2019年6月21日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.102』にて、神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)がK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級タイトルマッチで王者ジョーダン・ピケオー(オランダ)に挑戦する。
神保は第4回K-1チャレンジAクラス -70kgで優勝して、2015年6月にプロデビュー。2018年1月に第3代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者の中島弘貴を破る金星を得て、昨年12月にはJ-NETWORKスーパー・ウェルター級王者の平塚洋二郎をKO、今年3月には4連勝と絶好調だった藤村大輔を破って連勝を飾った。戦績は8勝(4KO)3敗1分。
一か八かの特攻で自分の拳をぶちこめばKO出来るかな
──待ち望んでいたジョーダン・ピケオー戦がようやく決まりました。最初に試合が決まった時の心境はいかがでしたか?
「『やっと来たか!』と思いましたね。3月の試合で藤村大輔選手に勝って、次はピケオーかなって自分でも予想していたんでタイミング的にもバッチリっすね」
――ピケオーのことはいつ頃から意識していたのですか?
「やっぱり同じ階級のKRUSHチャンピオンだし、ベルトを獲った頃から意識していました。ピケオー=日本人が誰も勝てない日本人キラーって感じで、ここで俺が勝って日本の英雄になりたいっす」
――ピケオーのファイトスタイルや戦い方についてはいかがですか?
「アグレッシブだけどテクニカルな試合をするんで、自分とすげえ噛み合うと思います」
――ただアグレッシブで攻撃力があるだけのスタイルではない、と。
「はい。ただピケオーはKOも多くて派手な印象ですけど、外国人選手にはKO負けもしてるじゃないですか。だから倒れない人間じゃないと思うんですよ。そこは一か八かの特攻で自分の拳をぶちこめばKO出来るかなって思ってます」
──VS日本人無敗の外国人王者に挑むシチュエーションについてはいかがですか?
「すげえ燃えますね。ここで俺が大和魂を見せて勝ったら本物かなってところなんで」
──自分が日本の最後の砦になるという意識はありますか?
「間違いないっす。自分が本当に最終兵器だと思ってるんで、これで勝てないと誰も勝てないと思うんで、しっかり決めます」
──またこの試合は神保選手にとって初めてのタイトルマッチです。タイトルマッチやベルトに挑むという意味ではどうですか?
「まあベルトは欲しいんですけど、自分の目標は世界制覇っす。ピケオーを倒して世界制覇じゃつまらないんで、ピケオーを通過点にして、そこからは世界制覇の旅に出たいと思ってます。そうは言っても、ベルトを持ってる人と持ってない人では全然差があるんで。そこはもう本気で獲りに行きたいっす」
──試合までの期間はどんなところを強化してピケオーに挑もうと思っていますか?
「ピケオーに負けない体を作って、どんな展開になっても自分が倒せるぐらいの体にして行きたいっすね」
──こうして話を聞いていてもピケオーと戦うのが本当に楽しみのようですね。
「もうめちゃめちゃ楽しみっすね。ワクワクしかないっす。試合が決まった直後はアドレナリンが出まくって夜も寝れなくて、飲みに行っちゃってますもん(笑)」
──なるほど(笑)。神保選手は相手が強いとか逆境というシチュエーションに燃えるタイプですか?
「ああ…そうっすね。自分は相手が外国人とかだと燃えるのかもしれないっす。何か日本を背負って戦う感じがすげえ燃えるんで。それで今回もモチベーションが高いんだと思います」
──昨年は中国遠征も経験して、その時も試合が楽しかったと言っていましたが、あの時、以上ですか?
「はい。中国遠征の時もめちゃめちゃ燃えて、何かよく分かんないですけどいつもの30倍ぐらいのスタミナになったんで(笑)、今回もそうなると思います」
──それでは最後に日本のファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「もう俺には期待しかしなくていいっす。絶対面白い試合するんで。6月21日、俺がスーパー・ウェルター級の頭を獲るんで、よろしくお願いします」<関連記事>日本人不敗の王者ピケオーに挑むのは神保克哉「一か八かの特攻もあり」vs日本人無敗の王者に挑戦する神保克哉「ピケオーが倒れる瞬間しかイメージできていない」