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【RIZIN・ONE】盟友クレベル&アンドラージがともにタイトルマッチへ、牛久vs.クレベルは10月メイン、アンドラージは“石の拳”リネカーに10.22挑戦

2022/09/08 13:09
 RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎(K-Clann)とクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)のフェザー級タイトルマッチが、10月『RIZIN』のメインイベントになることが濃厚となった。  また、10月22日(土)朝9時から開催の『ONE Fight Night 3:De Ridder vs. Abdulaev』(マレーシア・クアラルンプール・アシアタアリーナ)で、現在クレベルと合宿中のファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)と元UFCのジョン・リネカー(ブラジル)のタイトルマッチも決定。両者はともに「10月決戦」に臨むことになった。  クレベルは9月2日にYouTUbeチャンネルを更新「言いたい事があります」として、9月大会に向けたハワイ会見に自身がいないことの寂しさとともに、「9月25日にみんな試合に出て、自分はまだタイトルマッチが出来ていないから、寂しい。9月25日、まだ全部カードが決まっていない。チャンスがあれば教えてください。私は試合したくてずっと練習して、ずっと待っている。以前に7月の試合のオファーを受けて、6月に米国(アメリカントップチーム)へ行って1カ月練習した。いまは9月25日の試合に出るために、タイに来ている。でもまだ決まらない。私、ずっと待っている。もちろん朝倉未来とメイウェザーはメインイベント。でも、なぜ萩原(京平)と鈴木(千裕)がハワイで発表してる? おかしくないかな」と、9月大会への参戦を望んでいた。  8月6日の会見後の囲み取材で、クレベルが9月大会参戦と王座戦を望んでいることについて問われた榊原信行CEOは、「あぁそうなの。また近々発表しますけど、クレベル選手と牛久選手のタイトルマッチは10月の大会のメインでやりたいと思っています。当初は9月25日でっていう事も調整はしてたんですけど、最終10月の大会で実施するということで最終調整してます」と、当初の9月さいたまではなく、10月に予定されている『RIZIN.39』でフェザー級のタイトルマッチを行いたいと語った。  8日には、10月22日(土)の『ONE Fight Night 3: De Ridder vs. Abdulaev』で、「ONE世界バンタム級(※65.8kg)選手権試合」(5分5R)として、王者ジョン・リネカー(ブラジル)に、ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)が挑戦することが決定。  現在、同階級(※ONEは水抜き禁止で実質1階級上)のアンドラージとタイガームエタイでファイトキャンプを行っているクレベルは、ともに10月の大一番に向かうことになる。  RIZINフェザー級王者の牛久(27歳)は、2021年10月、RIZIN初出場で、当時の王者の斎藤裕を2R 跳びヒザ蹴りによる斎藤の出血ドクターストップにより王座獲得に成功。2022年4月に斎藤とのダイレクトリマッチを受け、2Rに左ハイキックでダウンを奪うなど打撃で攻勢に立ち判定勝ち。王座の初防衛に成功している。  対するクレベル(32歳)は、元KSW王者としてRIZINに参戦し、カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平を相手に5試合連続の一本勝ち。王座挑戦をアピールしていた。  もともと柔道出身の組みの強さに加え、左右どちらでも構えることが出来、『POWER OF DREAM』での出稽古で打撃の進化も著しい牛久に対し、サブミッション勝率が87%のクレベルはATTでMMAのトータルスキルを上げ、タイで弱点とされる打撃を強化している。  牛久は2016年9月の松嶋こよみ戦以降、6年間一本負けは無く、判定勝ちも多く、スタンド、組み技ともに粘り強く競り勝つ強さを持つ。一方のクレベルは組みも強い牛久を相手に、打撃で立ち会い、いかに得意な形で組むことが出来るか。 [nextpage] 「石の拳」リネカーの圧力とアンドラージの多彩な打撃  ONEバンタム級王者のリネカー(32歳)はUFCで6連勝後にTJ・ディラショーに敗れるも、マルロン・ヴェラ、ブライアン・ケレハーに連勝。2019年4月にコーリー・サンドヘイゲンに大接戦のスプリット判定で敗れ、UFCリリース。  ONEでムイン・ガフロフ、ケビン・ベリンゴン、トロイ・ワーゼンを下すと、2022年3月に当時の王者ビビアーノ・フェルナンデスに挑戦し、2R 左フックでKO勝ち。王座を奪取している。MMA35勝9敗のベテランで、現在3試合連続KO・TKO勝ち。  対する“ワンダーボーイ”アンドラージ(24歳)は、タイガームエタイ所属で立ち技の「Kunlun Fight」や「WLF(武林風)」で活躍するなど、キックボクシングで28勝1敗の戦績を誇る。柔術も学び、2020年7月のONEデビュー戦では、マーク・アベラルドを2R、リアネイキドチョークで極め、2戦目でランカーの佐藤将光に判定勝ち。  2021年12月には、中国のリー・カイウェンに左前蹴り・左ヒザを効かせてのパウンドで1R TKO勝利。さらに2022年2月にジェレミー・パカティウをカウンターの左ヒザで1R KOに降すと、2022年6月にクォン・ウォンイルにも左三日月蹴りで1R KO勝ち。3試合連続KO・TKO勝ちで、MMA7連勝中(8勝2敗)だ。  オーソドックス構えから“石の拳”の圧力で上下にも打ち分けてKO勝ちを量産してきた王者と、左右どちらでも強打を持ち、立ち技でのMMAムエタイも装備するアンドラージは、パンチのみならず蹴りでのKO勝ちも多く、頭を下げてくる相手には脅威のヒザも待っている。ブラジル人同士の王座戦はKO決着必至の戦いとなりそうだ。
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