ファンの間では「TT兄弟」と呼ばれ親しまれている武尊(左)と大岩龍矢(C)武尊
2022年6月27日に行われた記者会見で無期限の休養を発表した武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。
会見の終盤には「今回負けてしまってK-1の大将としてK-1を背負わせてもらって戦わせてもらって、今回の試合もK-1の代表として戦ったつもりだったので、そのK-1の代表として負けてしまったということは僕はもうK-1を背負う資格はないなと思っていて、けじめとしてこのベルトは返上させてもらって次の世代にバトンタッチしたいなと思っています。
(中略)僕がいることによって次の世代が光を浴びないと言うかそういう部分もあると思うし、僕がいる間は次のK-1を背負う選手って出てこないのかなって思っていて。僕がいなくなるという言い方はおかしいですけれど、ベルトを返上して1回離れることによって新しいスターだったり背負う選手というのが出てくると思うので、僕はそれを楽しみにしているし、僕が復活した時にその選手とやりたくなるかもしれないし。なのでいったん本当にけじめとしてこのベルトは返上させていただきます」と、2018年3月に獲得して以来ずっと保持していたK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座のベルトを返上した。
今後は第5代王座を巡ってのトーナメントが開催されることになりそうだが、真っ先にその王座獲りに名乗りをあげたのは武尊の“盟友”として知られる大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)だった。
大岩は武尊の王座返上を受け、「武尊がベルトを返上。間違いなく俺が獲らなきゃダメでしょ! 俺しかいないでしょ」と自身のSNSに投稿。武尊の次に王座に就くのは自分だとアピールした。
大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。しかし、2020年7月にKrushスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス、11月のK-1福岡大会で朝久裕貴にも敗れて連敗。2021年3月のKrushで山本直樹にKO勝ちして再起を果たすと、11月の『Super Bigbang』で琢磨に勝利し、第4代Bigbangライト級(-61.23kg)王座に就いた。今年4月にはポスト武尊の最有力候補と言われた江川優生からも勝利を収めている。戦績は21勝(7KO)8敗。
現在K-1のスーパー・フェザー級には、連続KO勝ち中の朝久裕貴(朝久道場)、芦澤竜誠(DRAGON FISH)、江川優生(POWER OF DREAM)、レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)、村越優汰(湘南格闘クラブ)らがおり、日本人選手だけでも王座決定トーナメントが組めそうだが、実現するなら外国人選手を招聘しての王座決定トーナメントになるだろう。大岩は武尊の志を継いでそのベルトを巻くことが出来るか。
武尊がベルトを返上。
— 大岩龍矢 Tatsuya Oiwa (@tatsuya_box) June 27, 2022
間違いなく俺が獲らなきゃダメでしょ‼︎
俺しかいないでしょ