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【DEEP JEWELS】メインを戦う村上彩「活躍している須田選手に勝って王座挑戦やRIZIN出場に繋げたい」×須田萌里「この2年で経験してきたことは私の方が上」=9月11日(日)昼12時開始

2022/09/11 10:09
 2022年9月11日(日)東京・ニューピアホールにて開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 38』の前日計量が10日、都内で行われ、メインイベントのDEEPアトム級・5分3Rで、村上彩(フリー)と須田萌里(SCORPION GYM)が対戦する(SPWN/ニコニコ生放送で配信)。→大会速報はこちら  プロMMA4連勝、3試合連続一本勝ちの村上は47.75kgで計量パス。直近6勝1敗の須田も47.40kgで計量をパスして、互いにガッツポーズを見せた。  村上は全日本柔術選手権2018茶帯ルースター級優勝&柔術アジア選手権2018茶帯ライトフェザー級優勝の実績を持ち、現在は黒帯(女子最速記録)の柔術家。アマチュアDEEP JEWELSを経て2020年10月のプロデビュー戦で須田萌里に判定勝ちすると、2021年9月にちびさいKYOKAを腕十字で極めて一本勝ち。10月にはAACCのベテラン玉田育子に1Rで同じく腕十字で勝利し、12月も古瀬美月に腕十字で1R勝利と3連続一本勝ちを飾って2021年を終えた。今回は2022年初ファイトとなる。また、趣味はコスプレで入場ではいつもコスプレを見せる“コスプレ柔術家”の異名も持つ。  須田は高校3年生のJKファイターで、ブラジリアン柔術、グラップリング、MMAのアマチュア試合で経験を積んだ。2020年10月のプロデビュー後は村上彩、佐々木萌に判定負けも、坂本美香に判定勝ちすると、2021年7月のDEEP大阪で樋田智子を腕十字に極めて一本勝ち。10月大会ではキャリアに優る音波に1ポイントも与えず判定勝ち、12月大会では竹林愛留との“JK最強決定戦”を戦い1R4分41秒、腕十字で勝利。さらに今年3月にはアトム級トップの一角である青野ひかるからも腕十字で一本を奪い破竹の5連勝。5月にはDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦したが、王者・大島沙緒里のアームロックに敗れた。7月のRIZIN沖縄大会ではにっせーから腕十字で一本を奪って再起。キャッチフレーズは“寝技の萌ちゃん”。  両者は2020年10月のDEEP JEWELSにて共にプロデビュー戦で対戦。共に柔術ベースで寝技を得意としているだけに、そのときは寝技で互いに技を仕掛け合うノンストップの攻防を展開。足関節技の取り合いなども見せた。前蹴りも決めた須田に対し、村上はボディロックからテイクダウンを決めて、最後にバックも奪取。結果は判定3-0で村上が勝利したが、20-18が1名、19-19が2名でマスト判定による勝利という接戦だった。 自分の得意なこと、相手にとって嫌なことをやれば勝てる(村上)  計量では、須田を横に、「昨年から試合をしていないので久しぶりなので楽しみです。今、自分ができることを全力で出し切ります」と壇上で語った村上。  その後に話を聞くと「減量は1kg水抜いたくらいです。アトム級の中ではフィジカルとかリーチとか全然、足りないと思うので、49㎏では長身の選手も多いですし、まずはこの階級やミクロの階級で勝って力をつけて、どんどん上に上がりたいと思います」と語る。  プロデビュー戦以来となる須田との再戦に向け、「前回のように簡単にテイクダウンは行けないかなと。向こうもテイクダウンを警戒しているだろうし。でも下が得意だからどうなるか。煽りビデオでは『寝技で行く』と言っていましたが、打撃で来ると思っています。前蹴りなどの対処もしています」と、前戦から試合展開は変わるとした。  ハイペースで試合を重ねて来た須田を「進化しているし、相手から殴られないようにうまく自分のペースに持って行くのが上手いですね。作戦を考えているなと」と、引き出しが増えたことで、得意の寝技を活かすための戦略も練られていると評した。  3試合連続一本勝ちの村上自身もその点で手ごたえを得ている。 「こちらも自分の得意なこと、相手にとって嫌なことをやれば、勝てると考えています。それに最後まで諦めない」  4連勝に向けて、「打撃もやろうと思っているんですが、試合になるとスイッチが入ってしまって組みになってしまう(笑)。それと上で漬けることが出来て一本勝ちしているから寝技になっていた部分もあり、あれが2、3R行っていたら、もう少し打撃も見せられたと思います。本当は打撃も練習しているので」と打撃勝負になっても構わないという。  練習は、修斗ジムでフライ級ストロー級、バンタム級の男子選手と練習し、リオン武のRISINGSUNでは女子選手とも練習。寝技はCARPE DIEMで磨いている。そして、KRAZY BEEでは山本美憂、パク・シウとも手合わせしている。 「KRAZY BEEは、最初は行くのも怖かったですが、やはりパク選手の打撃がすごく強くて、あのプレッシャーの中で練習して勉強になっているし、今後も継続させていただこうと思っています」と成長を実感している。  返り討ちする立場だが、再戦の意味を問われ「須田選手は最近、一本勝ちをして活躍しているので、ここで勝てばタイトル挑戦やRIZIN出場をアピールできる」と語った。 [nextpage] 全局面で勝ちたい(須田)  対する須田も、計量では「減量はほぼ無く、2kgほど水を抜いたくらいです」という。  壇上では、リベンジを狙う立場として「2年前とは同じ結果にさせないですし、明日、私が勝ちます」と意気込みを見せた。  計量後にその言葉の根拠を聞くと、「私の方が試合数も多いし、この2年で経験してきたことは私の方が上なので、これまで通りに戦えば勝てると考えています」と、MMAで厳しい試合を重ねてきたことが自信に繋がっているという。 「より自分の得意なことを試合に出せるようになってきています。最初に2敗したことで、どうしたら勝てるようになるのか『考える』ことで、動きが変わってきました」と語る須田は、地元・大阪を拠点にプロファイターでもある父と、練習パートナーの弟、そしてて関西のプロ練習にも参加、SMOKER GYMの栗山葵らと練習を積んできた。  対戦相手の村上については、「やっぱり寝技が強いし、極めもすごく強いと思っています」と、グラップリングの強さを警戒。  デビュー戦では、両脇を差されてのテイクダウンを再三決められたが、「プロデビュー戦でレスリングとかもあまり分からず試合をしていました。いまは壁レスリングもやって対応が出来ています」と成長を語る。 「打撃は前蹴りもそうですけど、ボクシングも習っていてパンチも磨いてきたので、パンチも出せるように頑張ります。全局面で圧倒できるように」と、寝技のみならず、打撃でも「圧倒」できる準備をしてきたという。 「全局面で勝ちたいです。ここでリベンジに成功して、大島沙緒里選手にもリベンジしたいので、少しでもその試合に近づけるように頑張ります」──寝技師による約2年ぶりの再戦は、MMAファイターとしての進化が問われるメインイベントとなる。
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