2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて、スーパーファイトの-56kg契約3分3R延長1Rで対戦する、金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と初参戦のキリルアン・チョー.ハーパヤック(タイ/Chor.Hapayak GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
金子は2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では黒田勇斗にKO勝ち、璃明武にKO勝ち、玖村将史に判定勝ちしてK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けで2つめの黒星を喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。戦績は15勝(9KO)2敗。
キリルアンは21歳で63勝(12KO)6敗3分の戦績を持つムエタイ戦士。サウスポーから繰り出す左ミドルを中心とした蹴り技で試合を組み立てる好戦的なファイトスタイルを特徴としている。中村拓己K-1プロデューサーは「攻撃バランスがいい綺麗な戦い方をする、K-1適応にするポテンシャルを持っている。金子選手はコンペット戦へ向けてどういうパフォーマンスをするのかが求められる」と評した。
金子「自分はパンチで倒す可能性が高いと思います」
――今大会では自身初のタイ人選手との試合になりました。
「コンペット戦に向けて自分にとって大事な一戦だと思います。この結果次第でタイ人に対しての戦い方も分かると思うし、大事な一戦だと思って気を引き締めて戦いたいと思ってます」
――対戦相手のキリルアン選手にはどんな印象を持っていますか?
「ザ・タイ人という感じの選手で、蹴りをバチバチ打ってくる印象ですね」
――今まで対戦したことのないタイプと戦うことになると思いますが、戦うイメージはできていますか?
「試合までに実戦練習を重ねてきたので、何となくこうやっていけば大丈夫かなというイメージはできています」
――キリルアン選手を相手にどういう戦いをしたいですか?
「ポイントも考えながら、しっかり技術面に関しても上回ってKOしていきたいです」
――コンペット戦を見据えた試合にしたい?
「そこを見据えながらも、この相手を集中していきたいと思います」
――2022年はK-1王者になり、「THE MATCH 2022」に出場するなど、多くの経験をした1年だったと思います。
「色んな経験をすることで人として成長していると思いますし、これからは今以上に結果も求められるので1つ1つ乗り越えていこうと思います」
――次の試合に向けて練習で強化していることはどこでしょう?
「パンチもまだまだ荒削りなので、より丁寧にいこうかなと思っています」
――蹴りも良くなっていると思いますが、蹴りでも倒す可能性はありますか?
「どちらも可能性はありますが、自分はパンチで倒す可能性が高いと思います」
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「初めての大阪で、コンペット戦に向けて、今回の勝ち方で(コンペットとの)戦い方も決まってくると思うので、応援よろしくお願いします」
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キリルアン「金子とタイトルを懸けてリマッチできる可能性もある」
(写真)日本で最終調整を行うキリルアン(C)K-1――今回がK-1初参戦になりました。K-1からオファーが来たときはどのような心境でしたか?
「K-1は昔から知っていたし、ゲーオやゴンナパーの試合をよく映像で見ていた。今回がK-1初参戦で凄くドキドキしているよ」
――キリルアン選手がムエタイを始めたのは何歳の時だったのですか?
「10歳の時だ。得意技は左ミドルで、どちらかといえばパンチより蹴りを得意にしている。K-1ルールは首相撲やヒジ打ちが禁止されているが、俺は蹴り中心で攻めるのでルール的には問題ない」
――どんな試合や戦い方が好きなのですか?
「しっかりガードを固めてタイミングを見て攻撃する戦い方が好きだ。ただし、K-1ルールはよりアグレッシブさが求められるので、ムエタイで戦うときよりも倒しに行く試合をしようと思う。もちろんKOできるチャンスがあればKOを狙っていくよ」
――今大会では現K-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大選手と対戦することになりました。
「K-1の現役チャンピオンで、パンチも蹴りも強い選手だ。スピードはあると思うが、戦いにくいとは思わない。俺は強い相手でも十分に戦えるし、対策もしっかり練っている。必ず勝てるように臨むだけだ」
――金子選手はタイのコンペット・シットサラワットスアとの対戦を見据えて、今回の試合に臨むとしています。それについてはどう感じていますか?
「俺は自分の力を出し切るだけだよ。そして勝利をタイに持ち帰る。もし俺が金子に勝てば、金子とタイトルを懸けてリマッチできる可能性もあるから、全力で勝ちたい」
――日本のファンにはどんな試合を見せたいですか?
「タイで戦ってる以上に攻撃的なスタイルを見せるので期待していてほしい」
――これからK-1で戦う目標を教えてください。
「K-1タイトルを獲ればタイでも有名になれる。俺もゲーオやゴンナパーのようにK-1のベルトを獲りにいくよ」