2022年12月25日(日)東京・両国国技館で開催された『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』。
メインイベント(第17試合)スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rで、セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ/第2代GLORYフェザー級王者、現同級6位)に判定3-0で勝利した原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が試合後インタビューに答えた。
メインの魔物みたいなものは突破できた
――試合を終えた今の心境は?
「まずは無事に大将として勝てて今はほっとしています。試合を見直したら反省点とか良かった点とか見えてくると思いますけれど、とりあえず今は勝ててよかったと思っています」
――副将戦までの対抗戦は見ていた?
「全部見ていました。やっぱり世界は強いなって思いましたね。負け越していたし。海人君が勝ってくれてようやく2勝。自分が勝たないと負け越しだったのでプレッシャーはありました。だからああいう勝ちに徹したというか、とりあえず勝ちをRISEにあげようと思ったので勝ててよかったです」
――中堅戦には一緒に練習もする山田選手の引退試合があって負けてしまった。精神的な影響は?
「負けることは正直想定していたし、勝ったら凄いなって部分もあったんですけれど、終わってから勝ち負けはどうでもよくて。洸誓さんの試合をもう見られないのがつらくて泣きに行きましたね。試合前にどうしても会いに行かなあかんなと思って。泣かんとこうと思ったんですけれど、試合前にめちゃめちゃ泣いてしまいましたね。逆にそれで絶対に勝ったろと思いました」
――いい意味で泣けた?
「そうですね。我慢していたものが出てきちゃいました。それでスッキリしたというか、吹っ切れたので勝てたかなって感じです」
――アダムチャックと対戦した感想は?
「KO負けがないと聞いていて、そうやろなって感じの選手やったですね。とりあえず倒れんとこうみたいな、急所だけもらわんとこみたいな感じやったんで、めちゃくちゃやりにくかったです。打ってきいへんですし、打ったら亀になるしで。そりゃあ倒れへんなと思いながらやっていました」
――それでもどうにか倒そうとしていた?
「それはずっとやっていたんですけれど、ガードが堅いですね。横しか空いてないし、腹も効いていたんですけれど3Rでは仕留めきれなかった」
――大将の大任を果たしてホッとしている?
「大将は勝たないと内容もクソもないと思うので。大将がいい試合しても負けたら意味がないから。しかも僕はメインでDEAD OR ALIVEトーナメントの決勝戦しか勝ったことなくて2回とも負けているので。とりあえずメインの魔物みたいなものは突破できたかなって思っています」
――今日の戦い方は、相手に噛み合わさせない、自分のやりたいことを一方的にやる戦い方に見えたが?
「そうですね、空手の試合の感じで行こうかなって感じでした。細かいパンチを打って、前蹴りとか突き上げていこうって作戦だったので。それがまんまとハマったんですけれど、ハマりきらなかった部分もありますね。亀になられるとどうしようもないので。でも、やりたいことは出来たのでよかったです」
――GLORYの選手、ヨーロッパの選手はああいう両腕ブロックをガチガチに固める選手が多いと思う。これからそういう選手と戦っていくうえでどう考えている?
「多分、その中で一番強い選手だと思うので、元GLORY王者という肩書きがあるので。だからいい経験になりました。攻撃型のペットパノムルンであったり、防御型のアダムチャックであったり。いろいろ経験しているので、怖いものがなくなっていくなって思っています」
――今日のペットパノムルンの戦いぶりはどう見た?
「1回目の自分がやられた感じでしたね。完全に飲み込まれた印象です。特に洸誓さんが効いた部分はなかったと思いますけれど、効いているように見えたりとか、最終的に苦手な首相撲にいったりとか、上手いなって思いましたね」
――応援してくれたファンにメッセージを。
「応援ありがとうございました。無事勝ててホッとしていますし、クリスマスって特別な日にABEMAで見ていただいたり、会場に来ていただいてほんまに力になったし、それが負けた選手にも勝った選手にもみんなに伝わっていると思うので、これからもファンのみんなの力を借りて僕らが来年の格闘技を盛り上げていくので期待してください」