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【超RIZIN】メイウェザーの公開練習を生で見た内山高志「自分なら本気を出してもらわないように戦うけど、朝倉選手が当てるにはスイッチを入れさせないと普通に終わっちゃう」

2022/09/23 09:09
 圧巻の21分だった。  約1時間遅れに始まった公開練習で、あらかじめ型どられたバンテージ、リーボックのリングシューズ、グラント製の特注グローブを着用したメイウェザーは、ミット打ちでショートパンチを連打。ときおり自らミット持ちをサウスポー構えにさせて、左右のコンビネーション、そして右の強打を打ち込んだ。  この公開練習の場所を提供した元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志は、練習後、メイウェザーのスタミナと身体の軸の強さを賞賛。  朝倉未来の勝機について、既報通り、被弾を怖れず間合いを詰めて、メイウェザーを打ち気にさせるしかない、と語った。 内山「メイウェザーにムキにならせないとチャンスは無い」 「(メイウェザーの練習は)やっぱり凄い。軽くやっているのが分かるけど、それでも凄いと感じる。単なるデモンストレーションでコンビネーションを覚えてやる人とかいるが、それとはまったく違う。スピードと身体にブレが無い。  スタミナはまったく問題ない。トレーニングを続けていればスピードの衰えもそんなに出ない。(加齢の影響の)一番は反応が鈍くなること。あとは、打たれ弱さは多少出てくる。50歳、55歳になっていけば(衰えるだろうけど)。今回もほとんど休み無し。(息が切れなかったが?)そりゃ、ずっとトレーニングしてますもん。普段はもっと激しいトレーニングしてますから。前の試合でもボディ1発で倒していてキレキレ。今日はウォーミングアップ的なものでしょう。45歳ですよね? 年齢を感じさせなかった。体もキュッと絞れていたし。 (朝倉は)普通に考えたら厳しい。(パンチが)当たらないです。今まで名だたるボクサーが当てれずに負けているんだから。触ることはできてもクリーンヒットは難しい。ただ今回は、朝倉選手が身体が大きくてタッパもあるので、メイウェザーも無理に倒そうというよりも、無難にパンチをもらわずに3ラウンドの間にみんなにテクニックを見せようという感じで終わると思います。 (朝倉は)普通に距離を取ってボクシングをすると読まれちゃう。当てに行くにはパンチをもらう覚悟で被弾を怖れずにガンガン行くしかない。でもメイウェザーはパンチ力はもともとある。それこそライトフェザーでもスーパーフェザーでもバンバン倒しまくってましたから。もらったら効いちゃうけど、でも(朝倉が)もらわないように戦ったら当たらない。  朝倉選手が最初から突進して、なりふり構わずにガンガンやるようなら、メイウェザーもムキになって強い攻撃に出るかもしれない。(朝倉にすれば)逆にそうしないとチャンスは無い。普通に距離取ってジャブ突いていたらそのまま終わっちゃう。(朝倉が言う通り)打たれてもいい、倒れてもいいのでガンガン行きそう。メイウェザーが出てくれば隙はある。あとは朝倉選手のセンスに期待ですね。 (内山がメイウェザーと戦うなら?)僕は普通に判定で終わらせます。本気を出してもらわないように頑張ります。前回(天心戦では)はカウンターを浅くヒットさせて、そこからは足を使って(ガードを)固めてバーッと行った。(腹が立った?)たぶん、そうですね。でも(メイウェザーに)スイッチを入れさせないと普通に終わっちゃう。メイウェザーも“流そう”となる。(朝倉が)出ていったときにカウンターでやられるかもしれないけど、いちかばちかですよ」  今回の使用グローブは、まだ10オンスになるか8オンスになるかは未定で、当日のレフェリーは那須川天心戦と同じケニー・ベイレス(米国)が務める。  ボクシングルールであることは、MMA的な動きが、それがたとえフェイントであっても禁じられることになるが、果たして朝倉の作戦はいかに。  メイウェザーは「天心選手には“おめでとう”と伝えたい。前回の試合(武尊戦)は素晴らしいパフォーマンスだった。ボクシングに転向すると聞いているので彼の幸運を祈りたい。今回の試合(朝倉戦は)前回が早く終わってしまったからもう少し長く見せたい。でも、皆が早く終わらせろと言うなら早く終わらせる。でもショーを届けるよ」と語り、ジムを後にした。
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