2022年7月23日(土)東京体育館で開催されている『空手ドリームフェスティバル2022全国大会』にて記者会見が行われた。
公益社団法人全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)に加盟するNPO法人全世界空手道連盟新極真会は、 吉本興業が設立した地域の活性化を目的にスポーツ選手を出身地に派遣する「ふるさとアスリート制度(FA制度)」に、新極真会所属の若手選手たちのエントリーを発表した。
FA制度は2014年に吉本興業が設立したもので、プロ・アマを問わずスポーツで出身地などに貢献したいと考える選手・指導者を一般募集し、選考のうえでFAに認定する。FAは各地域の地方自治体や学校などに派遣され、部活動やクラブチームの臨時コーチなどを務めるほか、イベントに参加したり一部芸能活動なども行っていく。
アテネ五輪卓球日本代表の新井周、ハンドボール世界選手権3度出場の岩本真典、トランポリンでロンドン五輪5位入賞の上山容弘、バレーボールでロサンゼルス五輪銅メダルの大谷佐知子などがFAとして活動中だ。
世界103の国と地域に10万人の会員を持つ空手団体・新極真会と、今年創業110周年を迎えた吉本興業がタッグを組み、今後は様々なスポーツイベントや番組などで、選手が活躍していくという。
今回エントリーしたことが発表されたのは8人で、その中には2003年第8回全世界選手権大会優勝・鈴木国博を父に持つ鈴木未紘(16歳)、1997年第1回空手ワールドカップ中量級優勝・石原延を父に持つ石原凜々(21歳)も含まれている。
記者会見には吉本興業からニューヨーク(嶋佐和也・屋敷裕政)と相席スタート(山﨑ケイ・山添寛)が出席。空手経験者である嶋佐、屋敷、山添が選手たちに「ビッグミットで動じない」「ローキックを蹴られてもリアクションしない」「突きで腹を打たれても微動だにしない」といった勝負を挑み、いずれも撃沈されて観客を楽しませた。
鈴木は「世界チャンピオンを目指しつつ芸能活動にも挑戦していきたいです」、石原は「有名になって活躍できるように」と、それぞれの目標を語った。新極真会では「選手のセカンドキャリアにもつながるのでは」とFA制度に期待を寄せている。