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【K-1】世界を見据えるKANA「どの攻撃でも倒せるイメージを持っている」、女子最強アニッサ・メクセンにK-1参戦を呼びかけ

2023/03/01 18:03
 2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』にて、K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rで世界三冠王フンダ・アルカイエス(トルコ)の挑戦を受ける王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が1日(水)都内所属ジムで公開練習を行った。  KANAはミドルやローキックも交えたミット打ちで軽快な動きを披露。2度目の防衛戦へ向けて死角なしというところを存分にアピールした。  それでも「帰国してまだ3日なので、時差ボケと疲労があってこれからしっかり仕上げる感じです」とまだ本調子ではないと言い、アメリカには「3週間ちょっとですかね。2月頭に行って今週の日曜日に帰って来ました。複数のジムへ行き、スパーリングでいろいろな選手とやってきました」と今回もスパーリング中心の練習で行ってきたという。  その中で強化したのは「蹴りですか。今回の対戦相手は蹴りが強いので、しっかり蹴り勝とうかなと。ベースは変えていませんが相手が蹴りベースなのでそれに対応した練習をしてきました。蹴りも実戦の中でしっかり出せているので、試合で出せれば形としてはいいのかなと思います」と、蹴りの強化も万全の様子。  アメリカ修行は5回目で「自分の試合を見ている人が多くて、いい試合をしてアメリカに戻ると凄く祝福してくれますし、みんな挑んでくるようになりますね。自分も挑む精神で、上手くいかないことが多い。向こうに行けば自分の弱い部分が出る事が多くて、そういった意味でも精神的にも成長できる。スパーをやっている選手も成長しているので、お互い成長してまた半年後とかにスパーをするのが楽しみです」と、毎回成長できるとした。  アメリカの選手は「圧がみんな強い。そのおかげで試合で海外の選手に圧負けをしたことがないです。UFCファイターとやると投げられたりもしますし、圧負けもしますが、それも自分の経験になりますね」と、圧力やフィジカルの強さに慣れることも成長につながっている。  2022年は3戦全勝で終え、「去年は1年ちょっとブランクがあっての復帰戦でしたが、負けずに3勝、そのうち2戦は海外のトップ選手とやって勝てたのは自信になりました」とする。  前回12月の元Enfusion女子ストロー級王者オロール・ドス・サントスを1RでKOした試合については「10cm以上身長が高いうえに自分がやりにくいスタイルを持った選手だったので、身長差やその戦い方にも順応できました。やっていることが形として、どんな戦い方にも対応できるひとつの自信になりましたね」と自信を深めた。  今回の試合は、当初はノンタイトル戦の予定だったがKANAが自ら志願してタイトルマッチになった。その理由を聞くと「過去2戦は世界のトップ選手ということで、そのトップ選手に勝てたのが自信になったし、次の相手はGLORYでトップ中のトップの選手であるアニッサ・メクセンやティファニー(・ヴァン・ソースト)と試合が組まれている選手。ということは実力者だと思うので、そういう実力者と防衛戦にやることで自分がその上に行けると思ったので挑戦ですかね」と答える。  しかし、そういう相手とのタイトルマッチでも「気合いの入れようはいつもと同じ」だと言い、「ベルトは負ければなくなるので負けは考えられない。しっかり勝つために防衛戦を志願しました」と勝つためにタイトルを懸けたと話した。 「相手はしっかり組み立てが出来て蹴りが強いので。蹴りが強い選手は厄介です。蹴りがあるからKO率が高いと思うので、試合の組み立てが出来る選手という印象。こっちも組み立て・作戦をしっかり立てて挑まないといけない」という部分を警戒するが、「足首を怪我してから蹴りの強化をずっとやっているので、蹴りを実戦に加えられました。ボクシングとキックボクシングの融合で、蹴りでもパンチでも右でも左でも倒せるようになっています」と、全てにおいて勝てる自信があるとする。  蹴りでのKOもあるのか、との問いには「どの攻撃でも倒せるイメージを持っています」ときっぱり。KANA自身も2022年6月のスーリ・マンフレディ戦で鮮やかなハイキックでのKOを飾っており、今回も期待されるところだが「今回はどの技で倒すんだろうっていうのを見てくれる人に期待させたいですね。その期待に応えるような、それ以上のKOが出れば最高かなと思います」とした。  アルカイエスをKOして世界の強豪選手にアピールするつもりかと聞かれると「そこは常にあります」とし、「今年は海外で試合をしたいと思っています。いいアピールが出来ればと思います」と燃える。  その中で、SNSにてアニッサ・メクセンへ「K-1で戦おう」とのメッセージを送った。その真意を聞かれると「今の境遇に満足できていないなら、K-1に来ればいいじゃないか、と。そうしたらK-1で出来ますし、世界のトップを呼べたらと思って」とメクセンにK-1参戦を勧めたかったからだという。  では、今メクセンとやっても勝てる自信があるということか。それは「まだその感覚はなくて、まだ50:50ですかね。でもアニッサを知った時は10:0くらいだと思うくらい強くて、まず勝てないだろうと思いました。それがもっとリアルになってきましたし、対策や勝つイメージも固まってきました」と自分の中では大きな進歩を感じているとする。  今大会はK-1王者がほぼそろい踏みとなる。そのことについては「意識していないと言えば嘘ですが、自分に集中しないと勝ちも生まれない。モチベ―ション高くそれぞれが挑むと思うし、それぞれが100%の試合をすれば凄い大会になると思うので、自分は自分の仕事をするだけと思っています」と、K-1王者全員でいい大会にしたいと答えた。  2023年はどういう1年にしたいかとの問いには「全戦全勝。それは最低限。世界にアピールしてそれを実現できる年にしたい」と、KANAは世界を見据えていた。
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