていただいて、ジムに放り込んでもらってからは、ずっと一人で練習していました」
シッソンピーノンジムといえばシッティチャイをはじめ強豪タイ人選手のいるジムとして知られている。そのジムで約2週間、ジムに住み込みで練習したという和島は「短期間だったんですけど、集中して練習したので行ってよかったなと思って帰ってくることができました」と、自身初の海外という経験も加えて実りは多かった。
「最後までタイ語は分からなかったですけれど(笑)、コミュニケーションもなんとなくとれて楽しかったです」と、タイでの出来事を笑顔で振り返り「タイで教えてもらったことは、こっちでもしっかりやっていますし、なにより一緒に練習できた経験がすごくよかった」とタイ修行の成果をジョムトーン戦にぶつけるつもりだ。
2020年9月のラーシーシン・ウィラサクレック戦から6連勝中と充実のキャリアを送っている和島。今回はK-1スーパー・ウェルター級王者としての初防衛戦という大事な一戦だ。それに向けてプレッシャーはないかと聞くと「どんな相手が来ても絶対に負けたくないというのは一緒なので、初防衛とか関係なく絶対に勝ちたいと思っています」とこれまでと変わらないモチベーションで試合へ挑む。
2023年のテーマに「全勝」を掲げた和島は「今回の相手もかなり強豪だと思いますけど、これからも外国人選手を相手に試合していきたい」と、強豪外国人が多いスーパー・ウェルター級(70kg)のK-1王者として外国人選手との対戦、そしてbs世界を目指すことを誓った。